日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

事業を見直す勇気

2017-02-14 19:34:17 | ビジネス

経済紙だけではなく、一般紙でも大きく取り上げられている、東芝の決算報告。
当初予想の黒字から一転、大幅な赤字となってしまった。
それだけではなく、「債務超過」という状況にまで陥ってしまったようだ。

債務超過の要因となったのは、ご存じの方も多い「米原子力事業」だ。
以前から指摘されていたことだが、実勢よりも随分と高い投資をしたコトで、東芝という企業全体の収益を悪化させてしまった。
同業他社からは、「東芝がなぜ、あれほどの高額投資をするのかわからない」と、指摘されていたことが現実化してしまった、というところが本当のところかもしれない。

本来であれば、事業として収益が見込めないという判断ができた時点で、赤字とならない方法を探らなくてはならないはずなのだが、東芝はそれができなかった。
もっと早い段階で、何等かの方法を取る必要があったのに、何故取れなかったのだろうか?
東芝と言えば、経団連会長の中でも名会長と言われ、市井の人たちからも親しみを持たれていた土光さんの出身企業だ。
土光さんのイメージから、東芝という企業は「堅実・清廉」というイメージを持つ方の多かったのではないだろうか?
時代が変わったとは言うが、経営陣がそこまでの判断ができなくなっていた、ということなのか?
もしかしたら、「投資に似合うだけの収益」という思考に、惑わされていたのでは?という、気もしている。
この「投資に似合うだけの収益」という思考は、今回の東芝の米原子力事業への投資に限ったコトではない。
身近なところでいえば、ギャンブルなどにのめり込む理由として上げられるコトだ。
企業全体が、このような「投資に似合うだけの収益」という思考に惑わされていると、企業は衰退をしていく危険性を持っている、という一例となってしまうかもしれない。

そんな暗い東芝のニュースをチェックしているとき、目にとまった記事があった。
最近、スーパーなどで見かけるコトが多くなった、通常の板チョコよりも値段が高い、明治のチョコレートの記事だ。
withnews:「あなたの年代がターゲットではない」と反論 目標の倍売れたチョコ

パッケージをご覧になって、「あ~~~」と気づかれた方も多いかもしれない。
一昨年位から話題になっている「ビーン トゥ バー」と呼ばれる、板チョコでカカオ本来のおいしさが楽しめる、という「大人向けチョコ」として、人気が出てきているチョコレートだ。
と言っても、大手食品会社の中で作っているのは記事にある明治だけだろう。
他の「ビーン トゥ バー」のチョコは、小さなチョコレート専門店が主流なので、まだまだ一般的ではない、という市場の商品でもある。

確かに、パッケージを見るとこれまでのようなチョコレートのパッケージではない。
チョコレートのパッケージの定番と言えば、「黒・赤」なのだろうが、あえて茶封筒のような感じの色を使う代わりに、カカオの図柄がカラフルになっている。
パッケージの斬新さもあるが、「あなたの世代がターゲットではない」と、社内のプレゼンテーションで言い切れた、ということのほうが驚きという気がする。
ただ、随分前に同じ明治の「牛のご機嫌を伺うのも仕事です」という広告を拙ブログで紹介させていただいたが、このような「おいしい商品を提供したい=食の文化を豊かにしたい」という企業理念の視点で考えれば、このような「反論」ができる企業が、普通なのかもしれない。

大切なコトは「事業を見直す勇気」ということに尽きる、と感じさせる東芝と明治だ。

お知らせ:明日から母の墓参りの為しばらく帰省します。
     独居老人である、ケアもこの時にシッカリしていきたいと考えております。
     そのため、しばらくブログをお休みさせていただきます。
     再開は、来週の月曜日を予定しております。
     よろしくお願いします。

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バレンタインチョコ見直し傾向?

