「迷想中・迷走中・817」

ある気功師・422

個の因は他の果に渡る、飛ぶのではないか？

私の質問はそうなった。

今までの常識からそんな事はありえない。

原因の結果が全く別の個に出るなんてありえない。

因果は個、あるいは深く関係している個に続く。

仏教も哲学者もあらゆる指導者も一致している。

特別な教えではないのだ。

地球には引力がある。

誰でも納得する法則だ。

私はそれに異を唱えたのだ。

法王はどう思ったろうか？

あまりにアホだと思ったろうか？

いや、奇妙に感じたはずだ。

私の質問の意図が不明だと感じたようだ。

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「迷想中・迷走中・816」

ある気功師・421

因果は個に固定されていないのではないか？
 そう法王に向けて質問した。

前夜、通訳役の和子先生と打ち合わせした。

その時、その意図も話した。

だが、私の意図、真意は深くは伝わらない。

そりゃそうだ・・・

今まで誰も因果をそんな解釈した人はいないだろう。

表面の疑問としかならない。

和子先生は何度も私に訊ねたが、上手く伝わらない。

そのまま法王との質疑応答になったのだ。

やはり法王は今までの仏教的な因果の説明をした。

因果は個に帰する。

私はもどかしかった。

そんな部分の質問ではないのだ。

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