*2018年9月28日撮影
昨日は雨で寒い1日でした。今日は晴れたものの、かなり雲が多く、気温はいくらか暖かくなりました。
川沿いの藪のようなところに、ホップの実のようなものを発見しました。
これはカラハナソウというそうです。つる性の草です。
ビールに使うホップは、セイヨウカラハナソウといって、このカラハナソウの近縁の仲間だそうです。
この実のようなものは雌花で、この形のまま実になるのだとか。
実は熟せば茶色っぽくなるようですが、この薄緑色をしている間は、雌花なのか実なのか区別がつきにくいようです。
雌雄別株なので、雄花は別の場所にあるのでしょうが、見つけられませんでした。
同じ仲間でよく似たカナムグラの花と見間違えているのかもしれません。
*2018年9月28日撮影
カラハナソウは「唐花草」と書きます。
変わった形の花を見て「唐から渡ってきた花だろう」ということになって命名されたという話になっています。
あまり説得力のある説には思えません。
*2018年9月28日撮影
現在の北海道大学の前身は札幌農学校ですが、その前は「開拓使仮学校」でした。
明治の初め頃、その教授となったアメリカ人トーマス・アンチセルは、自生するカラハナソウを見つけ、これでビールができるのではないかと思って試したのだとか。
しかしビールの味は再現できませんでした。苦味が足りないのです。
そこで、ホップと似た草が育つのであれば、本物のホップも日本で育つのではないかと考え、ヨーロッパから苗を輸入してホップ栽培に取り組みました。
これが北海道でのビール醸造の始まりと言われています。
ホップの場合も雌花のまだ青い未熟のものを使うそうです。
カラハナソウも苦味はあるのですが、ホップほど強力ではありません。