ガザ支援船:イスラエル軍の攻撃で 活動家ら死亡19人に

2010-05-31 22:40:23 | 世界
ガザ支援船:イスラエル軍が攻撃 活動家ら19人死亡/毎日
 【エルサレム花岡洋二】パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資搬入のため地中海を航行していた貨物船と旅客船計6隻から成る国際支援団体の船団が31日、公海上でイスラエル軍部隊に急襲された。船団にはトルコや欧州の活動家ら約700人が乗船しており、イスラエルのテレビによると、19人が死亡、イスラエル軍兵士5人を含む36人が負傷した。日本人が乗船していたとの情報はない。

 イスラエル軍の広報担当者は「兵士はナイフやこん棒で襲われた」として「責任は船団側にある」と正当防衛を主張しているが、多数の民間人の死傷により、イスラエルへの非難が強まっている。

 船団を組織した国際支援団体「フリー・ガザ・ムーブメント」によると、船団はトルコとギリシャの港を25日以降、順次出港して編成された。北アイルランドのノーベル平和賞受賞者メイリード・マグアイヤ氏ら約40カ国の活動家や政治家が乗船し、イスラエルによる封鎖が続くガザで不足している建設資材や浄水装置など計1万トンの物資を運んでいた。31日未明、ガザの西約150キロの公海上で軍の小型船とヘリコプターに急襲されたという。

 事件を受け、トルコ政府は同日、国連安保理の緊急会合開催を要求し、駐イスラエル大使を本国へ召還した。シリア政府はアラブ連盟の緊急会合の開催を求めた。イタリア、ドイツなど欧州諸国からも事態を憂慮する声が相次ぎ、欧州連合のアシュトン外交安全保障上級代表は事件の調査やガザ地区への人道支援物資の無条件搬入をイスラエルに求めた。

 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長はイスラエルに徹底した説明と調査を求めた。

 ガザへの物資搬入を国際的に広報していた団体側に対し、イスラエル政府は事前に「ガザのテロ活動を手助けする物資が積まれている可能性があり、船団は阻止する」と宣言。洋上ではここ数日、船団と軍船舶のにらみ合いが続いていた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100601k0000m030080000c.html

ガザ支援船攻撃:友好に決定的亀裂 中東和平に暗雲も
 【エルサレム花岡洋二】パレスチナ自治区ガザ地区に向かっていた船団がイスラエル軍に急襲され、多数の死傷者が発生した事件で、トルコとの関係が決定的に悪化する可能性が強まっている。イスラエルにとりトルコはイスラム諸国最大の友好国。中東の包括和平などでの「橋渡し役」も期待されるトルコとの対立は、中東地域の混迷に拍車をかける事態になりかねない。

 今回の船団は、トルコの人道支援団体を中心に組織され、乗船者のほぼ半数がトルコ国民だった。そのため31日午前、トルコ最大都市イスタンブールでは住民によるイスラエルへの激しい抗議も発生した。

 トルコのエルドアン首相は事前に、船団と政府との関係を公式に否定する一方で、活動に対する「支持」を主催者らに伝えていた。トルコ政府は、事情を聴くため在イスラエル大使を一時帰国させる。近日中に行われる予定だった両国海軍の合同訓練の中止も発表された。

 一方、イスラエルのバラク国防相は事件直後から、トルコの国防相、外相、在イスラエル大使らと会話。「兵士らが先に攻撃された」と釈明し、理解を求めたとみられる。

 トルコは中東では数少ない民主主義国で、イスラエルはトルコを価値観を共有できる国と考えてきた。そのため、両国関係は90年代に強化され、イスラエルの安全保障上、トルコは重要な位置を占めてきた。

 領空での訓練飛行や、合同軍事演習、対テロ技術協力などをうたった軍事協定を96年に締結し、対立するシリアとイラクへの「にらみ」を期待した。逆にトルコにとっては、米国と緊密なイスラエルとの連携は対米戦略の支えだった。

 しかし、トルコで02年、イスラム系の公正発展党(AKP)が政権を奪ってから、両国の摩擦が続く。穏健で世俗的とされるが、地域大国として存在感を強めたいトルコは、アラブ諸国やイランとの関係を重視するようになったからだ。

