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東京レイヴンズ1巻SHAMAN*CLANの感想レビュー(ライトノベル)

2010年06月02日 18時58分40秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN』(あざの耕平先生原作、すみ兵先生イラストが発売中です。
あざの先生1年ぶりの新シリーズということで期待されていた方も多いのではないかと思います。

表紙は主人公の春虎と、ヒロインの夏目。
巫女装束姿が凛々しい夏目に反応される方も多そうですね。

陰陽師の名門、土御門家に生まれたふたりですが、その才能たるや月とスッポン。
己の力に見切りをつけ、普通の高校生活を選んだ春虎と、土御門家次代当主として頭角をあらわしはじめた夏目の再会が導く未来とは?という幕開けです。

クールで機転の利く冬児と、紅一点で男勝りなさっぱりとした性格の北斗というふたりの親友との日常生活を謳歌していた春虎には、土御門家や陰陽師についてのアレコレは既に過去の出来事。
若くして己の才の無さに気付かされた春虎の複雑な胸中が、夏目や、陰陽師のエリートである十二神将の中でも神童と呼ばれる少女、神楽との出会いを通じてどう変化して行くのか?は、シリーズの冒頭部分である今巻の大きな見所です。

基本的には異能バトルありの再会系ボーイ・ミーツ・ガールラブコメもの展開なのですが、土御門家と距離を置いて生活する春虎には、新たな友人達との穏やかな日常が掛け替えの無いものとして認識されているのがポイント。
明らかに春虎に好意を寄せる北斗との関係は、これから大きな進展が見られそう…という甘酸っぱい青春模様が印象的なのですが、そこに陰陽師のいざこざが波乱を引き連れて登場し、場面が一転してしまう展開が手に汗握りました。

ぶっちゃけ、北斗の身に降りかかる出来事については、カラーイラストを見ると容易に想像がつく様に描かれているのですが、それ自体がギミックの1つであり、読者の心理状態を見据えた上での演出の1つだと後から気付かされる結果に繋がっているのが凄かったです。
メインヒロインはあくまで夏目だと認識させた上で、北斗というサブヒロインのはずのキャラの魅力をこれでもか!という程に描ききり、そこに悲劇を持ってくるところまでは予想させながら、更にもう一段階上の隠し玉を用意しているのが見事でした。
北斗のその見せ場のシーンまでは巧妙に伏せていたある事実が、そのシーンからラスト直前までの伏線を追っていくと、読者にも気付ける様に少しずつ明らかになっていくという2面性のバランスが絶妙で、最後まで一気に読ませてしまう仕上がりだったかと。

バトル関連については、まだまだ設定を伝える段階なので説明が優先されている雰囲気ですが、春虎&夏目のチームワークが重要に成ってきそうな気配ですし、新天地東京を舞台に、恋に修行に励んでいってくれそうで楽しみです。
過去との繋がりや、まだ見ぬ十二神将との邂逅など、興味を惹く要素はたっぷりとありますし、次巻が楽しみですね。

また、恐らくこのシリーズのジャンルを端的に言い表すことになりそうな設定が、最後の最後で明かされるという引きの効果は絶大でした。
ここまで読んで初めて『えっ?このお話ってそういう系だったの!?』と驚かされる事になるわけですが、その時には夏目のヒロインとしての魅力は十二分に読者に伝わっているので、あまり抵抗なくその設定を受け入れられるのではないかと。
○の○設定がもてはやされる最近のラノベ界ですが、○○をした○○のブームとか来ないかな~と期待してみたりw


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