2017-02-13 15:32:09 | アラカルト

明日は、バレンタイン。
今日所用があり、繁華街へ出かけたら百貨店の地下洋菓子(=チョコレート)売り場はもちろん、特別催事会場を設けて、普段手に入らないようなショコラティエ(チョコレート専門のシェフ)の商品を販売するなど、年々ヴァレンタイン商戦は、高級化?しているのかもしれない。
地下街でも、チョコレートと思しき紙袋をいくつも下げている女性を何人も見かけた。
今年のバレンタインは、平日ということもあり義理チョコを用意する女性も多いのかもしれない。

とはいうものの、この女性から男性(本当は「好意を持っている男性限定」)へバレンタインにチョコレートを贈るという習慣は、日本独特のもので海外では男性から女性(もちろん「好意を持っている女性限定」)へ、花などを贈るのが一般的だという。

これだけバレンタインのチョコギフトが一般化したのは、1980年代に入ってからという気がしている。
いわゆる「義理チョコ」の普及である。
結果、たとえ「義理」であっても、バレンタインにチョコレートを貰う・貰わないというのは、ある種の「人気投票」とか「人望バロメーター」のような、ニュアンスで受け止められるようになってきた感がある。
だからだろう、バレンタインとは無縁の男性(?)からは、「バレンタイン粉砕」なるデモがあったようだ。
AFP:バレンタインデー粉砕デモ、「非モテ」に連帯呼びかけ 渋谷

ただ、「非モテ男性(?)」だけではなく、実は女性側も「バレンタインのチョコは止めたい」という気持ちは、あるようだ。
日本法規情報:職場におけるバレンタインデーは古き習慣か?! 職場での「バレンタイン義理チョコの禁止」に賛成が7割超え

職場の女性(ほぼ全員)で、一人〇〇〇円と徴収をされ、職場の男性全員に配るという手配も案外大変なのだ。
まして、一人でいくつもの義理チョコを用意せざる得ないような状況では、1個当たりの単価は安くてもそれなりの出費となる。
止めたくなりのもよくわかる。
男性側も、1か月後の「ホワイトデー」での出費を考えると、(バレンタインのチョコを)貰ってうれしい!では、すまされない現実もあるはずだ。
なぜなら、バレンタインでもらったチョコ以上の金額の物をお返しする・・・という、暗黙の了解があるからだ。

そう考えると、「バレンタイン」そのものの在り方を考えなおす、という動きも当然出てくる。
それが「ギビング・チューズデー」だ。
「今年のバレンタインデーが火曜日」だからという、理由ではなく、米国の祝日「感謝祭」が火曜日にあるためのようだ。
これまで、バレンタインのチョコレートが「コミュニケーションツール」としての役割を義理とはいえ、果たしてきたとすれば、そろそろ違うカタチの「コミュニケーションツール」としての「寄付」が登場しても良いのかもしれない。
チョコの売り上げの何%を、カカオの産地の子どもたちへの教育に使うなど、「売る・買う・貰う」それぞれの行為が、好意として違う人に伝わるような仕組みづくりが必要となってきているのかもしれない。


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トランプ氏を支える、もう一つの支持層

2017-02-10 19:04:30 | 徒然

今日の朝日新聞のクルーグマンコラムを読んで、トランプ氏の支持層は、これまで言われてきた「中西部出身・白人・動労者階級」だけではない、ということを知った。
朝日新聞:<クルーグマンコラム@NYタイムズ> ペテン師たちの春 金融業界による略奪、再び

WEBでは有料記事となっているため、全文を読むコトができないのが残念なのだが、要約するとトランプ氏の金融政策というのは、金融業界にとって有利というよりも一般市民からいかにお金を掠め取り、自分たちが訴えられないような仕組みを作ろうとしている、という内容だ。

トランプ氏の支持母体である、共和党はもともと「金持ち、大企業優遇政策」をしてきた。
その切っ掛けとなったのが、レーガノミックスだった。
それまで富裕層や大企業に課せられてきた税をグッと引き下げ、「(税金を下げるので)お金のある人、お金のある企業はどんどん使って、市場を活性化してください」という考えだった(この考え、どこかで聞いたような気が・・・苦笑)。
その後、政権が入れ替わり民主党になると税が引き上げられ、共和党政権になると以前よりもさらに税を引き下げる、という繰り返しをしてきたのが、アメリカの国内金融政策だった(と言われている)。
富裕層や大企業に対して優遇措置をしてきた大きな理由は、「お金を使ってください」というだけではなく「海外にドルを持ち出さないでください」という、意味合いもあったようだが、思惑通りにはいかなかったようだ。
昨年話題となった「パナマ文書」の内容が、それを物語っていた。

