アニマルカム通信

ヒト(まつやま)とイヌ(こんブ)の日常

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空飛ぶギロチン

2017-10-21 10:54:37 | 日常
昨日は1975年の香港映画、『空飛ぶギロチン』を見ました。

「空飛ぶギロチン」と聞くと、ついジミー・ウォン監督・主演作『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』が思い浮かびますが、あちらは1976年の香港映画。
本作に登場した「空飛ぶギロチン」の影響を受けて作られたのがあちらなので、この武器の元祖は『空飛ぶギロチン』となります。

ところで、「空飛ぶギロチン」ってどんなものかわかります?
「ギロチン」とは2本の柱の間に刃を吊るし、それをスト〜ンと落とす斬首刑用の道具ですが、それが空を飛ぶわけです。
もちろん形状は全く別物ですよ。
私も『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』しか見てなかったので、一体なぜにこんな武器を作ったの?どうやって首を落としてるわけ?って不思議に思ってましたが、本作を見てようやく納得しました。
(とはいえ、現実的には実用不可能な武器だと思いますけどね。)

劇中、考案者は皿回しとコマ回しからヒントを得てこの武器を作っちゃうんだけど・・・う〜ん、むしろヨーヨーから考案したって方が分かる気がするんだけどなぁ。

図解してみますと

見た目はこんな感じの武器です。
豪華な龍の飾り付き♪
サイズは帽子ぐらいだけど、鋼鉄製なのでさしずめ「空飛ぶ鉄兜」って感じ。
投げつけると外側に付いた多数の刃がまんま武器となります。
ただ、この武器を回収する際に操作している自分に刺さらないのが不思議。
皆さんうまいことキャッチするんですよね。
(訓練の賜物か?)

首をうちとる際には、まずターゲットの頭上にこのギロチンを投げつけます。

ターゲットの頭上にこの武器が乗ると、ギロチンの刃部分と上部の鉄兜部分が分離し、ターゲットはスッポリ網付きの帽子をかぶった格好となります。
(この操作、どうなってるのかは不明。)

鎖を引くと刃が内側に収まって、哀れターゲットは首チョンパ!

ところでこの鎖、劇中ではずいぶん遠くからも投げたりしてるんだけど、一体何メートルまで伸びるんだろう?
「百歩離れたところからでも」って言ってたから、大股歩きだとすれば100mくらい???

とまぁ、ツッコミだしたらキリがない。
「考えるな。感じろ!」なイケイケな頃の香港映画、楽しんだもの勝ち♪
エンターテイメントに理屈はいらない!良い時代でした。(^^)

ストーリーは、冷酷で知られる清朝三代皇帝が自分に批判的な意見をした大臣を暗殺するため、部下に離れた位置から確実に暗殺できる武器の開発を依頼。
加えて、その武器を操る12人の秘密部隊を作るのだが・・・というもの。
序盤は『少林寺三十六房』的な特訓シーンが続き、いざ実践となると暗殺行為への疑問を抱くマトモな隊員が出てきて、その後は逃亡劇になります。
空飛ぶギロチンを持つもの同士の対決はカンフーというよりちょっぴり西部劇っぽいですが、もちろん素手によるカンフーアクションも大いにあり。
この時代の香港映画特有のノリとテンポの良さで、一気に「劇終」まで飽きさせずに楽しませてくれますよ〜♪

この時代といえば、日本映画や台湾映画にもできの良いエンタメ作品が多いんですよね。
「昔は良かった」ってセリフ、こと映画に関してはどうしても言いたくなっちゃいます。
私が古い人間だからそう思うだけなのかもしれませんが。(^^;)