JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

落語ペディア

2017年12月04日 | s-u

師走に入り早4日、あっと言う間にクリスマスを迎え年末正月へと今年もまた慌ただしく過ぎて行くのでしょうねぇ、
まっ、いつも慌ただしい毎日を過ごしている現代人ならば、普段とどこが違うのかよく分からなくなっているのが現状でもあり、それでも「年末だから」と気忙しく感じるのが日本人なんでありましょう。
私も「いつになったらやってくれるのかなぁ」という皮肉交じりのリクエストが出る前に、なんとか障子の張り替えをしようとは考えておるんですが・・・・・

結局昨日もそれはパス、いつも通り午前中に買い物を済ませ、
「何だか蕎麦を食べたい気分だねぇ」
てんで、家に帰るなりゴボウとタマネギ、小エビでかき揚げを揚げ始めました。
「何やってんの?!」
(文章では伝わりにくいですが、それは愛情込めての一言では無く、言葉の影に「他にやるべき事があるだろう」という深~~い意味がこもっているわけで)
「いや、お昼は天麩羅蕎麦にでもしようかってね・・・・」

てな事で、愛情込めた天麩羅蕎麦をすすりながら
「やっぱ寒い時は、暖ったかな蕎麦もエエねぇ・・・エエでしょ、エエよねぇ」
すると母が
「オラは、やっぱうどんが良かったなぁ、蕎麦だったら天麩羅なんぞいらねぇがら冷てぇ方が好きだ」
なんともかわいげのあるお言葉で、
そりゃね、私だって美味い蕎麦なら冬でも冷水で締めたのをズズッと喉にすすり込みたいですって、それでもね、蕎麦で身体を冷やしても良くなかろうと・・・・この優しさが伝わらんかいなぁ

暖かい蕎麦と言えば、立ち食いですすり込む天麩羅蕎麦もさることながら、ちょっと良さげな蕎麦屋で鴨南蛮なんてぇのもよろしいですなぁ
「おやじ、ちょっと冷えてきたんで鴨南蛮頼むは、あっ銚子ももう一本ね。」
濃いめの汁に浮かんだ鴨と葱、ちょっくら多めの七味をかけて・・・・
するてぇと無粋なツレが
「ところでさぁ、なんでこれを南蛮って言うんだろうねぇ」
てなこと言い出します。
「そりぁおめぇ・・・・愚だ愚だ言わずに早くすすり込め、せっかくの蕎麦がのびちまうぞ」
なんてね。

いやいや、本当は南蛮と呼ぶ理由を知ってるんですよ、知ってますとも。
「この南蛮は、南蛮にあらず、なんばなり」
ってね。
鴨と葱といえば右京と冠城など足下にも及ばぬ互いに引き合う最強の「相棒」であります。
それをふまえて、
かつて大阪は難波、この地が葱の産地だったそうで、「鴨南蛮」は「鴨難波」、つまり「鴨葱」てぇこと、これが変じて「鴨なんばん」になったと・・・・

「どうでぇ、物知りをひけらかすのは好きじゃ無いが、どうしてもっててめぇが言うからな、語っちまったい」
「へぇ、それって百科事典かウィックペディア情報?」
「ちゃうよ、落語ペディア」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

鶏団子シチューです。これも身体を温めてやろうという愛情・・・・あはは、買い物で牛乳を仕入れてきたんですがね、その間に近くのオバサンが牛乳持ってお茶飲みに来たんだそうで(このオバサン、遊びにいらっしゃる時に何故か牛乳を買ってこられるんです。)、牛乳が余っちゃったんですよ。

ほんとはね、鰺のなめろうとこちらで私は一杯やるつもりでいたんですが(もちろん、生ものダメ人間には鰺を焼いてね。)、急遽お猪口をグラスに持ち替えました。

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、アート・テイタムとベン・ウエブスターです。
夕べは家飲みにもかかわらず、ちょっとばかり量を過ぎまして、しかも入浴後にまたウイスキーに手を伸ばしてしまうという・・・年齢を考えろ!てぇお話しでありまして
まぁまぁそれはそれとして、適当に酔っ払いますとね、こういった大人のジャズとでも言いましょうか、
昔、油井正一氏が「ジャズは小便を我慢して必死に聴くなんてぇのは愚の骨頂、ゆったりと足を伸ばして煙草でもくゆらせながら聴くのが一番」てな事をおっしゃっとりましたが、まさにこのアルバムなんざぁ足を伸ばしてゆったりと聴くにはうってつけだと思います。つまり、イコール酔っ払いに優しい演奏でもあるわけです。

特に私みたいに「目を閉じて身体をクネクネ、アルバム一枚聴くと心地良い疲れが・・・」そなんはけして良いジャズの楽しみ方とは言えないと。
これはごもっともで、私も最近は疲れるまでそんな聴き方をすることに年齢がついて行かなくなっとります。(笑)

ともかく、酔った身体をゆったりとさせてくれるこんなアルバム、よろしいんじゃないでしょうか。

ART TATUM - BEN WEBSTER QUARTET
録音 1956年9月11日
ART TATUM(p) BEN WEBSTER(ts) RED CALLENDER(b) BILL DOUGLASS(ds)

1.ALL THE THINGS YOU ARE
2.MY ONE AND ONLY LOVE
3.MY IDEAL
4.GONE WITH THE WIND
5.HAVE YOU MET MISS JONES
6.NIGHT AND DAY
7.WHERE OR WHEN



最新の画像もっと見る

コメントを投稿