NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

あたらしい課題

2008年02月28日 | チェロ
 やっと春めいてきたかと思っていた矢先、日曜日は一転して小雪混じり、
強風注意報がでていて、関東では、風塵を観測したとか。
そんななか、合同レッスンに参加してきました。
前回は長谷川陽子さんの演奏会にメンバーの多くが参加したため
かれこれ1ヶ月ぶりになります。
シャコンヌやパッサカリア、ヴィヴァルディの春などいつものレパートリーに加え、
前回からバッハの「アリオーソ」さらに今回からシュレーダーの57番と
チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」が加わりました。
57番は、前回ちょっと予告があり、すこしさらっていましたが
8名全員でゆっくり斉奏すると、ずいぶん趣が違います。
ゆっくり弾くと弓がたりなくなるので返しの指示が出ましたが、
その辺にうまく適応できずおろおろになってしまいました。
チャイコフスキーは全くの初見。何度も聴いている曲ですから、
なんとかなりましたが、
笛子先生、やっぱり長谷川さんに刺激を受けたようで、
一段と気合いが入ってきました。


青いりんご!?

2008年02月21日 | チェロ
 空気は冷たいものの久々の明るい陽射し、
朝はエプロンおばさんのレッスン。
レッスンといっても、いつも通りのんびりしたもので、3-16日の予定表作成の方が気になるみたい。

 午後からは笛子先生。
筋は違うかもしれないけれど、エプロンおばさんの発表会の曲を聴いていただきました。
ブラームス「愛の歌」、かなり自信を持って臨みましたが、
いきなり、「音がつながってないのよ」
「スラーのあとの音は短くなるし、ダウンボーからアップボーへの切り返しがねぇ」
「青いりんごなのよ」
「は!!」
実年齢より若く見られるけど、、、、。
「赤く熟した方が美味しいでしょう?そういう音楽にして欲しいの」
そういうことか、、、、。
「もっとビブラートもしっかりつけて」
「ただ作っただけの料理を出されるより、気持ちのこもった盛りつけとかでぜんぜん違うでしょう」
御意!!
初見で伴奏してくださいながら(これがまた沸き立つような響きでお上手)、
「ここは二番線上で動いた方がいいわね」
「易しさを求めて開放弦を使うと味が出ないわね、その程度の音楽になる」
「これは歌曲でしょう、歌わなくちゃ」
「ここはかすれるような音で、毛一本で弾くくらい」
か、かすれる!!、森進一か、、、、と厳しいながらも、
いろいろ指使いの変更まで考えてくださった。

 意を決してもう一曲の「クラリネットトリオ」を聴いていただくことに。
これまたピアノパートを弾いてくださる。
なんとか弾ききったものの、、、、、
笛子先生のまなざしは哀れみに満ちています。
言いたいことはいっぱいあるけど、今日は時間も迫っているし、、、という感じ。
「あと三週間あるから、とにかくアマチュアであれ、お客様にできる限りのもてなしをしなくちゃ」
「逃げ道があるからだめなのよ」
「100%勝つ試合だと思って、音楽は一種のスポーツだから」
「結果はともかく最高のパフォーマンスをしたということをお客さんにわかってもらえるように」
ハハー、たしかに私は結果オーライの人生を歩んできました。
まあ、厳しさを求めて入門したわけですから、この程度のことではめげません。

楽団長は短気ですけど、何か

2008年02月19日 | 読書
 長谷川陽子さんのブログで紹介された本を読みました。
音楽評論家や指揮者、演奏家などが書いた評論や自伝、エッセイは数多く読みましたが、
楽団長という職業?そのものすら知りませんでした。
ご本人はオーケストラという組織の社長と説明されていますが、
オーケストラをそもそも採算のとれない中小企業と位置づけ、
何でも屋だという風にもおっしゃっています。
もともと、ヴァイオリン奏者として入団され演奏歴も長いようですから、
純粋な経営者ではなく、オーケストラやコンサートの裏表を知り尽くした方のようにお見受けしました。
当然のことながら、楽器のこと、演奏家の癖、様々なエピソードに事欠くことなく、
クラシック音楽への熱い想いも含め内容は豊富で、
かつ欄外には極めて親切な(過ぎる?)注釈が入り、
全く素人の方も読みながら音楽雑学が頭にはいるという心配りがなされています。
基本的には、表紙が全てを表している楽しい本でした。

60本の薔薇

2008年02月12日 | その他
 長谷川陽子さんのコンサートの興奮冷めやらぬ11日、
友人達が「還暦」のお祝いをしてくれました。
当人は、還暦を迎えるなど思ってもいませんでしたので、
当惑、困惑、うろたえました。
ありがたいことですが、とりもなおさずチェロを弾ける日が
また減ったわけですからにわかに喜ぶわけにはいかない。
ずいぶん飲んでしまいましたが、翌朝は降りしきる雪の中頑張って
エプロンおばさんのレッスンを受けてきました。
ブラームス:クラリネットトリオはだいぶんできあがってきました。
日々前進、進化のみを信じて頑張ろうと思います。

長谷川陽子 in 高知

2008年02月12日 | 聴く
 待ちに待った演奏会が隣県高知で無事開催されました。
無事!!、というのも数日前から雪模様、
前々日は高速道路も速度規制がかかっていたのです。
しかし我々笛子軍団=チェロアンサンブル「セレスト」は
そういうこともあろうかと前々からマイクロバスを貸し切っていました。
むしろ、羽田発着の方が気になっていましたが。

 しかし、当日は久々に薄日も射す好天に恵まれました。
雪の残る四国山脈を眺めながら南下、お昼前には高知の町に入り昼食。
その後お茶でも、、、と思っていたら会場はすでに長蛇の列ができていて、
あわてて最後尾の案内板を目指し並びました。
全席自由席ということもありましたが陽子さんの人気は想像以上でした。
ということで、写真のようにホワイエではオケメンバーによる軽い演奏もあり、
いい雰囲気で盛り上がっていました。

 この日は、ユーフォニウムという珍しい楽器も登場しましたし、
地元の高校生達の吹奏楽、伊藤恵さんによるモーツアルトのピアノ協奏曲第23番、
さらに、三枝成彰さんのトークと盛りだくさんだったこともあり、
満席でしたがなんとか、陽子さんの演奏を間近に見られるかぶりつきの席を確保することができました。

 陽子さんはショッキングピンクのドレスで、いつものように颯爽と現れました。
曲はドヴォルザークのチェロコンチェルト。
願ってもない組み合わせです。
例の長い前奏の間、やや神経質に弓の張り具合を確かめたり、
エンドピンの位置を確認したり、アジャスターを微調整したり、
メロディーに合わせ左手で指板を押さえたり、
歌ったり(もちろん声は出しませんが)しながら集中していきました。
オケが地元のアマチュアということもありややナーバスな箇所もありましたが、
自信に満ちた素晴らしい演奏でした。
前回は広島で聴かせていただきましたが、
ますますスケールが大きくなり、表現も深まり拡がってどんどん進化していく陽子さんでした。
同時に、表情や仕草もますます魅惑的になり、
われわれ総勢9名は耳と目を釘付けにされたわけです。

さ、またいっそう練習しようと心に誓って帰路につきました。