「迷想中・迷走中・1032」

ある気功師・637

借金しながらの10年だ。

何の根拠もないけど、これからは安定するぞ。

本妻も子供達も愛人も愛人２号も３号も４号も喜ぶだろう。

何の兆しもないが、多分、大丈夫だ。

１０年経つと位置が変化しているのが解る。

プロの世界にいるという自覚がある。

１０年で一人前。

一人前だが、プロの世界では新人だ。

こういう感覚は言葉では説明できない。

やっと、やっと、ここまで来た。

気功師になったのが５月、そして１０年目の５月。

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「迷想中・迷走中・1031」

ある気功師・636

３年で３０年分にする。

普段は根性も真面目も封印している私だ。

い、いや、不真面目、下品、根性無しが本性の私だ。

この３年は自分で自分を褒めたい・・・

私だけでなく、人の本性はいいかげんだ。

真面目もあるが、不真面目もある。

上品も少しはあるが、下品の方が多い。

根性もあるが、ナマケもたっぷりあるものだ。

それを片方だけに偏ると、当然ながら反動がある。

３年も生真面目に根性を出した私だ。

反動は今現在まで続いている・・・

まぁ、その３年は充実していたけど・・・

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「迷想中・迷走中・1029」

ある気功師・634

そうこうしている間に10年が経った。

気功師の身体に変わってから10年目だ。

10年前に故師匠から言われた。

気功師として治療の道に進んでいいかの許可取りの時だった。

私の顔をじっと見て（観て）言った。

10年は、食えねぇなぁ・・・

能天気でアホで独善的Ｂ型の私は思った。

ラッキー、10年間我慢すれば生活できる。

やっと、その10年目になったのだ。

だが我慢していたわけではない。

ただ、ただ、夢中だった。

40歳過ぎてからの、大きな、大きな転機だった。

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「迷想中・迷走中・1028」

ある気功師・633

Ｈさんの話に戻そう。

私の裾を引っ張ったのがＨさんの子供だったか判らない。

人はいろいろ秘密があり、身内にも話せない事が多々ある。

秘密を話せばいいわけじゃない。

むしろ、話さない方が平和な事が多いものだ。

秘密は大切にかかえて生きて下さい。

大切に。

それでＨさんは納得してくれた。

秘密は暴露してしまえば消える。

大切に抱えるから意味を持つ。

大切な思いは幸運をもたらすものだ。

Ｈさんの家族はこの後も変わる。

だが、変わるのは、普通で当たり前の事なのだ。

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「迷想中・迷走中・1027」

ある気功師・632

秘密は持っているのが当たり前。

その事を納得してもらうと病は次第に消える。

特別な治療など必要ない。

が、私の場合は少しだけ特徴がある。

この気功は肉体だけでなく、心もやわらげてしまう。

その為、気功しながらの話（カウンセリング）が深くなる。

どういうわけか底に届くのだ。

同じ言葉でも納得してくれるのだ。

そんな事で、秘密は普通だ、と納得するだけで治る。

奇病、難病は治すのが難しいわけではない。

ポイントがズレているから治らないだけだ。

言葉一つで治る事もある。

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「迷想中・迷走中・1026」

ある気功師・631

そうなのだ。

皆さんが秘密と思っているモノ。

ほとんどが普通の事。

公にはしないが、結構普通の事。

特別な犯罪ではない限り、秘密事など特別ではない。

本人が秘密にしているだけなのだ。

そして秘密は罪悪、そんな固定概念を持つ。

秘密が罪悪などというのは、アホな宗教などが言う。

秘密はいけない事、などというのはアホな道徳者。

その宗教の始祖、広める幹部、道徳者。

皆さん、もっと、えげつない秘密を持っている。

これは、ほぼ、間違いない。

すいません、立派な人の、秘密を暴露してしまった・・・

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「迷想中・迷走中・1025」

ある気功師・630

人の道が真っ直ぐなはずが無い。

人は間違い、勘違い、偏った感情、浅い理性で生きているのだ。

失敗を経験する為の人生でもある。

失敗は・・・味わうものなのだ。

と、言い訳をしておこう・・・

その曲がった性格と理性と感情に目をつむる。

どこからか仕入れた真っ直ぐな生き方が理想だと思い込む。

それだもの、無理が生じるのも無理ない・・・

その無理が原因不明の病となり心身に障害が出る。

その理想な生き方と秘密を抱えた精神がぶつかる。

病院の検査では出ない原因だ。

そんな秘密を、つ、つい、暴露してしまう。

そんなの普通で後悔するほどじゃない、とフォローもするけど。

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「迷想中・迷走中・1024」

ある気功師・629

原因不明の病。

原因など解明したくないのに。

勝手に私の口が暴露してしまう・・・

だからクライアントは勘違いする。

私が何でも知っていると・・・

原因不明の病になる人に特徴がある。

真面目な人。

真面目だから勘違いする。

秘密は悪い事だと。

真面目な人はやっかいだ。

簡単に道を誤る。

簡単に宗教などにはまる。

信じると他を見ない、聞かない、想像さえしない。

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「迷想中・迷走中・1023」

ある気功師・628

私ではない、と言っても理解されにくいようだ。

例えば、のび太君。

能力は、無い。

だが、超能力ネコのドラえもんがいる。

のび太君は様々な能力をあやつる。

ドラえもんが付いているからだ。

私も同じなのだ。

私はただのアホで下品なおっさんだ。

だが見えない氣に、どういうわけかなつかれている。

それが勝手に私の口を借りて話す事がある。

というような事がおこるのだ。

相手も、私も、びっくりして聞いている。

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「迷想中・迷走中・1022」

ある気功師・627

約30年の治療期間。

私の人格か人徳の影響かはわからない。

あまり多くないクライアントの総数・・・

その中には原因不明の病が幾つもある。

原因不明でも正体不明でも年齢不明でもかまわない。

私は不明のままで困らない。

元々私の能力ではないのだ。

要は、何とか楽になればいのだ。

だが原因が解ってしまうことがある。

私の能力ではないのだが、口が勝手に開く。

私の知らない事まで喋ってしまう。

言っている私が驚いたり、する。

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