■思ってたんとちがう、ウィンドウ付きカバーSCR44
Xperia Z5 Compactのウィンドウ付きカバーSCR44を使うのをやめることにした。その理由を一言で書くなら「思っていたのと違う」ということになる。ソニーストアでベタベタ触りまくった上での購入なので、ある程度織り込み済みだったにもかかわらず、である。
今にして思えば、自分はSCR44を以前に使っていたGALAXY Note EdgeのFlip Walletと同じ感覚で捉えていたフシがある。もちろんGALAXY Note Edgeはペン操作をウリの一つとする両手持ち前提の重厚端末であり、コンパクトを名乗るXperia Z5 Compactとは素性が異なる。その純正カバーであるFlipWalletはリアカバーを外して装着する構造で、端末を二重に覆う他の手帳型カバーとは立ち位置がまるで違う製品だ。
■カバーの触感と薄さに不満
そうであってもSCR44のカバー部分の素材の質感には馴染めなかった。本の背表紙にあたるパーツはさらに薄いためカバーを開いた状態で持った時にブラブラしてしまって、両手持ちをするとカバーが邪魔なくらいだ。アクリル製のウィンドウが本体ディスプレイと同様に汚れが目立つのも気になった。また、GALAXY Note EdgeのFlip Walletの時も指摘したことだが、せっかくの通知LEDをSCR44が覆い隠してしまう。その代替となるべきスタイルウィンドウでは専用のウィジェットが用意されているいくつかのアプリを除いて未読などの状態を知ることはできない。
■いちおうフォローしておきますと…
ここまでウィンドウ付きカバーSCR44の欠点ばかりを書いてきたが、もちろん良い点もある。左手でカバーを開く際に右手を電源キーに触れておけば、電源キーを押し込まなくてもスリープ解除から指紋認証によるロック解除までを流れるような操作で行うことができる。カバー内側のマグネットを関知した内蔵の磁気センサーが開閉状態を検出してくれるからだ。
また、画面オフ時にポップアップ表示するよう設定したLINEアプリであれば、スタイルウィンドウ越しにメッセージの内容が確認できる。こうした動作が他のアプリでもできるならSCR44に対する評価は変わっただろう。
また、無印Z5にウィンドウ付きカバーSCR42を装着した状態で感じた電源キーの押しづらさがXperia Z5 Compactではほとんど感じられない点を指摘しておきたい。わずか1.6mmの厚さの差による恩恵だろうか。
SCR44はスタイルカバーウィンドウ設定用のNFCタグをカバーの裏側に搭載しているが、確認した範囲ではモバイルSuicaやiDなどおサイフケータイの利用にはまったく支障がなかった。
■触ってから買おう
思いがけず短期間で二軍落ちすることになってしまったウィンドウ付きカバーSCR44だが、予備のカバーとして保管しておくことにしよう。これから購入を検討するなら、ソニーストアなどじっくりと製品を触れる場所で素材感などを十二分に確認してから判断することを強くお勧めしたい。
【参考】
- Xperia Z5 Compactにレイ・アウト社のハードケースを装着する (2015/12/20)
- Xperia Z5 CompactにFinon Perfect Armourを装着する (2015/11/29)
- Xperia Z5 Compactにウィンドウ付きカバーSCR44を装着する (2015/11/15)
- Flip Walletは「買い」だったのか? GALAXY Note Edge購入から2か月。 (2014/12/30)