NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

弥勒の月〜夜叉桜

2012年04月03日 | 読書
 季節の変わり目、年度末、春休み、、いろんな事が重なって本業疲れ。
こういう刻は、かえって長くチェロを弾いていたり、遅くまで本を読みたくなる。
そんなもんだ。
そんなとき読書仲間から回ってきたのが「あさのあつこ」の時代物。
はあ〜なんで?
「バッテリー」の作者と聞いても軽い青春小説で、
なにやら賞を取ったらしいくらいの知識しかない。

「まあ、ちょっと読んでみるか」が運のつき。
ぴーんと張りつめた緊張感と底知れぬ不安感。
なにより、
言葉が切れる。
作品の中に主人公を評して「言葉の切っ先を向ける」という表現があったが、
この作者自身がそういう風に読者に迫ってくる。
かなり時代物を読んできたが、これほど多彩な言葉をちりばめ、
難解な漢字をはめ込む作家も少ない。
しかも、そこにはそれ以外の言葉、漢字は見あたらないといった具合だ。
だから、あらためて日本語の美しさ、豊かさに気づかされる。
 
「夜叉桜」はシリーズ二作目。
シリーズ化するとは思っていなかったという第一作は「弥勒の月」。
やや混沌としていた一作目が、徐々に解きほぐされていく。
すでに次作も手元にある。
しばらく楽しい時間がもてる。
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蜩の記

2012年02月13日 | 読書
 今もっともはまっている作家、葉室麟さんが「蜩の記」で直木賞を受賞した。
ここで書評を・・というわけではない。
そもそも、音楽とも、ましてやチェロとも何の関係もない。
もっとも、荘厳な鎮魂曲を聴き終えたという読後感ではあるが。

 その葉室さんが、産経の読書欄で書き手と読み手について書かれている。
その中で
「小説は楽器でありその作り手は素晴らしい演奏家を待っている」とし
さらに、素晴らしい聴衆(読み手)にすべてを託すというような主旨である。

 それはそれとして、
先月、アンサンブルレッスンを録音し、じっくり聴いてみました。
恐ろしくてなかなか聴く気にならなかったのですが。
案の定、がっかりでした。悲惨とも言える。
最新機器というものはビデオにしろカメラにしろ、録音機にしろ、
物事を忠実に記録し再生します。
本来、音楽をすることはそんなことを前提としていないわけで、
弾いて、聴いて、それで空の彼方に消えてしまうはずなのですが、
テクノロジーがそうはさせてくれなくなった。
しわの一本一本までリアルに描き止めます。

 録音したバッハのアリア一つとってみても、
4thはいきなり音程が不安定だし、鈍重な歩みで、
確かにこれでは笛子先生たち1stは弾きづらいことでしょう。
かといって、
1stを含め他のパートも信じられないほどよじれて悲鳴を上げています。
実際の練習現場ではそこそこかな・・・と感じているのに。
弾き手であり同時に聞き手でもある我々は
そもそもあまりいい聞き手ではないらしい。
本番まで1ヶ月を切った12日、あらためてその辺を意識しつつ
練習しましたが、さてさて、どうなる事やら。
まあ、生の演奏というのは、
人生と同じでプレイバックはなしということで。
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野いばら

2012年01月04日 | 読書
 あけましておめでとうございます。

三が日は
日経小説大賞受賞、梶村啓二の「野いばら」に始まり、
先を読みたいでも、終わって欲しくないと思いながら一気に読んでしまいました。
細かな感想は省きますが、
私にとってのもしかしたら今年のベストワンを読んでしまった感があります。
バッハの無伴奏パルティータ第二番のアルマンドを弾くシーンでは、
本当に久しぶりにチョン・キョン・ファのCDを取り出し聴きながら読み返しました。

 バイオリンもいいな〜いや、バッハがいいのかな〜
でも、今年もチェロ一本槍です。
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ミッシャ・マイスキー「わが真実」

2011年09月24日 | 読書
 今時は手術といっても一瞬のうちに意識はなくなり、
目覚めても痛みらしい痛みもなく、
次の日には早期離床、つまり歩かされる。
何やかやあって1週間は入院しなくてはならないとなると、
暇に違いない。
となれば、積んでいた本を持ち込んで読書三昧ということになる。

