「たぬき音楽祭」-ネオ公民館『誉』-「NU」 その他ごくたまに日記が書かれたもの。

8割告知。1割旅行記。1割日記。大橋周辺を歩いてます。

高橋竹山ドキュメンタリー映画『津軽のカマリ』上映会

2020年01月21日 | イベント告知
-開催延期のお知らせ-


ご存知の通り社会を騒がせているコロナウィルスに絡む日本政府の要請を受け、全国各地のイベント中止、文化施設などが一時閉館を余儀なくされている状況にあります。
この度の『津軽のカマリ』上映会、二代目 高橋竹山の演奏会、並びに大西功一監督のトークを含めたイベントは前日の米子、前々日の隠岐の島の方々の縁、尽力、協力があってはじめて実現できるイベントでした。

なんとか開催をという想いがありながらも、施設閉館の影響がどうしようもない現実としてあり、どうしてもこのタイミングで実現することが難しくなりました。
映画上映だけを松江NUでやろうかとも悩みましたが、二代目 高橋竹山、大西監督も併せての形で進めてきたことと、米子、隠岐の島の主催の方々と一緒にやりたいという気持ちがあり、誠に勝手な判断ではありますが松江、米子、隠岐の島の上映、演奏、トークイベントはその3会場の足並みが揃うタイミングを作り、年内に再度実現できる様、取り組むことを決めました。
楽しみにされていた皆様、ごめんなさいという気持ち以上に延期公演の日を更に楽しみにしていてください。映画 演奏 本当に素晴らしいですよ!!


-最後に-
大変な状況なだけに偉い人たちが決めたことだけを鵜呑みにし、全てを仕方がないと自粛、萎縮する全体主義的な流れには大きく違和感があります。
僕たちが楽しみ、必要としている事柄は、“不要不急”なんかではないし、いつの時代であろうと不謹慎なものではないことを知っています。少しでもマシな世の中を目指して、楽しいことを諦めずにやっていきましょう。









音楽と文化の薫る上映会『大橋月桃NU CINEMA』と題し、この春より不定期開催していきます。記念すべき第一回目は、津軽三味線の巨匠“高橋竹山”を描いたドキュメンタリー映画“津軽のカマリ”を上映します。
特別ゲストとして同映画監督の大西功一、さらに高橋竹山の内弟子“二代目 高橋竹山”を迎えお届けします。





-大幅月桃NU CINEMA-
高橋竹山ドキュメンタリー映画
「津軽のカマリ」全国キャラバン上映会

日時:2020年3月23日(月)
会場:松江NU(島根県松江市白潟本町33)
昼の部:開場13時30分 開演14時00分
夜の部:開場18時00分 開演19時00分
料金:前売り1800円/当日:2000円
※昼、夜共に30席限定
ご予約・問い合わせ:
ご予約の方は、下記メールにて
■ 氏名(フルネーム)
■昼の部か夜の部を明記
■枚数
■返信用メールアドレス
■電話番号
をお送りください
mail : tanukirhythm@gmail.com
(担当:後藤)


-上映作品-
津軽のカマリ

-SPECIAL GUEST-
二代目 高橋竹山
※上映後、ミニライブ

-挨拶&トーク-
大西功一(映画監督)

-会場音楽-
DJ奇数


【津軽のカマリ】


それを聴けば津軽の匂い(カマリ)が湧き出るような そんな音を出したいものだ」


視力を失い、唯生きる為に三味線と共に彷徨った高橋竹山と苦難の世を渡った名もなき北東北の人々の魂が三弦の音色とともに蘇る。




津軽三味線の巨星、故初代 高橋竹山。明治に生まれ、幼少期に煩った麻疹が元でおおよその視力を失う。北東北の過酷な環境の中、庶民の暮らしは貧しく、福祉もまだ整わない時代、唯生きていく為に三味線を習い、門付けをしながら乞食同然に彷徨った。生前、竹山は「津軽の匂いがわきでるような音をだしたい」と語っている。彼を産み、視力を奪い、蔑み、また命の綱となった三味線を授けた恨めしくも愛おしいこの土地に初代竹山は終生拠点を置き、津軽の音を探し続けた。映画は、残された映像や音声、生身の竹山を知る人々の言葉を拾いながら、彼の人生や心模様を呼び覚ましていく。そして、この地に今も残る風習や文化、人々の暮らしにレンズを向け、竹山の音に潜むであろう津軽の原風景を浮き彫りにしていく。



この映画のもう一人の主要人物、二代目 高橋竹山。師、初代竹山に見込まれ、長く付従い、1997年に襲名をした女性三味線演奏家である。しかし、津軽では彼女を認め、竹山と呼ぶ人は少ない。襲名以来、青森市での単独コンサートは一度も開かれてこなかった。映画の中で、二代目はかつて師とともに訪れ、戦争に命を奪われた多くの人々のことを知るに至った沖縄や、師が旅芸人時代に大津波にあい、命の危険にさらされた三陸野田村などを巡り、初代竹山を再確認していく。そして、かつて内弟子時代を過ごした津軽に久しぶりに帰り、師の墓前に花を手向ける。再び師と向き合った二代目は、襲名後、初となる青森市内での単独コンサートに臨み、目の覚めるような素晴らしい三味線の音を響かせるのだ。


風土、風習、文化、記憶、かつてどこにでもあったものがここにはある。


 

