優厳 × 赤鬼通信

社会参加活動の支援を目指す「なんちゃって社会貢献チーム」の、「優しく厳しい遊び場づくり」の迷走過程を記して行きます。

Front Line

2008年07月23日 | Weblog
 野外炊飯活動の後片付けを、水曜に汗ダラダラで済ませて、さて・・・である。目の前の問題事がたくさんあるので、とりあえず風に舞うような気分で(笑)

 最近の作業のひとつに、社会起業についての勉強があります。勿論目の前、机の上は洪水のようなので、そうそう何かに手を出せるってわけじゃないが、ほら、「何をやっていても、違う『何か』をやれる可能性はある」わけです。どうせ社会人は、大抵の学生のように忙しくはない。私に向かって「忙しいんですよ」とか平然と言える彼らは、事実とは何かを認識していないか、あるいは私が本当に暇なのを知っているか、どちらかであろう(笑)

 で、「社会起業」なんだけど、まぁ、そんなに難しいことをやろうとしてるわけじゃない。いろんなところで言ってる「社会貢献活動」の一環で、それより一歩踏み出したところが社会起業だったりするのでしょう。学生、社会人の方々で、様々な形で私のところでボランティア活動に尽力してくれてる方々は、もうそれ自体が社会貢献活動なのだけど、例えば私について言えば、私が今の職場で、仕事と同様の内容の活動を続けていることは、決して社会貢献活動にはならない。いや、そんなこともないんだけど(ほら、いわゆる業務が1日8時間・週40時間がベースだとすると・・ってこと以外にも、「そんなこともない」って理由は膨大にある)、自分の領域を踏み出したところに進まない限り、どっかで仕事の範疇に留まってしまうように思えるわけで、故に「踏み越える」ってことが大きいわけです・・・「Giant steps」です。

 先日、社会貢献活動チームを稼働させようって話をする経過で、面白い対話をしました。いろいろカドが立たないように、単純に自分のセリフだけ引き出してみると、
 「現状を打破したいのなら、何かを始めるしかないんじゃないかな。成功体験もだけど、まずは達成感から・・かなと。資格取得でもいいし、明確な目標を立てて、ひとつクリアしてみたら、少しは実感があるかなと。」
 「仕事を理由に何もやれない程の、自分の職業人生に価値があるのか、仕事が大事なのか、考えてみるんだね。自分は、自分自身の人生を生きているか、とね。」
 「人生を、どこかでちゃんと自分の手に取り戻せよ。どこで後悔したらいいのかも分からなくなるぞ、今のままだと。」
 「お前自身の人生だから分からないけど、人生の分岐点のひとつは、諦めるか、諦めないか、だと思うんだな。」
 「極論したら、仕事を辞めたら(状態が)良くなるのか? 仕事を辞めて劇的に変わるんなら原因は仕事だろうけど、劇的に変わらないなら、(ダメになってる理由は)多分仕事じゃないよ。仕事が原因だと思う場合、仕事を辞めるか、大きく仕事とのスタンスを変えるかしなきゃ、ならん。後は現状を諦めて受け入れるか、です。」
 「皆が跳べるわけじゃない。ただ、食う心配をしてるうちは、致命的じゃないよ。職場から独立する人は、食う心配なんか通り越している。悪くないんだよ。いろいろあっても、過ぎ去るのを待ってれば、いつか収まる。私みたいに『次の一手』を考え続ける生き方は、あんまり平和じゃないからね。」


 さて、そんなこんなで最近やたらとアメリカの社会起業家や、あるいはコンピュータ開発者に関係する書籍を読む機会が多いのだが(妙なことだが、IT技術にも知識にも関心はないが、いわゆるコンピュータ開発に絡む人たちの自伝を読むのが好きなのだ、スティーブ・ジョブスは別格にしても、コンピュータ開発をやってる人たちの生き様は案外面白い)、いろんな場面で共通で語られるのは、「上司と部下の間に『双方向』の忠誠心を培うこと」、である。
 双方向の忠誠心! 先日は、久し振りに来たヤツが、ご丁寧に「主戦場」なんて言葉を挙げて話てったんだけど(だからといって、「主戦場」の概念が普及してるわけではない)、何かしら示唆を与えるような言葉を探してたら、「双方向の忠誠心」にぶつかって、でもこれじゃ堅いし(通じやすいように、「双方向の信頼感」と置き換えて使いましょうか)、実践はできていても理解するのは至難だよなーっとか重いながら、眺めてた先に目に入ったのが、「最前線 Front Line」であった。
 あー、物語が舞い降りて来る♪♪