湖国の近代建築探訪は終盤をちょっと割愛して(笑)、最後に訪れた「カトリック大津教会」を紹介します。既にyumeさん やぷにょさんがブログで紹介されており、詳しい説明はそちらにおまかせして(汗)、ここでは写真中心とさせて頂きます。但し、皆さんの写真と同じようなアングルが多いこと、ご容赦ください。先日、mayumamaさん も探訪されました(2009-6-3追加)。
カトリック大津教会は1940年(昭和15年)の建築で、大林組-あめりか屋の施工だそうです。外観は明らかに和風で(ちょっと擬洋風な面もありますが)、日本建築の教会は幾つかあると思いますが、白い壁と青い屋根瓦で明るく軽やかな感じに仕上がっているのが特徴でしょうか。敷地に緑が多いのも気持ちよし。
玄関周りもとても味わいがあります。格天井になっていたり腰壁にタイルを使ったり、和洋折衷のこういう雰囲気はちょっと例が無いような気もします。柱脚もユニークです。
この教会の最大の特徴は、至るところに使用されているタイルです。玄関からして凄いです。床・階段・腰壁とタイル、タイル、タイル・・・。色合いは控えめですが、怒濤のタイルづくしが見事。
そして・・・聖堂の中も極上の空間でした。私が訪れた日は天気が良く、聖堂内も明るい光に包まれていました。聖堂でもアーチ部や柱にタイルが貼られており、これが凄いです。アーチ下面のタイルはデザインといい、色合いといい軽やかな感じで、そのせいでしょうか、何となく神戸女学院の図書館(こちらはタイルではなく、梁などに軽やかな紋様が描かれていたのですが)を思い起こしました。造りやデザインは全然違うのですけれど。ため息の出るような美しい空間です。
とにかく建築的にもユニークで凄い教会です。
明るく軽やか、爽やかな感じがする教会ってあまりないのでは?これは(現在の)色調にもよるとは思いますけれど。