ミッシャ・マイスキー「わが真実」

 今をときめく人気チェリストの劇的経歴は様々な形で紹介されてきた。
しかし、この本には過去に知ることができなかった様々なエピソード満載である。

 無実の罪で強制収容所に入れられた話は有名だが、まさかセメントすくいをしていたとは!
8歳でヘビースモーカーになり13歳で禁煙したこと。
共演した超有名音楽家たちの裏話。
なかでもロストロによる、西側でのチェロの先生選びは秀逸。
さらに、
以前ここでも書いたがチェロで歌曲を演奏する事へのこだわり等々。
10年以上前岩国でのリサイタルのあとで私が直接そのリクエストをしたのだが、
ものすごく真剣に乗ってきた。おまえは編曲家かと。

 長期間にわたる膨大なインタビューをまとめ、
まるでマイスキー本人が書いたかのような体裁は完全に成功していて、
とても読みやすいし、
豊富な内容は、マイスキーがそしてチェロが好きであろうが嫌いであろうが、
是非読んでみてほしいと思います。




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一節載(ひとよぎり)

2011年01月08日 | 読書
 吉村昭氏の「冬の鷹」を読みました。

 解体新書をテーマにし、前野良沢、杉田玄白の生き様を描いたものです。
その中に、前野良沢が
「一節載」という小さい縦笛をよくしたという印象的な場面が出てきます。
で、ネットで調べると竹でできたリコーダーのようなものでした。

それを教えている先生のページ
以下のようなことが書かれていました。(写真もそのサイトから、、向かって右)


〜速いフレーズの練習にかなりの時間がかかります。
例えば6/8で♪=72の場合、3連符みたいなものだから、
実質は216のテンポになりますが、
これを初めからこのスピードでできもしないフレーズを繰り返すことよりも、
♪=60くらいにしてより正確な指使いを身に付けてから
少しづつテンポを上げていく方が結果的には良くなると思います。
無理に速いテンポで稽古しても指が滑る癖だけがついていくだけで
聴き手に説得力のある演奏には遠くなるばかりだと思います。
勇気を持ってゆっくり確実に稽古していくことが大切です。

 わかっていてもなかなかできないことですが、
全く違う、しかも邦楽器でも同じなんだなと感銘を受けました。
さらに、

〜1度にまとめて練習して脳をパニックにしてから睡眠をとることで、
脳が整理できる時間がとれて、
次の日には前日あんなにできなかったフレーズがすっとこなせるようになるから面白いです。
このことの繰り返しが大切です

 時々実感することですが、
脳をパニックにしておくという表現がとても印象的でした。
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チェロの森

2010年12月03日 | 読書
今年もあっという間に師走。
なんだかあまり進歩がなかったような・・・・・

とりあえず、
12月の最初の日に笛子先生レッスンを受けてきました。
シュレーダーは118,119。
あっさり通過。
なんだか厳しさに欠けるような。。。。
こんなんでいいの?という感じ。

ゴルターマンは第一楽章をとりあえず最後まで弾きましたが
「こないだは、オッと思ったのに・・・」
そう、後半の早いパッセージはまだまだだったので、それは納得。

ところで、チェロ仲間のMさんから長谷川陽子さんのエッセイをいただきました。
神戸の演奏会に行ったらしく、
その会場で買ってきたのだそうです。
サイン入り。

ありがとうございます。
まだ読んでいませんが、読めば少しでもうまくなるかな〜〜

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船に乗れ?

