虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

貧困率の社説

2009-11-04 | 新聞・テレビから
今日の朝日の社説。
「15・7%の衝撃 貧困率が映す日本の危機」が見出し。

「日本の相対的貧困率は、07年調査ですでに15・7%だったと長妻厚労相が発表した」が書き出しで、「04年の調査では、加盟国30カ国中、4番目に高いと指摘されていたが、自民党政権は公表を避け続けてきた。日本が「貧困大国」となった現実に目を背けてきたのだ」と、書く。

まてよ。OECD(経済協力開発機構)の調査だそうだが、こんなことは、自民党政府から公表することを待たなくても、新聞社だったら、情報を入手するのは朝飯前のことだろう。こんなことすらも政府が公表してくれないとわからないなんて、これこそが問題だ。政府に公表を止められていたのか、それとも、関心がなかったのか?

貧困が深刻に進んでいるのはもう何年も前からわかっていることだ。しかし、朝日はつい1年か2年ほど前、「新戦略」と称して、この国に未来について21の提言をしていたが、その中に、労働者や貧困の文字はひとつもなかった。(あの、まるで官僚が書いたような21の提言は何だったのだ?日本の貧困から目をそむけてきたのは自民党だけではないぞ。つい最近のことだから、朝日の自社の考えを検証してほしい)。

新聞記者はこうではないだろう。政府から止められてもすっぱぬくのが記者だ。その意味で、密約事件の西山記者なんかは新聞記者だ。

松本清張の推理小説にも、よく新聞記者が出てくるが、かれらは有能だ。警察に対抗して独自で取材する姿がたびたび描かれる。1度や2度、牢屋にぶちこまれることも辞さないような記者魂、それが今の大新聞にはない。

なにが衝撃だよ。わかっていたことじゃないか、とみんな思うぜ。

画像は本文と何の関係もありません(すいません)





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
朝日の社説 (やまだ)
2009-11-05 21:33:01
例によって日本をひどい国と印象付けようとする朝日ならではの社説ですな

『相対的貧困率』って、単なる国内での可処分所得の格差、でしかなく、絶対的な貧困さとは関係ない。

国際社会の反対の中、人権を無視する一党独裁国に、
日本の富と富の源泉・技術を移転させて、 すばらしい結果が出てよかったね、朝日
Unknown (荘太郎)
2009-11-05 23:00:59
コメントありがとうございます。

新聞は朝日しか購読していないので、お金を払っているだけに文句をいいやすいのです。

いい記者もいるのだろうけど、あの社説と天声人語と素粒子はいただけません。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。