日本と違い、個人資産を投資などで運用している人が多く、そのための良き相談相手となるはずの「金融アドバイザー」が、顧客利益よりもアドバイザーである自分の利益を優先させることを規制していた「金融規制強化法(ドッド・フランク法)」を骨抜きにするコトを、大統領令として署名をしている。
「金融規制強化法」は、リーマンショックにより善良な個人投資家や市民が、多くの資産を失ったことから作られた「消費者保護」的要素が強い法律だ(ということだ)。
トランプ政権で国家経済会議の議長に、金融大手・ゴールドマン・サックス幹部のゲーリーコーン氏を起用したコトを考えれば、トランプ政権における金融政策は、市民寄りというよりも金融業界寄りと取られても、仕方のないところだろう。

このコラムを読んでいて、米国経済の先行きが不安になってきた。
「リーマンショック」を引き起こした人たちが、トランプ氏の支持者である、というクルーグマン氏の指摘と、まだまだ記憶に新しいはずの「リーマンショック」の事を、米国金融業界は遠い過去のものとし始めているように感じたからだ。

記事全体を読んでわかることは、熱狂的なトランプ氏の支持者である「中西部・白人・動労者層」というのは、レーガノミックス以降一番犠牲になってきた社会層でもある。
そして、「リーマンショック」を引き起こした側と「リーマンショック」の被害者という両者である、という点を注目する必要があるような気がする。


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子どもの仕事に、口を挟む親

2017-02-09 19:50:15 | アラカルト

先日、地下鉄の広告をボンヤリ眺めていて、驚いたコトがあった。
眺めていた広告というのは、大学生・短大生・専門学校生などを対象とした「就職セミナー」の広告だった。
セミナー参加者の対象がはっきりしていると思っていたら、対象者には続きがあった。
それは「学生及び保護者の参加」と書いてあったからだ。
「え”、今時の就職セミナーって保護者も参加するの?」と、驚いたのだ。

随分前から大学の入学式に保護者が参加するのは、一般的だった。
特に地方から進学をした学生の保護者にとっては、引っ越しの手伝いのついでに入学式出席という、感覚だったのではないだろうか?

それが、数年前から入社式にも保護者が参加するための「保護者席」が設けられるようになった、と話題になってきた。
大学の入学式くらいまでは、上述したような状況から保護者が入学式に出席するというのは、分からない訳ではなかったのだが、さすがに社式となると「どうなの?」と思ってしまうのだが、それもまた社会の変化ということなのか?と、思っていた。

入社式に保護者が出席するなら、就職セミナーに保護者が参加してもおかしくはないのかもしれないが、就職活動の厳しさはともかく、就職くらい自分でやろうよ!という、気がしたのだ。
もちろん、私が社会に出た時にも「縁故採用」と言われる、就職はあった。
ただ、社会に出て仕事を始めてみると「縁故採用」だからと言って、何のメリットもない。
むしろ、いくら努力をし実績を積んでも「縁故(採用だから)」という、色眼鏡で見られるコトも多かったように思う。
最近では「婚活」にまで、親が登場することも多いということを考えると、就職セミナーへの保護者参加は特段驚くことではないのかもしれない。

しかし、このような傾向は何も日本だけの事ではなさそうだ。
トランプ氏が、娘のイヴァンカさんのブランドの取り扱いを取りやめた百貨店に対して、随分とご立腹らしい。
日経新聞:トランプ氏、百貨店大手を批判 娘のブランド販売中止で

この記事を読んで思い出したのは、ファッションデザイナーのステラ・マッカートニーさんの事だった。
ステラ・マッカートニーさん自身は、ロンドンオリンピックの時には英国選手団のユニフォームをデザインしたほどの実力者だ。
苗字からお分かりになると思うのだが、ポール・マッカートニーさんのお嬢さんでもある。
ステラさんは、親の七光りを嫌って活動をされてきた。そして実力で今のデザイナーとしての地位いを確立したのだ。

