前回チョロッと紹介していますが、作業が進んでアウトラインを変えています。
主な変化はブレードの背中のアウトライン。
スタンダードを意識したラインから、本来のスタイルに変更・・・というより戻しました。
オーダーモデルとしての本来のスタイルはプロトタイプのコピー。
変更点はブレード背側の凹み部分で、これが本来のスタイルとなります。
多少違うのは、もう少しスマートにしようと思いまして・・・
ハンドルは長くするのが前提でデザインしました。
長くした製作中の方が、今後の指標となるスタイルです。
長さの違いはこんな感じ。
長くした理由として
⚫手の大きさへの対応
⚫後方を握って遠心力を使って叩きやすく
⚫重心バランスの適正化・・・私の基準
が挙げられます。
ハンドル尻デザインも変更。
よりスタイリッシュにするのが狙いです。
という事で、オーダーモデルCSL-CUSTOMの進捗状況でした。
デザイン的に、まだ試したいスタイルがあるので、ショウ毎ごとでも作れればいいのですが・・・
バトニングの際にここを叩く、というのであれば、叩く位置が手元の方に寄りすぎていると思いますし、ここでメタルマッチ等を擦るというのであれば、峰が丸く研がれていますし、コーティングがされているため、ストライカーにも向かないと思うのです。
なにかしら独自の工夫が盛られていると思いますので、知りたいです。
小さいくぼみそのものには特に意味はは無く、デザイン処理的なモノです。
ヒルトの名残り的なデザインともとれますが、どちらかというとハンドル側の角が
⚫ブレードとハンドルの境界線インヂケーター
という役割を持たせています。
基本的に盛り上がっているようにデザインしているので
⚫角に親指を当てて、左右にコントロールする出っ張り
という事も考えています。
この2点が大小くぼみ共通の機能点デザインとしました。
さらに、今回のような大きいアールは
⚫WSKよろしく、峰のアールをスネに当ててブレードを安定させ、フェザースティックを作る
という機能も狙っています。
この場合は枝の方を引いて切るという事になります。
必要かどうかはその時の場合によるかと思いますが、上記のような機能を考えました。
特に、膝を当てて、峰を押しながら削る作業に関しては特に納得がいきます。ここが鋭角だと、膝を当てて押す際に痛くてたまらないでしょうし、このくぼみが切っ先付近にあると、今度は膝で押すのが難しくなりますね。
もしも、肩ほどの高さのものを押し切る際は、ここに片方の手を当てて、押し込むように切ってもいいですね。私は今のところ狩猟をするあてはありませんが、獣を解体する際、胸骨割といって、あばら骨を中央で押し切るそうですが、その際、ここに手を置いて押し切ると具合がよさそうです。
このように私が想定していない使い方も、使い手次第で工夫出来るのも、単純な道具であるナイフの利点ですね。
私がスタンダードなスタイルにこだわるのは、こういう場合があるからです。
まだまだ奥が深い。