 08年末に始まったイスラエル軍のガザ攻撃で、エルドアン首相がイスラエルを厳しく批判し、関係は急速に悪化。トルコが仲介していたイスラエルとシリアの間接和平交渉も中断した。イランの核開発疑惑を巡るトルコなどの仲介に対しても、イスラエルは不信感を高めていた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100601k0000m030085000c.html

ガザ支援船攻撃:イスラエル、抗議活動を警戒 
 【エルサレム花岡洋二】ガザ支援の船団がイスラエル軍に急襲された事件で、イスラエル国内のパレスチナ人を代表する「イスラエル・アラブ市民委員会」は31日、全国でゼネストを呼びかけた。同日昼(日本時間同日夕)現在、イスラエル国内または占領地で大規模な抗議活動は起きていないが、警察当局は警戒を強めている。

 イスラエル国内で活動するイスラム主義者の中心的指導者、ラエド・サラー師が乗船しており、死亡または負傷したとの未確認情報がある。入院先とされるテルアビブ近郊の病院周辺に支持者が大勢集まっている。

 イスラエル紙「ハーレツ」(電子版)は「(パレスチナ、イスラエル)双方が事態を沈静化させることに失敗すると、第3次インティファーダ(民衆蜂起)に発展しかねない」と報道している。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長と、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスのハニヤ最高幹部も、事件を「虐殺だ」と糾弾した。アッバス議長は3日間、喪に服すよう、パレスチナ人に呼びかけた。ガザで、ハマスがデモ行進を組織しようとしているとの情報もある
http://mainichi.jp/select/world/news/20100601k0000m030087000c.html

ガザ支援船攻撃:EUが非難声明「明らかな国際法違反」
 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)のブゼク欧州議会議長は31日、パレスチナ自治区ガザ地区に向けて人道支援物資を運ぶ親パレスチナ活動家の船団をイスラエル軍が急襲した事件について「正当化できない攻撃であり、明らかな国際法違反だ」と非難する声明を発表した。

 声明はイスラエルに対して、急襲に至る経緯の説明を求めると共に、国際社会がガザ封鎖の早期解除を目指して対イスラエル圧力を強めるよう促している。欧州議会の視察団は先週、ガザを訪れ、封鎖下の窮状に懸念を表明していた。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100601k0000m030095000c.html

ガザ支援船攻撃:アラブ連盟、緊急会合開催へ
 【カイロ和田浩明】パレスチナ自治区ガザ地区への国際支援船団に対するイスラエル軍特殊部隊の急襲事件に対し、アラブ連盟(22カ国・機構)は31日、対応を協議するため1日に緊急会合をカイロの連盟本部で開催すると発表した。また、同連盟は事件を、「テロ行為」「犯罪」などと強い調子で非難した。

 パレスチナ側からは、米国が仲介するイスラエルとの間接和平協議の中断要求が出ている。アラブ連盟は5月初めに同協議を期限付きで承認しているが、今回の事件で承認棚上げなど強硬な対応を取ることも予想される。

 緊急会合は、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスのハニヤ最高幹部が要請していた。

 一方、エジプトを訪問していたトルコ軍幹部は31日、急きょ帰国した。関係筋は「事件に対処するため」と語った。

 また、ヨルダン外務省はイスラエル代理大使を呼んで抗議。エジプト外務省は声明で事件を非難、イスラエルにガザ封鎖の解除を求めた。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100601k0000m030093000c.html

安保理、緊急会合を決定 イスラエルの支援船急襲
【カイロ=安部健太郎】イスラエル軍は31日未明、パレスチナ自治区ガザへ支援物資を届けるため地中海を航行していた国際船団を急襲し、親パレスチナの活動家ら少なくとも10人が死亡、数十人規模の負傷者が出た。パレスチナ側にとどまらず、船団への支援活動が広がっていたトルコなど中東や欧州諸国でイスラエルを非難する声が強まっており、国連安全保障理事会は31日午後の緊急会合開催を決定。5月に再開したばかりの中東和平交渉にも悪影響が出るのは確実だ。

 船団は6隻で活動家ら700人前後が乗船し、医療機器類やセメントなどの支援物資約1万トンを積んでいたもよう。欧州の政治家なども乗り込んでいた。乗船者の過半はトルコ人とみられ、そのほかの国籍はギリシャやアイルランドなど多岐にわたる。死者の大半はトルコ国籍とみられる。