それに対して、娘のブランド販売を中止したと言って、批判するトランプ氏はビジネスパーソンとして、どうなのだろう?
ファッションブランドというものは、その時々の時代感を敏感にキャッチし、表現をしていくことで「ブランド」を確立していく。
親の七光りで、ブランドが出来上がっていくわけではない。
イヴァンカさん自身も、不服と思っていらっしゃるようだが、父親が騒ぐようなコトではないはずだ。
まして、ご主人がトランプ政権の一員となろうとしている時に、自分のビジネスの事をアレコレいうというのは、父親や夫の社会的地位を利用して自分のブランド価値を上げようとしているようにしか見えない。
そのような「ブランド価値」は、多くの人から支持をされないだろうし、「ブランド」としての価値そのものも無いような気がするのだ。

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コナカの新戦略、ちょっと惜しい

2017-02-08 21:58:54 | ビジネス

最近、Facebookに「Difference」という、ショップの広告が表示されるコトが多くなってきた。
もちろん、「私のFacebookページに表示される」という意味なのだが、余りにも頻繁に表示されるので、気になってサイトを見てみた。

Fashionnap.comNews:コナカが南青山にオーダースーツ店オープン 2着目行こうはスマホで注文
紹介記事は、昨年9月のものだが、このオーダースーツ店が名古屋にもオープンしたので、名古屋に住んでいる私のFacebookに広告が表示されるようになったようだ。

コナカと言えば、紳士服量販店の一つということは、ご存じだと思う。
我が家の近所にも紳士服量販店が2店横並びで、営業している。
ただ、この中部地区に関しては、コナカは進出していなかったのでは?という、記憶がある。
というのも、我が家の近所にある紳士服量販店の一つ「AOKI」が、元々名古屋にあった「トリイ」が母体となっているからだ。
そのため、紳士服量販店の中でも「はるやま」や「コナカ」は、なかなか名古屋地区に進出しにくいという状況にあったという気がしている。

そのコナカが、「オーダーメイド」という量販店とは違う紳士服店で、新しい事業展開をし始めたことは、面白いと思う。
実は、街中を歩いていると案外「オーダーメイド」のお店を見かけるコトが、多くなってきたからだ。
と言っても、昔ながらの「テーラー〇〇」という雰囲気ではない。
一見すると、個人経営のお洒落な紳士服店のような感じで、入りやすい印象を受ける。
それだけではなく、以前に比べると随分「オーダーメイド」の価格が、安くなっているのでは?という、実感がある。
実際、コナカが展開をしている「Difference」も、35,000円~という価格設定がされている。
ユニクロなども、イージーオーダーシャツなどを始めている。
これまでの既製品では対応できない層や、量販品では満足できないがオーダーメイドで作ってみたい、という層に対しての需要を見込んでいるのだろう。

「Difference」のサイトを見てみると、紳士物だけではなく婦人物も扱っている。
婦人物のラインナップを見てみると、ベーシックなデザインばかりだが、それが逆に安心してオーダーできる、という気がする。
それだけではなく、婦人用のコートはスーツ着用に対応できるのは、働く女性が当たり前になってきた現在では、なかなか良いところに目を付けている、という気がする。
というのも、市販されている一般的な婦人用のコートというのは、スーツを着用して着ることを想定してないからだ。
男性諸氏からすると、驚かれるかもしれないが、「婦人用コートはワンピース等の上に着る」ことを前提に作られている。
最近では「リクルートコート」と称して、スーツの上に着られるコートもあるのだが、デザインがどこか子供っぽいのが難点だった。
その点を解消しているのは、魅力的だと思う。

ただ、残念なのはそのコートのデザインが一つだけで、トレンチタイプしかない、という点だ。
トレンチタイプのコートは若い方には似合っても、それ相応の年齢になると似合わなくなる。
せっかくオーダーメイドでつくるのであれば、比較的長く着られる「ステンカラー」のデザインも欲しいところだ。

もう一つ残念なのは、「ワンピース」がない、という点だ。
この事業展開の企画段階で、「ワンピース」はファッション性が高く、デザインパターンが一つではない、という理由で外したのかもしれないが、いわゆる「リトル・ブラックドレス」と呼ばれる、シンプルで飾り気のない黒いワンピースは汎用性が高く、働く女性なら1枚は持っておきたい必須アイティムでもある。
その「ワンピース」が無い、というのは女性としてみると、とても残念な気がする。

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「マーケティングの4P」にDが加わる?