監督は『スケッチ・オブ・ミャーク』の大西功一。沖縄宮古諸島の老人達が記憶する古代の唄とかつての島の暮らしに焦点を当てたその前作は、2012年に公開され、3万人もの観客を動員した。人々の暮らしと音楽を辿る旅は今作、北国に向かって大きく舵を切る。そのきっかけは19年前、鈍行列車に揺られ東北各地を巡る中、北上し行き着いた津軽半島北西部の日本海岸にある十三湖。その強い悲しみを湛えた情景が忘れられずにいた。その後に出会う竹山の子孫や弟子達との縁から、本映画の構想を得る。そして、2015年の春より約2年の撮影期間と約一年の編集期間を経て、前作を凌ぐ新たな作品を紡ぎあげた。
 津軽三味線奏者 初代 高橋竹山の生涯、彼の記憶は音色として、そして津軽三味線という北東北の生業としていまも息づいている。




【二代目 高橋竹山】

幼少の頃に三味線に出会い、11才で稽古を始める。
17才の時、津軽三味線奏者の初代・高橋竹山のレコードを聴いたのがきっかけとなり、18才で竹山の内弟子となる。三味線のみならず、名人とうたわれた成田雲竹の格調高い津軽民謡も師・竹山から学びながら、高橋竹与(ちくよ)の名で師・竹山と共に舞台に立つ。
内弟子生活6年を経て1979年に自立。翌1980年、初の独演会を東京・渋谷ジァン・ジァンで開く。以後、独自の演奏活動を行いながら、師・竹山について日本国内はもとより、1986年のアメリカ7都市公演、1992年のフランス・パリ公演など海外でも演奏する。

1995年6月
師・竹山から独立して15年目を迎えたのを期に初のアルパム「津軽三味線とその試み」(ディスク・ジァン・ジァン)を発表。三味線独奏曲や師・竹山との三味線二童奏曲などの他、天才劇詩人として時代を駆け抜けた寺山修司が竹与の為に作詞し、竹与自身が作曲した『さらば東京行進曲』『歌のわかれ』『せきれい心中』『紅がすり抄』、北海道民謡「江差追分」とアラブの民謡をべ一スにした、ヴァイオリンの太田恵資との即興的セッション『北の唄』、三味線とジプシーヴァイオリンが交錯するトルコ舞踊曲『ロンガ・シャーナーズ』などを収録。

基本を大切にしながら民謡にこだわらず、様々なジャンルの演奏家たちと共演して活動の場を広げ独自の音楽表現を模索。伝統にモダンな現代感覚と女性らしい繊細さを盛り込んで、全国各地をまわり演奏活動を続ける。


1996年8月
イギリスのエジンバラ・フェスティパルに参加。以後5年に渡り毎年参加する。

1997年1月
「高橋竹与」改め「二代目・高橋竹山」を襲名。襲名披露演奏会(ゲスト出演=初代・竹山)を渋谷ジァン・ジァンで開く。
11月、二代目襲名から十か月にわたって二人の「竹山」の動きを追い、初代 が残そうとするもの、二代目が引き継ごうとするものを描いた NHK 人間ドキュメント「弾き継ぐ~津軽三味線・高橋竹山の襲名」放送。

1998年9月
二代目襲名後の初のアルバム「三味線口説」(ディスク・ジァン・ジァン)を発表。
10月、アメリカ・ロサンゼルス、シアトルにて公演。ジャズ・フェスティバルにも参加、地元のジャズ・ミュージシャンと共演する。

2000年2月
ニューヨーク・フロム・ジャパンの招きにより、アメリカ・ワシントンDC、ニューヨークにて公演。2枚組アルバム「chikuzan」を発表。

2000年9月のエジンバラフェステバル参加以後、拠点を新潟県糸魚川市に移し2002年まで活動休止。
その後、プロスキーヤー達との交流を深め、彼らのスキー合宿で自宅を提供。
その結果、「icom」のDVDに即興で演奏し、長野県「白馬ウィング21」でも彼らと共演をする。
演奏活動の合間をぬって自宅において、小室等、坂田明、黒田京子、花柳双喜美、柳家さん喬、田中泯、ささぐり演芸達などが訪れライブ、パフォーマンスを重ねる。
同時に隣の公民館を利用して「OOHORA・学校」を主催し、各分野(学術、芸能、他)の講演会を開催して地元民、遠方の聴衆者達と交流する。

2008年10月
紀尾井小ホールにて、初代竹山 没後十年特別公演 ドラマリーディング「高橋竹山 津軽三味線ひとり旅」(主催 財団法人 新日鐵文化財団)で音楽を担当し、演奏者として出演する。
8年ぶりの新譜アルバム「三味線じょんから -竹山の汀へ-」を発表。

2009年 舞踊家・田中泯と白州、甲府、掛川、京都にて共演。

2010年 アコーディオン奏者コバと、上越市で共演。

「糸魚川ジオパーク音頭」発表コンサートを糸魚川市で公演。

初代・高橋竹山「生誕百年記念コンサート」出演。初代地元平内町で開催。
 
2011年 「糸魚川ジオパーク音頭」CD発売記念コンサートを東京文化会館で公演。

東北各地を、8月よりチャリティーコンサートで巡る。

劇団文化座の佐々木愛との二人舞台「越後つついし親不知」を8回公演する。

(最終公演は竹山の自宅で開催)
 
2012年 ジャズピアニスト・山下洋輔と福岡県みやこ市で共演。

東北各地の旅も継続中。
 
2013年 5月15日、最新アルバム「彩」発表。

 5月17日 ハーモニカの松田アリ幸一と上越にて共演。
 
2014年 サラヴァ東京(渋谷)にて定期演奏会シリーズを開始。

2015年~2016年  国内各地で演奏活動を行う。
         ドキュメンタリー映画「津軽のカマリ」(大西功一監督)が
         新潟県、沖縄、宮古島、東北各地などで同行撮影が行われる。
         映画完成は2017年度予定。

2017年 「二代目高橋竹山襲名20周年」記念コンサート





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