植物越冬メモ

散歩中に見つけた熱帯植物を紹介していきます。。

愛知県・豊橋 南国ムード♪

2019年01月14日 | 東海植物
愛知県・名古屋港は比較的温暖
愛知も、南国ムード♪比較的、冬寒いイメージの愛知だが、このヤシ並木をみてほっとした。天候も比較的よく、植物観察にはいい天気であった。愛知県でも愛知港、渥美半島、知多半島は温暖な地域でありハイビスカス(クライメートゾーン9bの植物)も越冬できる条件がそろっているなど良い気候条件がそろっている。





特に、海沿いには、ソテツやワシントンヤシ、カナリーヤシ、ココスヤシが多く植栽されていて南国宮崎のように沢山のヤシ達がみられる。また、熱帯花木のブラジル原産のアメリカデイゴをはじめシェフレラ・ユーカリなども植栽されていてヤシ以外にも多様な植物を見ることができた。愛知県は、岐阜などらの冷たい季節風が山から吹きおろしとなって吹く風が黒潮に位置するものの、積雪や氷点下4度程度にも名古屋市街地はなるので亜熱帯地域の植物が時の寒波で枯死しないか調べる為、今回調査を行った。





ハイビスカスの露地栽培
 これにより、やや寒冷な愛知県でも、渥美半島や知多半島とともにハイビスカスが屋外で越冬できる事が分かった。植栽場所が、軒下なので寒風や霜から防ぐ事ができる。
 赤系以外にも軒下なら越冬できるのか今後機会があったらしらべてみたい。名古屋港駅で撮影した株。花色はやや赤~ピンクで宮崎・串本と同様の種類だと思われる。少なくとも5.6年は経過した株で花数やつぼみも多かった。







豊橋では。。。カナリーヤシの大木
おそらく植栽されて30年~40年経過したのだろうか。豊橋でも、このように大木になるカナリーヤシがある事に驚いた。南国宮崎では、堀切峠に植栽された株は大きく見事であった。風に強い構造なので海沿いでもしっかりと根付けば大丈夫である。耐寒性は強く、東北のいわきが北限で越冬時には多少はを痛めるものの越冬して生育している。





フェニックスロベレニー
・耐寒性は、氷点下(4~5度)で霜ががっつりはらなければ比較的寒冷地でも植栽がみられる。しかし、時の寒波で枯死するので軒下か十分にこもまきをした方が無難。地植えした方が生育旺盛で南国気分を味わえるので、周辺にアロエやゼラニウムが越冬できるか実験した後に露地植えした方がいい。株が充実すれば夏期に黄色い花を咲かせる事があり、観葉植物としても多くみられる。




カンノンチク


鬼面角・サボテン・・・。

鬼面角は、耐寒性が強いサボテンで、-4度~5程度の地域でも露地植えできるほど丈夫。比較的温暖な愛知・豊橋では越冬できる事が分かった。
成長が早く、夜間に開花する花も観賞価値が高い。



 台風の潮風で葉が茶色になった木が多くみられた。シイやカシといった常緑広葉樹は、潮風に強い品種が多く近年人気のシマトネリコやフェイジョアといった亜熱帯系の木も強く海沿いでもよく植栽として扱われているのをみる。両種とも耐寒性があるが、積雪には弱いので、冬季に寒冷地では対策をとった方が無難である。シマトネリコは、株立ち品種が流通するが、年月をかけた株は幹どうしがくっついて1本立ちになる。斑入り品種もあるが、氷点下3度程度で葉が痛みやすいので、海沿いの暖地でなければ鉢植えが無難


西洋アサガオ・オーシャンビュー




愛知の露地植栽のジャカランタ 貴重

 愛知県の道路沿いに幼木ながら、地植えされた株を見つけた。周辺には成木はないが、愛知でも海沿いなら越冬できそうだ。暖地では、銚子・伊豆、南房総、熱海、和歌山、神戸、高知~沖縄にかけてだが、冬季に-3度程度でも翌年さく花芽が凍傷になりさかない事があるので注意する。また、成長は早く大木になるが、幼木のうちはわらまきなどをして防寒対策をとらないと枝先や葉が痛むおそれがある。また、露地栽培されている株は写真のみ1株くらうであった。







店先の植栽。
多肉植物のブームで最近は、カゲツ(金の生る木)のほかにセンペルビウムやセダムといった管理が容易で耐寒性がある種類を中心に人気になった。また、土が少量でも生育して繁殖容易なのが人気の理由の一つの要因である。冬場は、最低氷点下4度以下にならなければ越冬可能であり、積雪など心配ならば軒下で管理した方が翌年の生育には良いようだ。







インドゴムノキ これは冬は室内かもしれない。






ストレチア・レギネ





謎のカンキツ類の大木


愛知県・名古屋港は気候が温暖
名古屋は山の吹きおろしが寒いといわれるが、名古屋港は温暖なようだ。海・プール・観光と南国リーゾートのような光景が広がっていて驚いた。今後は、静岡・伊豆~三重(志摩)を拠点に熱帯植物の越冬状況について詳しく学んでいきたい。


