[ナブルス通信] 号外・ガザ自由船団へのイスラエルによる攻撃 ほか

2010-06-02 22:05:26 | 世界
○○○ナブルス通信 号外 2010.6.2号○○○
Information on Palestine
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>◇ガザへの支援船がイスラエルの攻撃を受ける 死傷者数十名

すでにニュースになっていますが、封鎖されたガザへ向けて、支援の
人道物資とボランティア、活動家などを載せた「ガザ自由船団」の
6隻が公海上でイスラエル軍の急襲に遭い、10名ほどが殺され、数十人
が負傷しました。船は積荷と乗員もろとも、拿捕され、イスラエルの
港に曳航され、乗員700名は強制送還や収監の処遇を受けています。

死者数はイスラエル当局発表が9名ですが、正確かどうかわかりません。
現在のところ、死者の氏名の発表もありません。また、収監された
乗員がどれだけいるのかも把握されていません。イスラエル政府は
それらの情報を詳らかにしていないのです。

この出来事は世界中から大きな非難を浴び、国連安保理の声明でも
非難が出され、船と乗員の解放、調査が要求されています。
ロシアとEUはガザ封鎖の解除を求めることを発表しました。

現在、遅れて出発した船団の一部、3隻がガザを目指して航行中です。
これらの船には支援物資に加え、アイルランドやマレーシアの人々が
乗船しているとのことです(その中にはノーベル平和賞受賞者の
マレード・コリガンさんなどがいます)。しかし、イスラエル政府は
また再び、船団のガザ行きを阻止すると発表しています。レイチェル・
コリー号を中心としたこの船団は3~4日後にガザ沖に到着予定ですが、
何が起きるのかわかりません。

今回のような暴虐を許さないためにも、また、ガザの封鎖を解くため
にも今まで以上の国際的なプレッシャーが必要とされています。

*事件の概要(動画あり)
http://palestine-heiwa.org/news/201006011757.htm

他にも多数の情報が以下にアーカイブとして上がっています。
http://palestine-heiwa.org/


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>◇イスラエル政府への抗議文サンプル

Dear XXX,

We are writing this letter to express our concern and outrage over
Israel's assault on the Freedom Flotilla convoy that was carrying
humanitarian aid to the people of Gaza. The assault occurred on the high
seas and constitutes a clear breach of international law. Attacking and
killing unarmed civilians on the ships using lethal arms is a serious
crime and we condemn it in the strongest possible terms.

We demand an immediate investigation into this assault by a fair and
independent body. Full reparations should also be provided to the
victims.

We also urge you to release the captured ships and all those who were on
board immediately and unconditionally. It is the responsibility of
Israel and the international community to ensure that those on board
have free access to Gaza, and that the humanitarian aid is delivered to
Gaza.

Lastly, we demand an immediate end to the blockade of the Gaza Strip. The
blockade is a form of collective punishment and is a gross violation of
Article 33 of the Fourth Geneva Convention.

Yours sincerely,

署名

(日本語での要旨)
ガザへの人道的支援を運んでいた「自由船団」へのイスラエルの攻撃に強い
怒りを表明する。この攻撃は公海上で引き起こされ、国際法の明らかな違反
である。

死をもたらす武器を使い、船上の非武装の民間人を攻撃、殺害するのは、重
大な犯罪であり、私たちはこれを最大限の言葉で非難する。

私たちはこの攻撃に対する公正で独立した機関による迅速な調査を求める。
また、犠牲者には完全な補償がなされるべきである。

私たちはまた、捕獲された船と乗員全員の迅速かつ無条件での釈放を要請する。
乗船していた者たちが自由にガザにアクセスし、人道支援物資がガザに
届けられることを保証するのは、イスラエルと国際社会の責任である。

最後に私たちはガザの封鎖を即刻終わりにさせることを要求する。封鎖は集
団懲罰の一形態であり、第4ジュネーブ条約33条の完全な違反である。

敬具

(宛先)
イスラエル大使館
[FAX(広報室)] 03-3264-0832 (03-3264-0792)
[TEL(同)] 03-3264-0561
[E-mail(同)] information@tky.mfa.gov.il

イスラエル首相(ネタニヤフ)、国防相(バラク)宛などは
http://palestine-heiwa.org/misc/kougi.html
イスラエルの政策に関する抗議・要望先一覧に。
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>◇Information

今回の暴虐に対し、ネット署名もあります。
請願の内容:
諸政府ならびに国際機関への請願
私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、責任者によ
る十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。

http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_1/?vl
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>◇お詫び

諸般の事情により、通信もブログもまったく止まっていました。今後も
定期的に出すことは出来ない時期が続くかと思いますが、何かの折りには
出していきたいと思いますので、お許し下さい(ビー)
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>◇P-navi info
[ボチボチ更新中。編集者ビーのblog。速報、インフォ、コラム]
http://0000000000.net/p-navi/info/

イスラエル、そこまでやるか?! 自由船団への攻撃
http://0000000000.net/p-navi/info/column/201006011952.htm
いろいろあってここを書くことができなかったけれど、今回の出来事について黙っていることができない。封鎖されたガザへの支援物資を運んでいた船団がイスラエル軍に襲われ、人が殺され、傷つけられ、船ごと拉致されたという事件。
(これまでの概要は 「イスラエルによる公海上での海賊行為、虐殺ーー自由船団への攻撃」 に)。
見逃されがちだけれど、今回の攻撃は公海上で 起きたといういうことを忘れないようにしたい。
続きを読む ...


