植物越冬メモ

散歩中に見つけた熱帯植物を紹介していきます。。

沼津・越冬状況2021/正月版

2020年12月09日 | 2020の気象グラフ
沼津にいってきました。

富士山とアカマツ・防風林が浜辺に広がっていた。潮風


浜木綿(ハマユウ)


セイウチは、北極圏に生息しておりユーラシア北部に生息している。




周囲には暴風垣がずらり。積雪など暴風雪はないものの、とにかく台風による高潮・強風などで塩害が発生する事がある為、隙間がないよに幼株を合間に植栽しているのが分かる。


夕日と沼津市街地


ハイビスカスは、耐寒性-2℃くらいで霜害には極端にゴムノキともに弱くなる性質がある。原因は、樹体内の水分調節機能が低下する事が原因なのだろうか。同じく亜熱帯原産のシマトネリコなどは葉が若干薄い色になり凍結防止に役立っていると言われているようだ。


ベランダのこんもりアロエ。霜害がない沼津市街地では場所を選ばずに、亜熱帯植物(-3℃)までの植物が植栽する事ができる。その他(コルジリネ類の耐寒種・ガジュマル、オオタニワタリ、ビカクシダ)なども越冬できると思う。


 大瀬崎海岸沿いでは、クライメートゾーン10aよりでより温暖な気候を好む植物が越冬できる。パパイヤやドラゴンフルーツ、三尺バナナ。インドゴムノキ全般・シェフレラ類の半耐寒性物全般なら容易に越冬できるだろう。しかし、指宿・日南市よりやや寒冷の為心配なら防寒・軒下避難を行う事がベスト。


日本平動物園・ライオン


カナリーヤシは、伊豆半島の広い範囲内で露地栽培できる。気候が温暖の為に若干ながら山間部でも植栽可能だと思われる種類ヤシでもある。東京都では、多摩西部~立川市街地では越冬できる例が増加しており、今後ワシントンヤシとともに植栽が身近になっていくだろう。


 ゼラニウムとコルジリネ。この品種は、より南国調の明るいピンク色の品種の為、海沿いの亜熱帯植物の植栽によく合うのが特徴である。耐寒性は、-5℃まで軒下等で多く生育している事が分かった。霜害はやや弱いので、心配なら野生種のニアイゼラニウムを植栽すると良いだろう。


ブーゲンビリアは、3つ程咲いていた。指宿などで見かけた赤花種で耐寒性はやや弱い。横花市街地や湘南・東京沿岸などで植栽するならパープルロープが良い。宮崎ではよくこの品種が露地栽培されているのが見かけるので、気候にわけて品種を選ぶのが適切である。


ヒロハドラセナ


自生のヤマモモ。西南暖地中心に地植えされているのが分かる。常緑広葉樹の為、フェニックスロベレニーやセロームの霜よけ等に用いいる予定だ。マテバシイも、耐寒性は-8℃程あるが雪害等を考慮してより広い範囲内での植栽の普及化の点では、ヤマモモが向いている。


ウラジロ


クマノミ


オヤピッチャ




クロダイ


暖冬傾向・2020一覧春

2020年12月09日 | 2020の気象グラフ

春・芽生えた雑草


那須高原のアカマツ 

 特に、年末から春先にかけても、生育具合は顕著であった。霜害は埼玉南部・川口~東京23区にかけて。神奈川~千葉方面・沿岸域および平野部の暖地でもあまり霜害を受ける観葉植物が見られなかった。為報告する。

多量気味マツボックリ・那須町


ピンクネコヤナギ
 また、霜害について中心に調査を行ったところ、那須地域や多摩西部・東大和の2点では普段越冬できないアロエ・ベラやキダチロカイ。ウチワサボテンの単刺団扇が軒下越冬できていた可能性が十分にある事が気象庁の過去の気象グラフデータや過去の記録によって判明した。

