「暑い・・・・暑い・・・・暑い・・・・」
「暑い暑い言うなよ、なおさら暑くなんだろ!」
「そんでも、暑いもんは暑いんだから仕方ないって・・・」
あっという間に『暑い』を8回も言ってしまうほど暑いです。(笑)
広島『原爆の日』を前に昨晩NHKで「核クライシス」なるシリーズ番組が始まり、「都市を襲う核攻撃 ~地表爆発と高度爆発~」と題された第一回目の放送を、興味深く見させていただきました。
戦後生まれの私が安易に語れることではありませんが、唯一の被爆国国民として、世界でもまれな平和憲法を掲げる国の国民として、二度と悲劇の繰り返しが起きないことを祈り、力はなくとも核廃絶の願いだけは持ち続けたいと改めて感じています。
平和ボケは益々進み、戦争の悲劇が過去のものへと遠のいていく現代、戦争を知らない世代がまた大きな過ちを犯すのではないか、そう心配するのは私の老婆心とばかりも言えぬように思えてなりません。
それは、過去の過ちをいずれ忘れ去り、新たな過ちを犯す、人間とはそういった愚かさを持つ動物であると歴史が物語っているからでしょうか。
昨晩は「核クライシス」の放送が終わっても、珍しくテレビをつけっぱなしにしておりまして、深夜再放送された「硫黄島・玉砕戦」も見てしまいました。
「実際に硫黄島の惨劇を目の当たりにした幾人かの帰還兵が、重い口を今開き語り始めた。」といった内容でしたが、現実に体験されたその悲劇は、私などには想像もつかぬほどの壮絶なものでありました。戦争が生み出すものは、過去であれ現代であれ悲劇でしかないことを学ばなければいけません。
映画『硫黄島からの手紙』を先日私も見ました。そして、昨晩の「硫黄島・玉砕戦」を見たとき、先頃亡くなられた小田実氏の著書『「共生」への原理』の冒頭の話を思い出しました。
『「共生」への原理』は、小田氏が同じく太平洋戦争『玉砕』の地「タラワ島」を訪ねるところから始まります。
当時、飛行場建設に駆り出された現地人二人が小田氏に語った話として、戦いが終わった後、とにかく現地は「ノー・ハウス、ノー・トゥリー」であったこと、そして「ボディ・オール・オーバー・ジ・アイランド」であったと、つまり、建物も草木も無くなった島を見渡すかぎりの死体が覆っていて、その臭いが忘れられないと言うのです。
また、こうも付け加えました。
「人が映画で見ることを自分たちは自分の眼で見たのだ」と
『「共生」への原理』の内容云々は、今日の趣旨ではありませんので、ここでは触れませんが、地獄を実際に経験した人達の感覚や感情を、戦後生まれの私達は映画や本や彼らの話から察するしか方法がありません。そして、それは想像を遙かに超える、究極の生き地獄の報告なのです。
歴史は常に色づけされながら後生に語られます。
しかし、過ちの過去は、中国をはじめとする諸外国で起きていた事実、各太平洋玉砕地、沖縄での事実、原爆投下、被爆の事実、戦後処理の事実、全て真実を隠すことなく、色づけなしに語り継がれることが、過去の地獄を経験して亡くなられた諸氏に対しても必要な供養ではないのか?私はそう考えています。
いずれにしても、そのおぞましい過去を、映画や本やビデオから察するしかない現状であり続けること、将来永久に経験せずに済ませられること、そうしなければいけないということでしょう。
平和とは、平和を感じることではなく、感じないほどの平和であり続けることであり、永遠のものであり、一人一人の心に生きる魂であると信じたい私でした。
おう!久々に語ってしまいました。暑さで頭がおかしくなってしまった訳じゃありませんよ。広島『原爆の日』にこんな語りがあっても良いじゃありませんか。
力を入れて語ったら、益々暑くなってしまいました。(笑)
さてそこで、今日の一枚。ブラック・コーヒーでも飲んで、気持ちだけでも落ち着きなさいってんで、「えっバブがこんなアルバム」というペギー・リーです。
彼女を純粋にジャズ・ボーカリストと呼んで良いのかどうかは別として、アメリカを代表する白人女性ボーカリストであることは間違いないでしょう。
私も彼女の代表アルバムとして、これだけは押さえさせていただきました。(じつは、これしか持ってないんですけど・・・笑)
ともかく、「BLACK COFFEE」を飲んで・・・・・
ひぇ~~~!ピート・カンドリのトランペットがなんともいやらしいというか、ねちっこいというか、そこにペギーのあの声でしょ、別な意味で体が熱くなったりして(・・・・ははははは)
「EASY LIVING」あたりで、なんとか熱も冷めてきますかね。
いや、また「MY HEART BELONGS TO DADDY」で、腰でも振りながら踊り出しそう
・・・・・・・・こりゃ、暑い夜は終わりそうもありません。(笑)
ちなみに私好みは「GEE, BABY AIN'T I GOOD TO YOU」「LOVE ME OR LEAVE ME」であります。
BLACK COFFEE / PEGGY LEE
1953年4月30日, 5月1日, 1956年4月3日録音
PEGGY LEE(vo) PETE CANDOLI(tp) JIMMY ROWLES(p) MAX WAYNE(b) ED SHAUGHNESSY(ds)
1.BLACK COFFEE
2.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
3.EASY LIVING
4.MY HEART BELONGS TO DADDY
5.IT AIN'T NECESSARILY SO
6.GEE, BABY AIN'T I GOOD TO YOU
7.A WOMAN ALONE WITH THE BLUES
8.I DON'T KNOW WHAT TIME IT WAS
9.WHEN THE WORLD WAS YOUNG
10.LOVE ME OR LEAVE ME
11.YOU'RE MY THRILL
12.THERE'S A SMALL HOTEL
サプライズのペギー・リーですね。
あらためて見るとこのカバーもカラフルで良いですね。
勿論自分もこのアルバムがペギーに最初に出会ったアルバムです。それからいっぱい増えましたけどね(笑)。
やっぱりこのタイトル曲は同曲では最高のヴァージョンと思います。個人的には10インチを狙っているんですがなかなか良いタマに出会えません。
それでもこのアルバムの彼女は実に魅力的であると思います。ちょっと惚れちゃいそうな声ですよねって、不純な考えがダメなんですね。(笑)
ともかく、良い状態の10インチ盤が見つかったら、ぜひどんなもんか教えていただければと思います。
また,「硫黄島からの手紙」は映画館で見ました。
>しかし、過ちの過去は、中国をはじめとする諸外国で起きていた事実、
>各太平洋玉砕地、沖縄での事実、原爆投下、被爆の事実、戦後処理の事実、
>全て真実を隠すことなく、色づけなしに語り継がれることが、
>過去の地獄を経験して亡くなられた諸氏に対しても必要な供養ではないのか?
僕も本当にそう考えていました。
小田氏の『「共生」への原理』も読んでみたいと思います。
ところで、話は変わりますが、
ペギーのこのアルバムは僕も結構好きです。
他には聴いたことありませんが(笑)
それと,実は僕もジャズを中心としたディスクレビューを掲載したHPを持ってまして
よろしければ相互リンクをお願いできないでしょうか?
お暇があるときに一度いらしてみて下さい。
You and the Cat and the Music !
http://www.geocities.jp/yuto_plays_jupiter/
なにしろどんな場合でも「戦争は二度としない」我々だけでもそう思い続け、実行していきたいものです。
リンクの件、こんな駄ブログでよろしければ、ぜひともお願いいたします。