姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

技にこだわると姿勢を忘れる

2019年03月15日 | 波動脳科学/主体的人生のリテラシー

メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」 3月12日号で紹介した内容です。

 

 

すでに10年も前のこと。

友人から

とても興味深い話を聞きました。


その友人のお子さんは

発達に課題を持っており、当時、保育園児。

まだ、発達障害ということばが

今ほど

知られていませんでした。

(この表現は、桑原自身

あまりすきではないですが・・・)


担任の先生は

一つの個性

一人の大切な園児として

とても適切に対応してくださり

親としても

とても安心していたそうです。



ところが、

ある時期から、その先生の対応が

ぎくしゃくしてきたというのです。


そのきっけが

先生が、「発達に課題のある子どもへの対応法」

を学ばれたことにある

と彼女は言うのです。



え?

なんでそれが?

しっかり勉強したなら

それって、よりよい対応になるのでは?

と、疑問に思いました。


しかし、その友人の話を聴いて

「なるほど」と思いました。


彼女の話はこうでした。


『今までは

一つのこの子の特性をもった

○○君としてみていた。

その時は

先生の目で見て

その目で

対応していた。


でも


知識として学んでしまったあと

先生は、「この子は〇〇という

発達障害だから

このように対応すべき」

「発達障害の○○君」

というマニュアル対応になり

レッテルが貼られ、

スキルで対応し始めた。

その時から

子どもが、心を閉ざした。』




なるほど・・・と思いました。


知識やスキルが

いけないと言っているのではなく

知識やスキルは

場合によっては

ノイズになってしまうということです。


大切なのは

基本にある

人とかかわる姿勢なのかと。



そして、

この話を聴いた時

以前、

大学時代の空手部の師範が

話していた

こんな言葉を思い出しました。


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武道で大切なのは

技ではなく

技をかける前の

姿勢だ。

技で相手と戦おうとするときは

技で相手を

コントロールしようとしている。

その時、

体は力む。

自分の姿勢のバランスが

崩れる。

しかし、

それに気づかない。

自分のコントロールを失った状態で

相手に対し

技を使ってコントロールし

一本決めようとするからだ。

そうではない。

自分の姿勢は

安定しているか

不自然ではないか

そこに意識を向けていることが

大切なんだ


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何度も言いますが

知識やスキルを得ることは

とても大切なことです。


スキルを知ると

それを使って

相手を変えていこうと

チャレンジします。


それも必要なこと。


ただ・・・・・・


大切な

自分の姿勢、あり方を

忘れてしまっては

本末転倒になってしまう

ということです。



知識やスキルを駆使して

相手を何とかしようとしすぎる時

自分の姿勢は

バランスを崩しています。


ついつい前のめりになって

躍起になって

視野が狭くなります。

体も固くなります。

体が硬くなると

心が固くなります。


相手や自分の可能性より

スキルのチカラを

信じてしまうから。


だからこそ、

うまくいかない時こそ

まずは基本に立ち戻る。


自分の姿勢を

正してみる。


自然体の姿勢になってみる。


すると

変なところに力が入っていたり

ゆがんだ姿勢になっていたことに

気づきます。


〇〇〇〇 さんの

今の姿勢はどうですか?



チカラを抜いて、

胸を開いて

ゆっくり深呼吸し

自然体で立ちましょう。


あなたが本来持つ

最大限のエネルギーを

活用しましょう。


課題から少しだけ距離を置き

眺めてみましょう。



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