さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ホザキヤドリギ

2017-01-05 22:32:13 | 樹木

*2017年1月5日撮影

 新年おめでとうございます。
 本年も皆様によきことがなだれのごとくおきますように。
 

 今年のお正月は昨日4日まで雪もなく暖かい日が続きました。
 今日は雪が降りましたが積もるほどではなく、ときおり日が差す、降ったり止んだりの1日でした。

 さて今年初めての写真にはヤドリギを選びました。
 会津の鶴ヶ城公園のケヤキの木にはたくさんのヤドリギが生えます。今年はとくに多いようです。
 冬枯れのケヤキに花が咲いたように黄色い実が輝いています。
 ヤドリギは本来常緑樹なのに、ここのヤドリギは冬には葉がなくなってしまいます。
 それなので、これはホザキヤドリギという種類なのだと思います。





*2017年1月3日撮影

 ホザキヤドリギは「穂咲寄生木」と書くように、花や実が穂状に付くということが名の由来です。
 穂状に付くということは一つの枝にたくさんの花や実が付くということで、普通のヤドリギよりは実の数も多いのかもしれません。
 葉がないぶん、黄金色の実が日の光に照らされると、とても目立ちます。
 この写真は昨年暮の初雪の写真と同じ場所です。





*2017年1月3日撮影

 ホザキヤドリギは寒冷地に強い種類なので、どちらかというと本州中部から北部にかけて分布するようです。
 ただどういうわけか、多くの地域で絶滅危惧種に指定されているようです。
 福島県では準絶滅危惧種、おとなりの新潟県では絶滅危惧Ⅱ類、北隣の山形県では絶滅危惧Ⅰ類となっているようです。
 (参照:日本のレッドデータ検索システムhttp://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06030121120)
 





*2017年1月3日撮影

 ここ鶴ヶ城公園では、私の見る限りケヤキにのみ寄生しています。
 ケヤキには常緑の普通のヤドリギも寄生しているようですが、ごく少数です。
 ここでは他の広葉樹には寄生しないようなのが不思議です。

 やがてこの実を求めてヒレンジャクなどが来くれると嬉しいのですが。