さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

イヌコウジュ

2017-09-25 22:12:12 | 草花

*2017年9月25日撮影

 小さな花をひっそりと咲かせているイヌコウジュに出会いました。
 シソ科に属するので花穂の雰囲気がシソに似ていますが、花は上の方にまばらに咲いているだけで、シソのように花がびっしりと並んでいたりはしません。
 小さな葉は、シソの葉に似ていなくもないですが、だいぶ違う雰囲気です。





*2017年9月25日撮影

 コウジュというのは「香需」と書いて、漢方薬の名前です。
 ナギナタコウジュという草を干して乾燥させたものが「香需」で、解熱剤などとして使われます。
 このナギナタコウジュに似ているけれど、薬用にならない(役に立たない)のでイヌコウジュなのだそうです。
 イヌ=役に立たない、という命名法則が適用されています。





*2017年9月23日撮影

 これは小さいけれど、一本でしっかり立っているイヌコウジュです。
 花はたくさん咲いているほうです。

 シソ科イヌコウジュ属に属するイヌコウジュですが、同属にヒメジソという草があります。
 小さなシソという意味のヒメジソで、優雅な名前です。名付け方はイヌコウジュとは大違いです。
 ところが、このヒメジソがイヌコウジュと瓜二つで、区別することが大いにむずかしいのです。
 したがって、今回イヌコウジュとして紹介している植物が、じつはヒメジソである可能性もあるわけです。
 間違いがあったら、ご容赦を願うのみです。