理由1
※那須塩原市は、1月まで・多摩西部・東大和市は12か月間
・氷点下4℃以下したまわる日(厳密には-2.5℃~-3.3)がその年に2~3回以内。






tokyokeizai.net『東洋経済オンライン
「新型コロナウイルス 国内感染の状況」制作:萩原和樹』



那須塩原~大子町の這団扇。耐寒-15℃(-10)くらいで仙台くらいが、フェイジョア・オリーブとともに北限と思われる。
シュロ同様に積雪や寒風をしっかり防いだ方がより状態良く越冬できる。
※那須塩原市は過去の統計・気象庁のを拝見しても暖地(成田・伊勢原・厚木)くらいのやや内陸性気候ゾーンに入ったような錯覚をさせるかの様であった(2020)


那須塩原内で越冬中のクシンラン。その後凍傷になり枯死。-4℃くらいが限界の様だ。温度よりも積雪や寒風によって痛んでしまった様である。しかし、今後の温暖化で越冬する可能性は十分にある為、調査を続けていきたい。


那須高原のアカマツ。ここまで生育したアカマツは倒れにくいが。高原地帯は強風に適した幅広樹形・人工的に開心樹形が必要になるので注意が必要である。



タマシダは、試験的に植栽で用いた。軒下の為、氷点下10℃程に生育がとまり、霜害で葉が黒くなった。しかし、比較的長い期間、周囲の余熱もあった為か状態よく保つ事ができたので今後ともにタマシダの耐寒性や適応度について調査していきたい。



やや痛む。


ニッコウヒバは、那須では比較的暖かい西側の日の射す斜面に生育する本種を見る事ができる。耐寒性も良く、気候にうまく適応して植栽物としても用いた。強風によって生育が遅れる場合があるので支柱対策はしっかり行った方が良い。



タマリュウは、高原地帯でも場所を選べば生育する。2月頃には葉先が傷むが越冬しているので、寒冷地でも利用できる数少ないグランドカバープランンツである。


越冬中のシダ 那須高原


軒下越冬中のガジュマル・那須塩原市で確認した。暖冬の影響があったが、氷点下2~3℃で葉先に痛みがみられる印象で、寒風の強い那須では軒下でも越冬が難しいのが分かる。


ユッカ・エレファンティペスは、那須地域でも軒下なら市街地を中心に越冬可能である。耐寒温度が-5~6℃の為、北関東でも扱える可能性は十分にある。


那須地域・屋外ココスヤシは、さすがに2月の気温では葉先が若干痛むが越冬できるようだ。成木は、大田原などでまれに見かける程度。耐寒性は高いが、ここめで越冬成功率が高い本種の適応力に驚いた。


暖冬ではあるが痛むセイヨウツゲ


ドラセナ・コンシンネ・軒下越冬中
鹿児島・指宿などで越冬できるようだが、暖冬傾向が続いた那須では12月末まで葉の緑葉の継続後、2月の大寒波で枯死した。比較的長い期間を良い状態でキープしてくれた事は今後の耐寒性の調査に良い事をもたらすだろうか。調べていきたい。


その後枯死



霜害にあった・瞬間-9℃


越冬中のフィカス・プミラは、株の3分の1ほどが枯れたが根元から、わき芽がでて復活して5月のゴールデンウイーク頃には葉が茂り復活した。耐寒性は高いがより状態よく越冬させる必要がある事が分かった。


越冬中のヤマザクラ。那須では標高600mほどから北側の斜面などで、生育している本種を見る事ができる。那須の気候に適した桜の為、今後植栽種としてどのように扱うか調べていきたい。


暖冬傾向にもありながら、トウジュロ越冬成功.ここまで状態良く越冬できた事に驚いた。積雪や風雪、氷点下14度の寒さにも耐えたので今後よほどの寒さでなければ生育していく事だろう。





窓辺ながらしっかり開花したハイビスカス。屋外越冬・軒下でも那須では厳しいが、寒気が入る窓辺でも寒さの影響をさほど受けずに開花する事が分かった。温度が低いので、乾かし気味にしながら冬場あ管理する事が大切だろう。


