
電撃文庫のラノベ、『グリモワールの契約者 終焉の騎士アルヴァレス 』(樹戸英斗先生原作、ゆーげん先生イラスト)が発売中です。
表紙はヒロインのリゼットと、サブタイトルにもなっている魔神アルヴァレス。
勝ち気なリゼットの表情に、思わずジャケット買いしたという方も多そうな感じですね。
剣に魔法に美少女にロボと、男性ラノベファンに人気の出そうな要素がてんこ盛りな作品です。
ファンタジー要素をガンガン入れながらも、現代が舞台になっていたりする辺りも、主人公と同世代の読者層には感情移入しやすそうですし、巻き込まれ系×ボーイミーツガール×バトルアクションの組み合わせは、ラノベでも大定番だと思います。
地の文は基本的に三人称ですが、主人公である創也の視点から描かれている部分が多く、リゼットと過ごす時のドキドキ感や、アルヴァレスが戦う時の迫力など、自分がその場に居合わせているかのように、すんなりとイメージすることが可能です。
お話的には、リゼットとの出逢いをキッカケに、創也が魔法書の魔神であるアルヴァレスの契約者となり、他の魔法書の回収作業の手伝いをする事に…という展開です。
創也1人でアルヴァレスを自由に操れるのではなく、リゼットと2人揃って、初めて召喚出来るという制限があるのが本作のミソかと。
アルヴァレス自体も意志を持っており、リゼットに振り回されたり、創也に戦闘での指示を与えたりと、キャラが立っていて良い味を出しています。
(*^-^)b
魔法書使いと書いてグリモアサモナー、終焉の騎士と書いてナイト・オブ・アビスなど、魔法が多く関係する世界観を表現する為に独特の読みやいわゆる二つ名を多用する傾向があり、こういうノリが好きな方なら楽しさ倍増かと。
直球なものから、かなり無理のある(^~^)ものまで、序盤から当然のように連発されるオリジナルワードにニヤニヤです。
ちょっと唯我独尊タイプながら、人々を守るためには己の苦労を厭わないリゼットの元気の良さや、そんなリゼットに好感を抱き、進んで手助けしてあげるようになる創也の優しさ、そして2人を見守るアルヴァレスの力強さなど、見所も分かり易い分、素直に楽しめるかと。
リゼットの上司に当たる上級召喚士ミヅキや、リゼットのライバル的存在であるお嬢様魔法書使いミレイといった実力派美人キャラも登場し、物語を華やかにしてくれます。
特に、ミレイはある意味、リゼット以上に重要な役割を演じ、創也にフラグが立っている様子だったりと、見た目的にもストーリー的にもヒロインらしい活躍を見せてくれるので好印象でした。
ただ、前半では、雑魚敵とのバトルシーンがほとんど割愛されていたり、中盤では明確な敵がわからない状態で強大な魔神同士のバトルに突入したり、後半ではお話の都合上、なかなか万全の状態で戦う事が出来なかったりと、ゲームに例えれば、イベントシーンや中ボス戦のみピックアップしてガンガン先へ進んでいくので、展開が性急すぎる感はありました。
この巻だけを見ると、シリーズが始まったばかりな分、情報を拾うだけで精一杯な感じもありましたが、今後伏線が明らかになっていけば、うまく盛り上がって来そうな気がするので、次巻以降にも期待したいです。
キャラクター達のひたむきさ、オチのカタルシス感など、魔法書が活躍する割には、意外と体育会系なノリで、読後感も爽やかです。
気になった方は是非、お読みになってみて下さいませ。
表紙はヒロインのリゼットと、サブタイトルにもなっている魔神アルヴァレス。
勝ち気なリゼットの表情に、思わずジャケット買いしたという方も多そうな感じですね。
剣に魔法に美少女にロボと、男性ラノベファンに人気の出そうな要素がてんこ盛りな作品です。
ファンタジー要素をガンガン入れながらも、現代が舞台になっていたりする辺りも、主人公と同世代の読者層には感情移入しやすそうですし、巻き込まれ系×ボーイミーツガール×バトルアクションの組み合わせは、ラノベでも大定番だと思います。
地の文は基本的に三人称ですが、主人公である創也の視点から描かれている部分が多く、リゼットと過ごす時のドキドキ感や、アルヴァレスが戦う時の迫力など、自分がその場に居合わせているかのように、すんなりとイメージすることが可能です。
お話的には、リゼットとの出逢いをキッカケに、創也が魔法書の魔神であるアルヴァレスの契約者となり、他の魔法書の回収作業の手伝いをする事に…という展開です。
創也1人でアルヴァレスを自由に操れるのではなく、リゼットと2人揃って、初めて召喚出来るという制限があるのが本作のミソかと。
アルヴァレス自体も意志を持っており、リゼットに振り回されたり、創也に戦闘での指示を与えたりと、キャラが立っていて良い味を出しています。
(*^-^)b
魔法書使いと書いてグリモアサモナー、終焉の騎士と書いてナイト・オブ・アビスなど、魔法が多く関係する世界観を表現する為に独特の読みやいわゆる二つ名を多用する傾向があり、こういうノリが好きな方なら楽しさ倍増かと。
直球なものから、かなり無理のある(^~^)ものまで、序盤から当然のように連発されるオリジナルワードにニヤニヤです。
ちょっと唯我独尊タイプながら、人々を守るためには己の苦労を厭わないリゼットの元気の良さや、そんなリゼットに好感を抱き、進んで手助けしてあげるようになる創也の優しさ、そして2人を見守るアルヴァレスの力強さなど、見所も分かり易い分、素直に楽しめるかと。
リゼットの上司に当たる上級召喚士ミヅキや、リゼットのライバル的存在であるお嬢様魔法書使いミレイといった実力派美人キャラも登場し、物語を華やかにしてくれます。
特に、ミレイはある意味、リゼット以上に重要な役割を演じ、創也にフラグが立っている様子だったりと、見た目的にもストーリー的にもヒロインらしい活躍を見せてくれるので好印象でした。
ただ、前半では、雑魚敵とのバトルシーンがほとんど割愛されていたり、中盤では明確な敵がわからない状態で強大な魔神同士のバトルに突入したり、後半ではお話の都合上、なかなか万全の状態で戦う事が出来なかったりと、ゲームに例えれば、イベントシーンや中ボス戦のみピックアップしてガンガン先へ進んでいくので、展開が性急すぎる感はありました。
この巻だけを見ると、シリーズが始まったばかりな分、情報を拾うだけで精一杯な感じもありましたが、今後伏線が明らかになっていけば、うまく盛り上がって来そうな気がするので、次巻以降にも期待したいです。
キャラクター達のひたむきさ、オチのカタルシス感など、魔法書が活躍する割には、意外と体育会系なノリで、読後感も爽やかです。
気になった方は是非、お読みになってみて下さいませ。