Cockloft

趣味の道具や昔のノートなんかが散らばってる。
そんな「屋根裏部屋」。

部屋の守り神

2008-06-22 | Weblog
うちには、カボチャがある。

そうあの緑色で重量感たっぷりの
「ザ・野菜」カボチャだ。



もらったのは、去年の誕生日。
ホッケーのサークルで飲み会を開いてくれたとき、
ハロウィンが近かったから、
かどうかは分からないが、ある先輩がカボチャをくれた。

たしか近くの畑の自家製農園で丹念に育て、
最近収穫されたものだったと思う。
直径20センチはあろうかという立派なカボチャだった。

それにノリでみんながマジックで落書きしたり 思い思いのメッセージを書いてくれた。

そしてその飲み会では誕生日の者が飲まないわけが無い。
歳の数だけ飲むという極めてアブナイ流れとなった。
「1歳目~!1歳目~!」
たしか15歳目あたりで僕はあの日のステキな思い出を失った。

そして明け方、ふらふらしながら何とか家にたどり着き眠りに着いた。





翌朝、昨夜の記憶が朦朧としている。
二日酔いのために重い体をなんとか起こし、
昨日の記憶を手繰り寄せようとして部屋の中を見回したとき。

部屋のテーブルの上、溢れんばかりの存在感とともにそれはあった。


緑色のデカくてツヤのあるやたら大きな野菜。
緑の広がる畑や、農家の納屋だったらそこにあって違和感の無いものだが
ここはしがない学生街のアパートの一室だ。
カボチャの周りの空間だけ、大自然を髣髴とさせるカントリーな空気を放っている。

しかし見れば見るほど異質なモノの存在感がある。
カボチャに落書きされた顔がやけにふてぶてしい。






しかしせっかくもらったものだし、メッセージも書いてもらってる。
どこかに飾ろうじゃないか。

試しに、
棚の上のライトの隣に置いてみた。
思い出の写真とか、香水とか、ソレっぽいモノ達を飾ってるところだ。

ライトの間接照明もあいまって、
映し出される巨大な黒い影。。




・・・ダメだ、存在感がでかすぎる!


他にも、机の上や、アンプの上、玄関の前など。
「明らかにおかしいだろ」とツッコミを入れたくなる所を転々としながら
カボチャを持って部屋の中をうろうろした。

一般的なアパートの部屋で、
カボチャにふさわしい場所を探すのは
思ったよりも難しい。

半ば予想通り、
自分の部屋の中に大自然を感じる場所は見つからず、
最終的に行き着いた先は、
テレビの上にある大きな優勝カップ。
そのカップの上におくとあら不思議!
明らかに部屋の中で浮いてるもの同士、
浮きすぎてよく分からない物体にまとまったw

案外いいところに落ち着いたもんだ。

前回返還した優勝カップが、
実はカボチャの台座になっていたのはココだけの話。





それからというもの俺の部屋のテレビの上の立派な台座に安置され、

大きな地震のときに枕元に落下してきたという
スリルたっぷりなアクシデントもあったものの。

神々しく大地の恵みをたえず感じさせながら
部屋の中を見守っておられました。



しかし、そんなカボチャともついにお別れの時が。

始めは緑色だったカボチャが、
年明けくらいからなぜかだんだんオレンジ色に。。

ついにほぼオレンジ色になったカボチャに、
この梅雨時の湿気と高温のため、
いつまでも安置しておくわけにはいかなくなってきた。

かといってマジックだらけのカボチャを食べるわけにも行かない。
どうしよう。

しかし近いうちに何らかの処置をしたいと思います。






ところで、

カボチャって土に植えたら芽が生えるんですかね?