越冬中のカシワ


那須どうぶつ王国・ピラニア室内


雑草も根で越冬して復活・冬


こんな感じで微量に暖冬で復活


スミレ開花・晩秋頃


高山性ヤナギも落葉が遅い・・。


こちらも遅い・・。

キウイフルーツは、例年通り収穫・・。





暖冬ながらしっかり軒下で越冬・那須塩原市


イルミネーション・ケヤキ


ツバキ


マサキ・シラカシ(落葉)


那須塩原市

東大和市

フェロカクタス属・サボテン


最北端・キダチアロエ

2020年12月08日 | 関東植物


茨城県の最北端に位置する北茨城市。東北地方に近いが、海洋性気候の為、比較的市街地や軒下では、寒気をより受けにくい環境の為か、稀にクライメートゾーン9bの環境で生育するはずの植物を見かける場合がある為、調査を行った。



茨城北部でも生育旺盛なココスヤシ


耐寒品種のコリジリネ・オーストラリス。コルジリネの青系なら東北~いわき北部までなら問題なく越冬できる様子。(海沿いまたは内陸の市街地なら壁沿い・軒下に限る



ココヤシ風の人工観葉


最北のキダチアロエとチョウセンアサガオ



メキシコ・ユッカは、耐寒性は-5℃~-8℃程で(落葉無しは-7℃まで)である。乾燥に強いが、霜害には若干弱い為、東北ではいわき周辺が限界な様である。ので南国植栽で用いる場合は注意。



マオラン・(ニューサイラン属)の強耐寒性品種。


モチノキ中心の照葉樹林。関東以北~仙台間・石巻までは海沿いに西日本に多いモチノキ・タブノキが自生している事が多い。しかし、より寒冷地・青森八戸ぐらいになるクロマツやツバキが限界な様で、シュロも難しい場合が多い。しかし、斜面や日当たり具合により可能になる事もあるので、街中の植栽樹を確認する事も必要である。



東北よりの為か、ワシントンヤシは利用せずに、シュロを用いた様だ。風に耐性がよりあり、しっかりと根を若いうちにはる事ができれば、時に寒さにみまわれても大丈夫だろう。


シマトネリコは若木だが、密植して植えてあり生育面においても良好だった。半常緑樹とも表記される事もしばしあり、みなかみや長野関東甲信越・新潟日本海側の積雪の20cm以上の寒冷地ではよしずやわらや建物間に植栽などいくらか注意する必要があり、那須町・函館では枝先にダメージや枯れ込みが見られる氷点下10℃ラインの地域では、室内越冬が無難。



ソテツは状態よく毎年北茨城でも越冬できる様で、生育良好であった。耐寒性は-8℃でわらまきで可)だが、強い霜で-4~5℃で葉の黄ばみがでる。のでしっかり春さきに植えつけて、生育させておく事が重要である。



フェスツカ・グラウカは、ユッカ・ロスタラータに似たブルーの葉が美しくい。那須やみなかみ、北海道の旭川町などの-10℃以下になる寒冷地では、貴重なプランツとなる。多湿に弱いので沿岸域を除き関東以西では半日陰で。西日があまり強くあたる場所はやめておいたほうが良い。


ハマボウは、世界の暖帯~亜熱帯域でマングローブ林内で生育して河口域内で見られる。本来伊豆以西~沖縄が植栽適地だが、意外にも耐寒性がある。枯死限界は-7℃までと思われる。また、霜のおりる多摩西部でも無事越冬したので、実際は関東南部の広い範囲内で植栽できると思われる。



ネムノキは、乾燥した海岸域で多く見られた。耐寒性があり寒い地域でも生育できる。



アカシデの樹液を吸うノコギリクワガタ。オス1. メス2.採集した。)


北茨城県・ノコギリクワガタ オスのみ11月末頃まで活動して。その後落ち葉したでなんと冬眠中!謎である。