2017-02-07 15:29:03 | ビジネス

朝日新聞の月1日曜日版「GLOBE」に、「デザイン思考が変える」という、特集が組まれていた。
GLOBE:デザイン思考が変える
この特集を読んでいて、気づいたコトがあった。
それは、毎年暮れ近くなると発表される「グッドデザイン賞」だ。
グッドデザイン賞2016度

GLOBEの記事を読むとわかるのだが、今では「デザイン」そのものが、生活者の購買意欲を変える力がある。
表紙に取り上げられている「詰め替え容器」だが、左側の詰め替え容器はこれまでのデザインのもの。
右側の詰め替え容器は、昨年あたりから市場に出始めたシャンプーなどの詰め替え容器だ。
容器の中身を見て、「なるほど、大きさの割に入っている量が少ない」と感じていたが、納得できる形状だったのだ。
それに比べ、右側の最近出回り始めた容器はコンパクトで持ち運びがしやすく、場合によっては詰め替え容器としてではなく、そのまま使えそうな感じだ。
詰め替えの手間だけではなく、詰め替える時の失敗の心配もないのが、新しい詰め替え容器のデザインだ。

上述したグッドデザイン賞の受賞作品(と言ってよいのか、疑問なところもあるのだが)を見てみると、その受賞作品は、「プロダクトデザイン」だけではない、ということに気づく。
人が生活をする場(=住宅)はもちろん、街づくりというデザインとは関係のなさそうな分野まで含まれている。
「デザイン」という仕事の範囲が随分と広がってきていて、それは「人の暮らし」に関係する「モノ・コト全般」である、ということを表しているように思われる。

マーケティングの4つのPの中には「プロダクト=製品」が含まれていて、その「プロダクト=製品」の中には、もちろん「デザイン」も含まれているはずだ。
しかし「デザイン」そのものの概念(というべきか?)が、大きく変わりその範疇も広がってきていると、実感できるのが、昨今のグッドデザイン賞の受賞作品なのだという気がする。

そこには、これまでのような「ユニバーサルデザイン」と呼ばれるような、様々なハンディを持った人たちも快適に使えるようなデザインはもちろん、環境等も考慮したデザインである必要がある、ということだと思う。

これまで、マーケティングでは「4つのP」の重要性が言われてきた。
このコトは、今でも変わってはいないと思う。
それに新しい要素として、「デザイン=D」が加わったのでは?という、印象を持ったのが今回のGLOBEの特集だったのだ。

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ティファニーの不振は、トランプ氏の影響だけ?

2017-02-06 16:31:48 | ビジネス

Yahoo!のトピックスに、ティファニー不振の為CEOが退任する、という記事がUpされていた。
Yahoo!トピックス:米ティファニーCEO退任、業績不振ートランプタワー警備も影響

ティファニーと言えば、昨年のホリデーシーズンにYahoo!などのポータルサイトのバナーに初めて(だったと思う)広告をうち、少し驚いた。
というのも、日本でのティファニーの人気というのは、欧州のジュエリーブランドに比べ、幅広く安定した人気があったからだ。
バブルの頃、クリスマスイブのティファニー売り場では、余りの人込み(しかも、9割近くは男性だった)で、身動きが取れず困ったコトがあった。
それ以外にも、今は知らないが私と同世代の女性であれば「19歳の誕生日プレゼントに、ティファニーのシルバーアクセサリーを贈ってもらう(できれば、彼氏)」のが、定番というか・・・憧れと言われていた。
オードリーヘップバーンの「ティファニーで朝食を」のヒット以来、日本では「身近な憧れブランド」として、定着していたように思う。
そのくらい、ティファニーというブランドは、圧倒的な力を持つブランドでもあったはずなのだ。

それが、日本ではないにせよ、業績不振でCEOが退任というニュースは、やや驚きでもある。
その理由の一つに挙げられているのが、旗艦店がトランプタワーにあるため、警備費用が掛かりすぎている、というのだが、それだけが理由なのだろうか?

