地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

C'est comme ca en Haiti

2013年08月11日 | haïti

9月の入学式のシーズンが近づいてきた。

 

私たち教育関係者は、焦る。

たくさんの活動が「9月の新学期までに」って設定されていて、

受け入れの準備が・・・とヒヤヒヤしながら走り回る。

それなのに8月は夏休みでみんないなくて物事が動かない。おーーーい!

 

教育関係以外の人は、憂鬱になる。

平穏な日々に、ラッシュアワーの渋滞が戻ってくるから。

これがえげつない。

 

両親たちも、お金集めに奔走する。

うちのドライバーやボディガードたちは、日当稼ぎに出張に行きたがる。

 

私はうちのお掃除してくれるお手伝いさんたちに、

子どもの学費ための「井本直歩子奨学金」を出すって前から言ってるから、

うちに学費のプリントがゴロゴロ転がってる。

納入時期があるから、

電話の催促してくる。

払うと約束したくせに、催促されると嫌な私。

 

そのうち一人は、いわゆる「専門学校」みたいなコンピューター習う学校の学費持ってきたけど、

年間8000ドルだったので、

「いや、自分のだったとしてもこれは払えない。。。」と丁寧にお断り。

 

もう一人は、子どもが小学生と中学生で、旦那さんは無職で、

さらにお姉さんの家族まで面倒みなきゃいけないらしく、

「足りない」と言ってくる。

私「えっ でも全額は払えないって言ったじゃん。。。1学期分しか出せないって言ったじゃん」

「でも600ドル払わないといけないんです」

私「でも600ドルも払えないから。高すぎる」

「C'est comme ca en Haiti...」(でもハイチはこうなの)

私「でもだから、払えないって」

「...。」

渋々もう少し上乗せする。

 

でも私にできるのはこのくらいで、

それもずっとじゃないし、

他のご両親は必死でかき集めて、

でも9月にはまだ全生徒は集まらない。

やっとお金が集まって、1、2ヶ月後くらいにようやく生徒たちが揃う。

 

C'est comme ca en Haiti.

 

公立校は全体の1割ちょっとで、

あとは私立。

学校が近くにない村も多々ある。

 

1年でも特に心が痛ましい8月、9月。

ラストスパート。


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