「封鎖のなかに生きるパレスチナ人は自由船団へのイスラエルの攻撃に
激怒する 」
http://0000000000.net/p-navi/info/column/201006020030.htm
自由船団攻撃を受けての、ガザの様子を描いた文章をラフに訳してみました。
「封鎖のなかに生きるパレスチナ人は自由船団へのイスラエルの攻撃に激怒する 」
ラミ・アルムガリ
2010年6月1日
「自由船団」へのイスラエルの攻撃というニュースが流れ、乗員の負傷者数が多くなるにつれ、ガザのちっぽけな港の雰囲気は暗澹としたものになっていった。政府やNGOの代表たち、活動家、また普通の人々を含んだ何百人のパレスチナ市民は、船団の乗員たちを迎えるため、不安な中で待っていた。イスラエル海軍による攻撃の知らせが最初にもたらされたとき、全員がショックを受け、沈黙がその場を圧倒した。
「すべてのアラブ人、国連、および国際社会の指導者たちは介入し、このような暴虐を止めなければならない。彼らが私たちに対して何をしようとも、私たちはこの地にしっかりと留まる」と言ったのは、船団の到着を待っていた中にいたガザ市から来た車イスのアブデルラティーフ・アルザニーン。
「自由船団」は9隻の船から構成され、35ヶ月にわたるイスラエルのガザ封鎖を破るために、スウェーデン、英国、トルコ、スペイン、アイルランド、レバノン、クェイト、アルジェリアなどを含む40以上の国々から来た 700人の人権活動家や人道援助支援者を載せていた。船はガザの150万人の住民のための医療、人道物資1万トンを運んでいた。そのなかには、子どもたちのおもちゃや、車イス、建設資材、紙、生徒たちのための運動用具、様々な医療用品が含まれている。
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パレスチナ人権評議会からの声明
http://0000000000.net/p-navi/info/news/201006021524.htm
「パレスチナ人権評議会は、イスラエルの国際人道支援船団に対する不法かつ暴力的な攻撃を非難します。」
2010年5月31日
パレスチナ人権評議会(Palestinian Human Rights Council)は、今朝早くにイスラエル海軍が行った、ガザに支援物資を運んでいた国際船団に対する攻撃を非難する。この攻撃は国際法において前例がないものであり、かつ違法である。
国連海洋法条約は、国際慣習法として認知されている。この条約の第88条は、公海が平和的目的のため保持されるべきことを確認し、さらに第110条は、公海で外国船と遭遇する戦艦は、その船が海賊行為あるいは奴隷貿易などの不法活動に参加していると疑われる妥当な理由がある場合のみ、乗船できると定めている。ガザ船団は、人道支援物資を運ぶ民間船で構成されていた。これらの船に乗りこむための妥当な理由はなく、乗船していた民間人を殺害するための妥当な理由はより一層少ない。
続きを読む ...
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(編集責任:ナブルス通信 )http://www.onweb.to/palestine/
※転載については、ご相談ください。連絡先は上記に。

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ガザ自由船団に対するイスラエルによる殺戮に対して、世界中で予定されている抗議行動の情報が掲載されています。

(主として欧米諸国がほとんどで、中東、トルコ、東南アジア諸国の行動は掲載されていませんが、、、。)
 日本での行動予定も投稿出来るようになっています。
ページは英文です。
http://gazafreedommarch.org/cms/en/flotilla/protest.aspx

******************************
ATTACのMLからの転送

コリン@パリです。

NATO事務局長の要求が効いたのでしょうか、イスラ エルは、拿捕した乗員のすべてを今日から明日にか けて国外追放すると発表しました。
私たちの組織CCIPPPの代表、トーマも明朝には帰還す るのではないかとみています。

<レイチェル・コリー>号は、アイルランド国籍 で、アイルランド政府のお墨付きをもらっており、 航海を中止する予定はなく、アイルランド首相ブラ イアン・コーエン
がイスラエルに対して、この人道 救援物質が滞りなくガザに着くよう強く要請してい ます。また国連報道官は、この船の行方をすべての 関係者が監視と注意を怠らぬ
よう要請しています。 こちらの日刊紙は、今日の午後15時にガザ沖合に到 着すると報じていますが、フリー・ガザ船団運動の 共同代表グレタ・ベーリンは、来週頭になるとのこ とです。

MLホームページ: http://www.freeml.com/attac

イスラエルのガザ自由船団攻撃・現場の証言/P-Forum ほか
イスラエルのガザ自由船団攻撃と活動家の殺傷についてのネット署名/岡真理 ほか
あと2~3艘の支援船団がガザに向けて航行中です・・・イスラエル軍がガザ空爆・銃撃
イスラエルによるガザ支援船の活動家殺害の調査を求める/アムネスティ
イスラエルのガザ支援船襲撃 安保理議長声明 イスラエルを直接非難せず ほか
イスラエルによるガザ自由船団(ガザ支援船)への攻撃/パレスチナ・ファレスティーン
イスラエルのガザ支援船襲撃時の会話全容 ほか/トルコMilliyet紙
イスラエルのガザ支援船攻撃、国連安保理緊急会合 ほか
ガザ支援船:イスラエル軍の攻撃で 活動家ら死亡19人に
イスラエル軍がガザ支援船を攻撃、10人以上が死亡、負傷者多数/ATTAC関西グループ

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