 イスラエル軍特殊部隊の兵士はヘリコプターから降下して船に乗り込み、活動家らと衝突。船団は拿捕(だほ)された。カナダ訪問中のイスラエルのネタニヤフ首相は1日に予定していた米国でのオバマ大統領との会談を取りやめ、急きょ帰国すると決めた。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は急襲を「虐殺だ」と非難した。トルコは「人命を無視した行動」だと批判し駐イスラエル大使の召還を決め、国連安保理に緊急会合の開催を要請。安保理もこれを受け入れた。アラブ連盟も1日に緊急会合を開くことを決めるなど、国際的に波紋が広がっている。

 イスラエルはイスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区の経済封鎖を続けているが、「人道危機などない」(リーベルマン外相)と主張し、船団がガザに近づけば拿捕すると警告していた。今回の衝突を受け、トルコなど複数の国でイスラエルに対する抗議デモが起きており、ガザ封鎖解除を求める国際世論が高まる可能性がある。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE1E3E2E1878DE1E3E2E7E0E2E3E29494E3E2E2E2;at=ALL

---------------------------------------------
「ガザ自由船団」に対するイスラエルの虐殺行為に抗議する6・1緊急申入れ・情宣行動
●午後4時45分~(1時間ぐらい)
場所:在神戸イスラエル名誉領事館前
(神戸市中央区中山手通5-2-3 扇都センタービル)

情宣行動●午後6時30分~(30分ぐらい)
場所:JR大阪駅南側交番前

呼びかけ●6・1緊急抗議・申入れ行動実行委員会
連絡先●パレスチナの平和を考える会
palestine.forum@gmail.com


5月31日未明、イスラエル軍の特殊部隊は、パレスチナ・ガザ地区に
向かって、人道援助物資を積んで航海していた「ガザ自由船団」に
侵入・襲撃し、19名以上の支援者・平和活動家を殺害しました。

1400名以上の犠牲者を出したガザ住民虐殺から1年以上たった
今も、ガザ地区は、イスラエルの封鎖政策によって、人道援助を受
けることさえ妨害され続けてきました。

国連やEUなど、国際社会が繰り返し要求し続けてきたガザ封鎖の解
除をイスラエルが頑なに拒み続けるなか、700人以上の平和活動家
が、「ガザ自由船団」に乗り込み、人道的危機状況が深まるガザの
人々に、建材・車椅子等の支援物資1万トンを届けようとしていた
ところでした。

私達は、公海上における非武装の市民ボランティアに対する武力攻
撃というイスラエル軍による前代未聞の犯罪行為に対し、緊急抗議
行動を行います。多くの方の参加をよろしくお願いします。

プラカード・手製ビラ等々、適当に持参していただければ、助かります。

●======【抗議・要請先】======●

イスラエルには強烈な抗議を!
外務政務三役・外務省にはイスラエルに抗議するよう要請を!

◇イスラエル大使館
 [FAX(広報室)] 03-3264-0832 (03-3264-0792)
 [TEL(同)] 03-3264-0561
 [E-mail(同)] information@tky.mfa.gov.il

◇外務省・外務大臣
 [TEL] 03-3580-3311
 [FAX] 03-5501-8430
 [ご意見メールフォーム]
 https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html

◇岡田克也(外相)  [FAX] 03-3502-5047
◇福山哲郎(外務副大臣) [FAX] 03-5512-2614
◇西村智奈美(外務政務官) [FAX] 03-3508-3884

<こちらもご参照を>
http://palestine-heiwa.org/misc/kougi.html
イスラエルの政策に関する抗議・要望先一覧(パレスチナ情報センター)


イスラエルによるガザ支援船の活動家殺害の調査を求める/アムネスティ
イスラエルのガザ支援船襲撃 安保理議長声明 イスラエルを直接非難せず ほか
イスラエルのガザ支援船襲撃時の会話全容 ほか/トルコMilliyet紙 
イスラエルによるガザ自由船団(ガザ支援船)への攻撃/パレスチナ・ファレスティーン
イスラエル軍がガザ支援船を攻撃、10人以上が死亡、負傷者多数/ATTAC関西グループ

よろしければ、下のマークをクリックして!
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。