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「国際女性デー」に思う

2024-03-09 18:41:45 | アラカルト

昨日3月8日は、「国際女性デー」だった。
新聞等でも「ジェンダーギャップ」等を切り口として、「女性の活躍」等をテーマに特集を組んでいた。
その中で、「やはり」と思わせる記事があった。
朝日新聞:女性の年収、20代後半から全産業で男性を下回る 朝日新聞分析 

有料会員向けの記事となっている為、全文を読むコトができないのだが、掲載されているグラフを見るだけで、その「差」は一目瞭然だ。
年齢が上がるにつれ、男女の給与差は開いていく。
その理由の一つに「家計を担う」という考えがある。
政府等が「モデル家庭」としている「父・母・子供2人」という構成の場合、サラリーマンの父、専業主婦の母、就学前後の子供を想定している。
現実は、このような世帯は極々一部であり、仕事を持っている母は今や当たり前の存在になっている。
と同時に、子供の人数にしても2人ではなく1人という世帯の方が、増えつつある。
「モデル家庭」そのものが、今や過去の家族の構成であり、今を反映しているとは言い難い、というのが現状だろう。

ただ「モデル家庭」が示すように、「家計」という経済の収入部分を支えているのは父である男性だ。
その為、男性の結婚適齢期と言われる20代後半からあとは、男性の方が収入が高くなくては「家計」が支えられない、と多くの企業が考えているのでは?ということなのだ。
逆に入社当時が(ほぼ)同じというのは、「男女雇用機会均等法」によるものだろう。
違う言い方をするなら「入口は同じでも、知らぬ間に行くべき道が大きく離れていく」というとだろう。
それが「ガラスの天井」にも繋がっているのが、今の働く女性の現実なのだと考えている。

このような問題は、今に始まったことではなく、毎年のように指摘され続けているⅡもかかわらず、改善されない最大の理由は「国が変えようとしない」というところが大きいような気がしている。
勿論、「変化を望まない人達」が、数多くいることも確かだとは思う。
思うのだが、遅々として進まないのは、与党である自民党の女性議員がこの問題に声を上げない、ことにも関係しているのでは?

先日「赤いベンツ不倫」が発覚した女性議員は、昨年問題になった「パリ研修旅行(という名の、観光旅行)」の参加者の一人だ。
あの時、相当メディアやSNSで叩かれたように思うのだが、本人にはまったく感じていなかったようだ。
もしかしたらご本人は、「男性国会議員が不倫をしたり、二重生活を送っていても、党の役員になれたりしているのだから、女性が家庭以外にボーイフレンドを持ってどこが悪いの?」というくらいの感覚なのでは?
他にも、自民党所属の女性議員さんたちの発言を聞いていると「女性の被り物を着た、オジサンなのでは?」と、感じることが多々ある。
それが自民党内での処世術ということになるのかもしれないのだが、少なくとも女性の有権者から共感を得られることは無い。

そして昨夜、自民党の青年局で「乱痴気パーティー」のようなことをしていたことが発覚した。
しかも写真付きでの報道だった。
青年局と言っても、40代のオジサン国会議員たちだ。
世間的には、十分分別のある年齢のはずなのだが、肌も露わな女性を抱いたりする写真は「エロおやじ」にしか見えない。
「調子に乗ってやってしまった」位の感覚なのかもしれないが、このような女性を呼ぶ時点で下心があったと考えるのは、当然のことだ。
いくら言い訳めいたことを話しても、写真に撮られた光景を見れば、言い訳にもならないということが分かる。

本来であれば「女性の活躍」等を考える日なのに、政界では「若手」と呼ばれる議員たちの下心丸見え写真付き報道は、日本のジェンダーギャップ指数が上がることは無い、ということを示しているような気がした。



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