滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

食品ロスを減らすのも脱炭素

2021年08月29日 | 独り言

お盆の頃はしばらく涼しかったのに・・連日暑さが戻ってきましたね。建築業界では脱炭素社会の実現を目指して、法改正や新法の成立など様々な取り組みが始まっていますが、今回はもっと身近な食品ロスによる脱炭素のお話をしたいと思います。日本の食品廃棄物等の量は、消費者庁の資料によると年間2550万トンで、そのうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる食品ロスは612万トンあり、これは国民1人当たり毎日お茶碗1杯分のごはん(約132グラム)を捨てている計算になるそうです。

食品ロスの612万トンは、世界の食糧援助量(420万トン)の1.5倍に相当し、その半分以上が食品メーカー・スーパー・コンビニ・外食産業などから出る事業系のロスであり、その量は328万トンになるそうです。食品ロスの要因は、事業系では製造・流通・調理の過程で発生する規格外品、返品、売れ残り、外食事業での造り過ぎや食べ残しなどがあり、家庭系では野菜の皮の過剰除去、食べ残し、未開封のままの廃棄などがあります。これらの食品ロスは結果として、食糧の生産と廃棄のために使う資源やエネルギーなどをムダに消費したことになり、世界で排出される温室効果ガスの8%は、食品ロスによって排出されたものと言われています。政府は、2030年度に食品ロス量を2000年度比で半減させることを目標としており、食品ロスの半分以上を占める事業者に対して、商習慣の見直しなどの取り組みを推進しています。

私も家庭系の食品ロスについては、料理はしないので野菜の皮の過剰除去はないです・・と言いたいところですが、たまに果物を切る時などは不器用なので、かなり皮を分厚く過剰削除してますね。あとは食べ残すことはないですけど、気が付かないうちに消費期限が過ぎていて未開封のまま食品を廃棄することはあります。

ところで、消費期限(安全に食べられる期限のことで、お弁当・サンドイッチ・生めん・ケーキなどのいたみやすい食品に表示される)が過ぎた食品は廃棄するしかないですが、賞味期限(品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことで、スナック菓子・カップめん・チーズ・かんづめ・ペットボトル飲料などのいたみにくい食品に表示されていて、この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるワケではない)が過ぎている場合の判断が難しいですよね。例えば、私もよく食べるカップめんの賞味期限が1~2週間ぐらい過ぎていてもOKで、1か月過ぎていたらNGなのか・・これがチーズの場合はどうなのか・・みたいな事はありますよね。結局、無難なところで消費期限だけでなく、賞味期限が過ぎている場合も廃棄している方が多いように思います。この賞味期限が過ぎた時の判断が曖昧なので、食品ロスを減らすには賞味期限が過ぎた時の判断をもう少し明確にした方がいいように思います。ちなみに、消費期限も賞味期限も袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合の話ですからね。

という事で、話が少し脱線しましたが、私たちも日常において食品ロスを減らす努力をして脱炭素に貢献するようにしたいものです・・・。

 

 

 

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