単刺団扇


銚子でも見たシーサとガジュマルのセット

ワシントンヤシの実生繁殖
ワシントンヤシの実苗がそこらじゅうで見られた。シュロよりも寒さに弱いので、冬場の最低気温が氷点下4度を下回らない地域であれば実生繁殖すると思われる。ちなみにシュロは、冬場が氷点下10℃になる関東の最北部の栃木県那須地域でも繁殖しているので枯死限界温度シュロ(-15℃)、ワシントンヤシ(-6℃)なので枯死限界から3~4℃程度高いのであればその地で実生繁殖できると思わる。



ありゃかわいそうに。




アメリカデイゴ






ソテツ




ユーカリノキ




お馴染みのシェフレラ








アツバキミガヨラン

立派なアコウの大木





アコウはは、亜熱帯原産の植物だが名古屋でも露地で越冬できる事に驚いた。かなりの大木であり、毎年のよに越冬してきた事が分かる。ガジュマルのように耐寒性があるが、アメリカデイゴのように氷点下5~6度の地域では越冬は難しいが東京都の立川(-7度)や国分寺でもオオタニワタリやフェイジョア、クワズイモが露地で越冬できていたので、露地越冬する地域はどの程度なのか今後しらべていく必要がある。





白鳥庭園にて









周辺には
ピンクノウゼンカズラ






名古屋の海沿いの植栽

2019年01月14日 | 東海植物
名古屋港のおしゃれな植栽をみつけた。
名古屋は、冬場は山からの寒い吹きおろしで太平洋沿いに面しながらも積雪もあり寒い地域だといわれていた。しかし、知多半島や渥美半島は比較的温暖な地域だといわれており、ワシントンヤシ並木通りやアメリカデイゴといった亜熱帯性植物がみられた。









アメリカデイゴ

アメリカデイゴの開花写真。成長が早いアメリカデイゴは年に切り返し剪定を行えば、年に数回花を楽しめる。東京都の八王子・宇都宮方面でも(-7度程度の地域でも)露地栽培をみたので、根付けば関東でも最も寒い群馬・栃木の山沿いでも冬越し可能なのだろうか。





斑入りリュウゼツランと鬼面角



耐寒力抜群のサバルヤシ



耐寒性の最も高いサバルヤシ(sabal)は、ミキナシサバルヤシ(クマデヤシ)sabal minolである。ココスヤシのように寒冷地でも越冬するヤシなので今後もっとひろまるだろうか。耐寒性は、成木で-10℃だといわれており、東北から北関東でも場所や日当たり具合を植栽前から調べたた上で、地植えした方が良い。そのほか、ハリヤシもまだ日本ではあまりみないが充分耐寒性が高い。
今回、那須や群馬でも越冬できるのか露地栽培をして試していきたい。




ナンヨウスギとビロウ


ナンヨウスギは、成木になると耐寒性が増すといわれている。これから幹枝葉を伸ばして生育していくことだろう。まだ若木だが、寒さのダメージは特にみられなかった。太平洋沿いの地域にしてはやや寒冷な愛知県でも海沿いなら亜熱帯性の植物が問題なく越冬できることが分かった。植栽では、ブーゲンビリアは見かけなかったが、本種も壁沿いなら愛知でも露地植え可能だと思った。

オオタニワタリ

オオタニワタリは、他の植栽植物よりも寒さに弱く、和歌山でもやや痛んだ株も見られたので愛知では難しいかと思ったが、問題なく元気に越冬できているようだ。ユスラヤシやジョオウヤシが見かけなかったが、愛知ではやや無理があるのかもしれない。


キフゲットウ




このアレカヤシも露地越冬だろうか?




フェニックスロベレニー



ハイビスカス 屋外越冬だろうか?鉢植えが、入口にずらりと耐寒性が高いハイビスカス・レッドスター系の鉢が置いてあった。

地植えは見かけなかったので、愛知ではやや寒さがあるせいか軒下程度の場所で越冬させるのが無難かもしれない。

ポトスやパキラの露地越冬も見かけなかったので、やや寒冷なのが分かる。









オレンジフラミンゴ




ケンチャヤシ?

耐寒性は、-3℃くらいだが痛みなく元気に生育していた。耐陰性があるのでこの茂みのかの環境に合っているのか葉のつやもよかった。鉢でなく完全に地植えで越冬できている事に驚いた。


バナナ



ストレチアレギネ










タイサイボクもこう見ると南国っぽい植物だ。葉に光沢があり、大きな葉がどこか南国で夏場に白い花が咲く。今後は、ヤツデ・アオキ、ハラン、マホニアコンフューザー・とともに扱われたらいいと思った。


ミモザアカシア




トックリラン