明日(2014/3/11)で東日本大震災から3年になる。
あらためて防災意識を自省する意味でドコモ「災害用キット」アプリの現状を確認してみる。
- 「災害用キット」で災害用伝言板を体験してみる (2012/2/4)
- 「災害用キット」で災害用音声お届けサービスを体験してみる (2012/3/5)
「災害用キット」のアイコンをタップするとメニュー画面が開く。この画面の構成は2012年8月に公開されたバージョン5.0.0から基本的には変わっていない。
■スマートフォンに最適化された「災害用伝言板」(簡易版)
まずは災害用伝言板を見てみよう。
大きなアイコンで簡単に操作できる「簡易版」は出来ることが限られている分、非常にわかりやすいインターフェースだ。
ただし、このメニューと次の「災害用音声お届けサービス」を起動すると自動的に音声ガイダンスがスタートして声が流れる。公共の空間でお試し起動する際には注意が必要だ。ガイダンスが不要な場合には左下の「音声ガイドOFF」をタップすれば良い。
ちょうど災害伝言板の体験サービスが実施されているので実際に登録作業を行ってみた。4つの安否状況から選択する場合は確認画面を経由して「登録する」をタップするだけで登録が完了できる。自分の名前や電話番号を入力する必要はなく、端末の電話番号が自動的に入力者を特定する情報として登録される
安否情報を確認したい相手の側は、確認したい相手の電話番号を入力する、端末の電話帳や発着信履歴から選択する。端末の電話帳に登録がある場合には名前が表示された状態で情報を確認することが出来る。
また、かつてブラウザ版と呼ばれた災害用伝言板のWebサイトにリンクしているのが「災害用伝言板(通常版)」のメニューだ。
■音声メッセージをやりとりする「災害用音声お届けサービス」
災害用音声お届けサービスは「声の宅配便」サービスと同様の仕掛けで音声データをサーバーに登録することで、音声メッセージで安否情報を共有するものだ。
すっかり定着したエリアメール(緊急速報メール)は2014/3/5に「エリアメール受信時の心得」と題したコンテンツが追加された。一度は目を通しておきたい。
■エリアメールの専用端末のススメ
さて、どこの家庭にも以前に利用していたケータイと抱き合わせ販売で購入して契約期間中ながら利用していないSIMカードの1枚(複数枚?)があるだろう。これらを活用するとエリアメール専用端末を少ない負担で用意できるので最後に紹介しておきたい。
我が家では、有効な契約のあるSIMカードを挿入したiモードケータイを電源ON、音量ゼロ、電源アダプタを差しっぱなしの状態で寝室に置いてある。iモードやspモードなどのISP契約を外してあるので追加の料金は一切かからないが、エリアメールは正常に受信できる。
当初は寝かせ回線のデータ契約のSIMを入れてあったが、2年間の「満期」が来たところで通常のFOMA音声契約に切り替えた。タイプSSの無料通話分1,000円が3か月目から毎月ファミリー割引グループ内の音声通話料金に分け合えるため無駄が少ない(と思っている)
なお、災害用伝言板及び災害用音声お届けサービスの利用手順は、以前のエントリーで記しているので参照していただければ幸いである。
【参考】
- AQUOS R3で非常用節電モードの動作を確認する (2019/10/12)
- Xperia Z5 Compactの緊急省電力モードの動作を確認する (2016/4/16)
- 緊急速報「エリアメール」アプリがアップデート。「やさしい日本語」に対応 (2015/9/10)
- らくらくスマートフォン F-12Dをエリアメール受信機に仕立てる (2015/3/11)
- エリアメールアプリがバージョンアップ。緊急地震速報専用ブザー音に音声ガイダンスが追加 (2013/7/31)
- 「災害用キット」がバージョン5.0.0に更新 (2012/9/1)
- 「災害用キット」で災害用音声お届けサービスを体験してみる (2012/3/5)
- 「災害用キット」で災害用伝言板を体験してみる (2012/2/4)
- ドコモスマートフォンから災害用伝言板にアクセスする (2011/3/11)