というのも、年が明けてからフランスの老舗宝飾店・ヴァンクリーフ&アーペルが頻繁に新聞広告を打つようになっているからだ。
しかも、全面広告。
使われる写真は、毎回同じでヴァンクリーフ&アーペルの中でも、比較的値ごろ感が良く、クラシックなデザインでヴァンクリーフ&アーペルの定番と言っても良い商品だ。
宝飾店そのものが、広告を打つシーズンというのは決まって「ホリデーシーズン」だった。
なぜなら、「ホリデーシーズン」は、日ごろジュエリーとは縁のない(であろう)人達も、購入する機会が増えるからだ。
それが、ホリデーシーズンでもないのに、広告を打つ。しかも相当の頻度で広告を打つ、というのは、宝飾品全体が、なかなか売れなくなってきているのでは?という、気がするのだ。

さすがに、欧州王室御用達と言われる宝飾店などは、気軽に広告を打つようなことはしないのかもしれないが、「宝飾品で身を飾る」機会そのものが、減ってきているのかもしれない。
それは生活者のライフスタイルの変化、ということもあるだろうし、「価値観の変化」ということもあるだろう。

もちろん、記事中にあるようにデザイナーの退任の影響も大きいだろう。
長い間、ティファニーで人気のある商品のデザインを手掛けてきたのは、パロマ・ピカソ(=ピカソのお嬢さん)だった。
そのパロマ・ピカソがデザイナーを辞めた時も、ティファニーは一時期売り上げが落ち込んだと記憶している。
ティファニーのように、デザインが重視されるジュエリーの場合、宝飾店の業績を左右するのはデザイナーなのかもしれない。
そのデザイナー自身も、今の「生活者の志向」がキャッチできないと難しい、ということだろう。

ちなみに、昨年大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、主人公・森山みくりの伯母役・石田ゆり子さんは、ティファニーのネックレス+ヴァンクリーフ&アーペル(広告に掲載されている商品の色違い)をよく着けていたことを、思い出した。
人気ドラマの衣装協力や持ち物協力などの協力企業チェックするのも、マーケターの楽しみでもある。

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「恵方巻」って、食べていますか?

2017-02-03 21:44:34 | アラカルト

今日は「節分」。
暦の上では、季節が冬から春に向かう。
とはいえ、本格的な寒さはまだまだ続く。

「節分」と言えば、ふた昔ほど前なら「豆まき」が定番の行事だったように思うのだが、最近では「恵方巻」を食べるのが、定番になりつつあるようだ。
今日、夕飯の買い物に出かけたスーパーでは、様々な種類の「恵方巻」が、売られていた。
ここ数年の流行りなのか?年々「豪華な恵方巻」が、登場しているように感じる。
昔ながらの「太巻き」のような「恵方巻」ではなく、海鮮をふんだんに使った「恵方巻」や蟹を海苔の代わりに巻いた?「恵方巻」などもあった。
こうなってくると「恵方巻って、何だっけ?」という、気がしてくる。

昨年だったと思うのだが、節分の翌日コンビニでは、大量の「恵方巻」が廃棄処分されていた、と話題になった。
確かに、百貨店、スーパー、コンビニと食品を扱うお店のほとんどが、この時期「恵方巻」を販売するのだ。
実際の消費量よりも多い「恵方巻」が、市場に溢れてしまうのは当然なのかもしれない。
となると、次に問題となってくるのはコンビニのアルバイトに「押しつけ販売」という「自爆営業」だ。
廃棄処分される「恵方巻」も問題だし、自爆営業も問題だろう。

