このエリアメールに、2009年夏モデルから2つの機能拡張が行われた。
1つは、マナーモード設定中でも「エリアメール」の専用着信音を鳴らすかどうかを個別に設定できるようになったこと。もう一つは、設定メニューから事前に着信音や着信ランプの挙動を確認することが出来るようになったことである。
P-01Bで、「MENU」→「メール」から「緊急速報エリアメール設定」を選択し、設定を確認してみた。
携帯電話をマナーモードや公共モードに設定している場所であっても、館内放送などでは緊急地震速報を自動で流す仕組みになっている(と思われる)ので、こうした機能拡張は妥当だろう。仮に誤報で鳴らしてしまったとしても、少なくとも善意の携帯電話の所有者が責められるべきではない。
P-01Bも初期設定から、マナー/公共モード中でも専用着信音が鳴る設定になっている。
ところで、「緊急地震速報」は聞いたことがあるが、「災害・避難情報」とは何だろう?と思って調べてみると、国や地方公共団体が配信する避難勧告など住民の安全に関わる情報で、ドコモと契約した市町村にいる時に配信されるものということらしい。ドコモのWebサイトによると2009/12/9時点で全国22市町村で採用しているらしい。残念ながら、私の住む市町村は契約していないようだ。ドコモの法人向けサイトには利用料金なども掲載されている。
豪雨の時などには、屋外の防災スピーカーや広報車などから避難勧告を放送しても室内にいるとほとんど聞こえないと聞く。手元の携帯電話に直接、防災情報が届くのであれば被害軽減に役立つだろう。
私もサービスが開始されて以降、対応する端末を所有してきているが、幸いにもこの2年の間にエリアメールを受信したことはない。
興味心からは一度受信してみたいとも思うが、災害は起こらない方が良いに決まっている。今後もエリアメールを受信することなく、安全に暮らすことが出来るよう祈りたい。
【参考】
- SH-03Cが機能バージョンアップで緊急速報エリアメールに対応 (2011/10/7)
【2011/3/13 追記】
2011/3/11に発生した東日本大震災とその後の余震等を受けて、緊急地震速報を受信できるエリアメールへの注目が高まっている。ただし、FOMA端末のうち、906i/905i/706iシリーズ(NM706i、L706ie、SH706ieを除く)、N705i、P705i、N705iμ、P705iμ、SO705i、PROSOLIDμ、らくらくホンV、らくらくホン プレミアムについては、購入時のままではエリアメールを「受信しない」設定になっていて、受信するためには設定が必要だ。
手元に残してあるSO905iを例に、設定方法を記しておく。
SO905iの「エリアメール設定」は「メール設定」の中にある。エリアメールに関する注意事項の内容を確認した上で、機能を「利用する」に設定すればよい。
なお、905シリーズなど一部の機種では、前述したようにマナーモード設定中にはエリアメールの着信音も鳴らないので、注意が必要だ。