滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花が咲いています。

2023年04月30日 | 季節の花

昨日の夜は雨がよく降りましたね・・。世間はゴールデンウィークに突入していますが、私はゴールデンウィーク中の予定は全くありません。どこに行っても人が多そうなので、自宅に籠もって読書をしています。一昨日も京都市内に行っていましたが、平日にもかかわらず観光客でいっぱいでしたからね。例年だとゴールデンウィーク中もずっと仕事をしているのですが、今年はそんなに忙しくないので、読書でもしてゆっくりしようかな・・という感じです。

 

という事で、今回は我が家に咲いている「ミヤコワスレ(都忘れ)」を紹介します。ご覧の通り我が家のミヤコワスレは、何の手入れもしていないので、雑草と共生している状態となっています。お袋の話によると1株だけ植えたそうですが、放っておいたら年々増えてきて現在の状態になっているそうです。それにしても雑草にも負けず逞しく花を咲かせているものです・・。ミヤコワスレは江戸時代から茶事で飾る花として愛され、鑑賞されてきたそうで、今でも茶花や切り花として人気がある品種です。我が家でも切り花として使っています。

「ミヤコワスレ(都忘れ)」という名前は、順徳天皇の伝説が由来となっていて、その由来は鎌倉時代に遡ります。承久の乱(1221年に後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒すために兵を挙げて敗れた兵乱)に敗れた順徳天皇は北条氏によって佐渡ヶ島に流されます。御所の庭に咲いていた小菊に似た花を流刑の地に見つけた順徳天皇は「いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し」との歌を詠んだと言い伝えられています。つまり、「この花を見ると都への思いを忘れられる」ということから「ミヤコワスレ(都忘れ)」という名前が付けられたという事のようです。

可憐に咲く小さな花に慰められて、遠い都を思う寂寥を忘れられたという由来は、なんともロマンチックです。ただ、現在普及しているミヤコワスレは、江戸時代末期に品種改良されたものなので、順徳天皇が愛でた小菊に似た花(ミヤコワスレ)は、私たちが目にするミヤコワスレとは少し異なる花だったのかも知れませんね・・・。

 

 


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