食品廃棄の問題は、日本だけの問題ではないのだが、こと「行事食」となると「食品廃棄」という問題の解決策としての「フードバンク」の利用ということを考えられないのか?という、気になってくる。
というのも、最近全国各地に誕生している「こども食堂(ひとり親家庭などで、食事が十分ではない子供たちへの支援)」などでは、常に食材を求めている、という状況にあると聞く。
「こども食堂」で食事を楽しみにしている子供たち(実は、独居老人なども参加しているケースが増えていると、言われている)にとって、「行事食」というのは日本の文化を楽しむための良い機会だと思うのだ。
あくまでも想像なのだが、「こども食堂」を利用する子供たちの中には、「行事食」そのものに縁がないまま、過ごしてきた子供たちも数多くいるのでは?と思うからだ。

そのような環境で育ってきた子供たちにとって、「節分」という行事そのものだけではなく、その行事のいわれを知ることはとても重要なコトだと思う。
本来であれば、「こども食堂」に集まる子供たち皆で「恵方巻」を作るりながら、その行事のいわれなどを大人から教えてもらうことのほうが良いとは思うのだが、廃棄される「恵方巻」があるのであれば、それを利用するという方法があっても良いと思うのだ。

そもそも「恵方巻」って、どれだけの人が食べているのだろう?
明日になれば廃棄される「恵方巻」。
商売として行事食を売ることは、問題ではない。
ただ、実際に消費される量よりも多いコトが、問題なのだと思う。
とすれば、多くの人に行き渡るような方法も考えながら、商品を提供するという発想も必要になってきたのではないだろうか?

おそらく明日には大量に廃棄処分される「恵方巻」。
「福を呼ぶ」はずの食べ物が、捨てられるのは忍びないな~と思うのだ。

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「著作権」と社会文化

2017-02-02 19:30:51 | ビジネス

今朝の朝日新聞に、最近話題になっている?「著作権」にまつわる記事が掲載されていた。
朝日新聞:音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も

JASRACというのは、音楽の著作権を一括管理をしている協会だ。
随分前の事になるが、スナックなどの飲食店でカラオケを利用した場合の著作権料の支払いで、揉めたこともあったように記憶している。
スナック側は、飲食がメインでカラオケはサービスの一部で、来店したお客さんがすべてカラオケを楽しむわけではない、ということ。また、通信型カラオケではない場合は、その機材を導入した時に「著作権料」を支払っているのではないか?などが、揉めた理由だったように思う。

そしてこのニュースのしばらく前に、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、自著の絵本「えんとつ町のプペル」をネット上に無料掲載をし、話題になった。
オリコンニュース:キンコン西野、2,000円絵本を無料公開「子供にも届けたい」
「ネットで無料で見られるようになると、絵本を買わなくなる」という意見だけではなく、「ネットで絵本を読んだことを切っ掛けに、本を購入する人が増えるのでは?」という、意見など様々な意見が飛び交っていた。
一部では「クリエーター殺し」という、やや物騒な表現をされる方もいらっしゃったようだ。

実は、この西野さんの絵本騒動?の前にも、著作権をめぐっての話題があった。
星野源さんの「恋」に合わせて、「恋ダンス」をyoutubeなどにUpする人が、続出したコトを受け、星野さん側は「CDもしくは、配信サイトを利用した『恋ダンス』の動画Upは、ドラマと同じくらいの時間での利用であれば、問題視しない」という、対応をしたのだった。
動画そのものをUpするコトが問題なのではなく、不特定多数の人に「恋」という楽曲を使用し、動画をUpすることに対して、寛容な措置を取ったのだった。

確かに寛容の措置ではあるのだが、星野さん側は「音源としてCDまたは配信サイトでダウンロードをしている場合」という、条件を付けている。
星野さん側としては、「楽曲を購入してください」という、基本を崩していたわけではないのだ。
そして結果、星野さんの「恋」はCD、配信サイト利用による楽曲購入などの合計で12週間トップ1という、驚異的な売り上げを記録したのだ。
もちろん、楽曲の良さもあるだろうし「恋ダンス」の影響も大きかっただろう。
それでも、「ミリオンセラーが生まれない時代」と言われて久しいことを考えれば、星野さん側の取った対応は、CDや配信サイトを通しての売り上げに大きく貢献した、と考えてよいと思う。