2010年07月10日 | 読書
 「船に乗れ!」
店頭で見かけても??と思って通り過ぎそうな名前の本です。
まさか、芸大附属高校をあえなく失敗し、
女子が9割という二流私立音楽大学高等部に入ってしまったチェロ専攻の
男子高校生の話とは思わないでしょう。
たまたま、チェロ関連のMLで紹介されたからよかったものの、、、

 一般的評価は、爽やかなだけじゃない青春音楽小説三部作!!。
「のだめ」に魅せられた方々ならこの小説もぜひ、、といった感じですが、
主人公と同じ、チェロをはじめたばかりの者にとってはとても勉強になるのです。
初めてのオーケストラ体験(合奏)では、
拍も数えていず、もちろん指揮者も見ていず、
pで弾くべきピチカートをボンと鳴らしてしまう、しかも遅れて!!
結局6小節の中でたった4個のシをピチカートで弾くだけで
汗びっしょりになる主人公。
ま、読み始めたばかりですから、これ以上は書けませんが、
おそらく読み終えるのが惜しくなる小説にだと思います。


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火天の城など

2010年05月27日 | 読書
 アンサンブルレッスンから3日しか経っていませんが、
行けるときに行かないと・・・・
水曜日、肌寒い変なお天気でしたが個人レッスンを受けてきました。
シュレーダ111,112。
ここで止まってしまっていましたがなんとかクリア。
「まあ、完全を求めたら進みませんからね〜しゃにむに行きましょう」
そりゃそうだが、優しいのやらきついのやら、いつものパターンのコメント付き。

 久々に読書のこと。
この所、たまたま秀吉、信長あたりの本を読んでいます。
少し前の映画にもなった「火天の城」
その前のベストセラー「信長の棺」
そしてなぜが読んでいなかった司馬遼太郎の「播磨灘物語」
ほぼ同時に読んだのですが、意外な共通点。
この頃渡来したヴィオラダガンバを信長が聴いた可能性があるというのです。
火天の城のサウンドトラックでは、
〜寂寥というか憂いの漂う壮大なオーケストラ・サウンドがゆったりと流れる。
当時、南蛮から渡来したというヴィオラ・ダ・ガンバの音色も聴こえてきたりする。〜
とあります。
なんとか観なくては・・・・・・

写真は以下のサイトから

http://www4.kcn.ne.jp/~ortiz/instruments.html
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ボーイングの続き

2009年12月03日 | 読書
 師走にはいりましたが個人レッスンの水曜日はなんだかゴルフ日和。
練習不足は明らかなので、うじうじしながらも思い切って
「練習に行きます」とメールして
「そうですね。お天気もいいですし、気分転換に」とお返事をいただき出かけました。

 で、やっぱり94,95はスタッカートが鍵のリズミックな曲。
ぴたっと現状で弓を止め、そこからそのまま返す動作で難渋しています。
急ブレーキをかけ止めようとすると、がくっとなってしまう、
その反動でさらに雑音がはいってしまう。
結局、急ブレーキではなく、ス〜〜っと止めるという感覚を教わり、
だいぶん改善しました。
「こんなんでOK出していいのかな〜」とのたまいながらもなんとかパス。
実は96にも取り組んでいたのが少し加点材料にもなったようです。
「これ、わかりにくい曲だから、、、」とピアノで弾いてくださりそれに合わせていきました。
だんだん霧が晴れて来るみたいに
「この曲、なんかミステリアスでいいですね〜」などと意気投合!

 写真は、ずっと前に笛子先生にお借りしていたもの。
読んでどうなるってもんではないが読んでみたくなりました。
感想は後日。


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浅田次郎:見知らぬ妻へ

2009年07月08日 | 読書
 この所、本業以外の時間はチェロの練習と読書、
そして花を育てたり野菜を作ったり、、、、。
チェロはまとまった時間ができ、
やるぞという気合いが沸々と湧いてきたときに限られ、
その他は本業の合間の細切れ時間を有効活用しています。

 さて、表題の短編集にはいかにも作者らしい佳品が8編収められています。
で、ここで御紹介するのは、「スターダスト・レビュー」
かって将来を嘱望されたチェリストが
場末の酒場でピアノを弾いているといういかにもという設定。
今では世界的な指揮者となった親友。
その妻となっているチェリストが昔愛したこれまた世界的ヴァイオリニスト。
嘘みたいなできた話ですがご存じの通り浅田次郎にかかると、
なんだかほろりとしてしまうのです。
ま、結末はこれまたもう一ひねりも二ひねりもあるわけで、
読んでみてください。
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