西野さんの場合、ご自身のブログで「お金の奴隷になるな」と、無料公開への理由の一つを上げている。
「本を自由に買えない子供たちへのプレゼント」だと考えれば、「ネット上の図書館」という発想があったのかもしれない。
「ネット上の図書館」というアイディアが、もしかしたら「教育格差」を小さくしていくコトになるかもしれない。
実際、様々な理由で自由に本を買うことができない子供たちは、数多くいる。
そのような子供たちにとって、「本を読む」という機会を与えることはとても重要なコトだろう。

さて、最初のJASRACの話に戻すと、音楽教室などでの利用に対してはもっと寛大であっても良いのでは?と、考えている。
理由は、「音楽の楽しさを知る切っ掛け」づくり、という視点が必要だと考えるからだ。
JASRAC側としては、以前ほどカラオケなどからの著作権利用収入が得られなくなりつつある、等の自己理由があるとは思う。
それでも、音楽教室で学んだ楽曲をオリジナルで聞きたい!と思った時、教室の生徒さんたちはためらうことなく、その楽曲を購入するだろう。

「音楽」という社会的文化をよりよく育てる、という視点を著作権管理をしている側も考えてほしい・・・と、思うのだ。

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ポールサイモンの二つの「アメリカ」

2017-02-01 15:58:50 | 徒然

トランプ氏の暴走は、とどまることを知らず。
それを止めようとする市民の声も、全米で上がり始めている。
昨日、HUFFINTON POSTに、トランプ氏の「入国制限」に対するデモに参加していた人の写真がUpされていた。
HUFFINGTON POST:アメリカ司法省トップ「大統領令に従うな」⇒トランプ大統領「クビだ」 
           この記事の下に ある写真
その参加者の手には「I CAME TO LOOK FOR AMERICA」と書いたプラカードがあった。
このプラカードを見て、ある楽曲を思い浮かべた方がいらっしゃったら、その方は私と同世代以上の方だろう・・・と、想像する。

米国のシンガーソングライターのポールサイモンが、サイモン&ガーファンクル時代に書いた「AMERICA」という楽曲の一節だったからだ。
この楽曲が書かれた時代は、米国はベトナムとの戦争が泥沼化時代だ。
と同時に、当時の若者は「戦争による閉塞感」を、感じ始めていたような時代だったように思う。

ピッツバーグから恋人(名前はキャシー)と乗り、ニュージャージーに向かうグレイハンドバスでの車中のことなどが歌になっている。
その歌のメインとなるフレーズが「アメリカ(という国)を見つけにきた」という、上述した一節なのだ。
アメリカという国のアイデンティティ=自分のアイデンティティを求めて彷徨う若者の姿を歌っているようにも思えるのが「アメリカ」という、楽曲なのだ。
最も、この曲を初めて聞いた中学生だった当時の私は、そこまでの意味は理解できなかったが・・・。

その後、ポールサイモンは再び「アメリカ」とタイトルのつく、楽曲を発表している。
曲名は「アメリカの歌」。
私は知らなかったのだが、この「アメリカの歌」はオバマさんが2008年の大統領選挙で、キャンペーンソングとして使っていたようだ。
歌詞の内容は、キャンペーンソングとしては暗い内容で、意外な気がしたのだが、歌詞の中にある「自由の女神」や「メイフラワー号」は、米国そのものを象徴するキーワードで、「自由の女神」を目指し、多くの移民たちが米国に来て、その多くが米国国民になっている(オバマ夫人のご先祖は、違うだろうが)。
「メイフラワー号」は、ご存じの通り米国に初めて入植した人たちが、乗ってきた船の名前だ。

ただ、この「アメリカの歌」は、「アメリカ」とは違い、自分探しをする若者の歌ではない。
もっと地に足がついた大人の歌だ。
アメリカという国は、この歌のように変化し、成長をしてきた国かもしれない。
そして、トランプ氏を選んだ人たちもまた、変わっていくのではないだろうか?
今はその時を待つ時間かもしれない。

ご存じでない方の為に・・・YOUTUBEでUpされていた動画をどうぞ。
サイモン&ガーファンクル「アメリカ

ポールサイモン「アメリカの歌

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