広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

松江大橋拡幅について

2012年07月11日 | 松江
かつて“八百万の神の国”と称されていた日本には 意識的であれ無意識的であれ人々の心や生活の中に神様が居座っていた。


地震や台風、洪水などが他国に比べ多発しているのも自然に対する畏怖の気持ちの芽生えと、その地に住まわせていただいているという尊敬の念から由来したのも多いのではないだろうか。 


□□□□□□□□□□

松江市の大橋川の治水事業が本格化しはじめいている。

150年に1度あるかないかの洪水に対する対策とのことだ。
40年以上も前に持ち上がった計画の下、推進と反対とに別れ、上流部では村をダムに埋め立てられ、計画の是非を巡り自殺者まで出している経緯もある一大事業である。



僕らの親の世代までは大橋川で泳ぎ、顔を洗い、洗濯をしてたそうだ。 効率と利便性、生活の発展と引き換えに 今では泳ぐことはおろか浸かることもままならないほどに汚れてしまい、気候の変化も加わり、シジミ漁の水揚げだかは減少し、それに伴う自殺者も自分の知る範囲で発生している。



水辺の昔の家の玄関や床は、現代建築物よりも高く設計されているのをご存知だろうか。 

昔の人たちは地震も洪水も起こることが自然であることをわかっていただのだろう。 そして、それを機械や人の手で何とかしようとは考えず(技術がなかったのかもしれないが)、 起こる災害(自然)に対してどう共存していくかに視点を定め、打ちだしていっただのだろう。

八股の大蛇などの神話を見ても、古くから洪水に悩まされていたことが想像できるし、神や自然に対して祭りを奉納し、祈願していたのかもしれない。


文明の発展と共に、神などに頼らずとも安全安心を勝ち取れる様にもなり、その向こう側で数多くの生態系及び、信仰や文化が消えてなくなった。


勿論どんな物事にも光と影があり、良いも悪いも個々の主観に過ぎない。

しかし、影の部分に蓋をしすぎてしまう行為には疑問が残る。
先日(7月10日)の地方紙の特集をはじめとした紙面をはじめ、PR館を見る限り、治水による光の部分だけがクローズアップされ、そこに本来存在していたはずの文化や暮らしを目にすることはできない。

反対に蓋をされた部分を主張する人々に対しては、○○派という記号を用いて本質を逸らす。本来、モノの見方は人それぞれ異なり多角的であるにも関わらず、紙面や事業主は単純化させ、二極論に運んでいく。そうなれば必然的に「反対」という言葉のイメージは不利であり、ネガティブに世間には映る。
福島の問題一つとっても、良い悪いでは決して論じれないことは容易に想像ができる。残った人がどうとか、疎開した人がどうという話ではなく、それぞれの物語に視点を与えてみること大切である。


□□□□□□□□□□

さて、僕が店を構える松江大橋商店街住人の多くは、現時点での治水計画には疑問を抱いており、実に40年にも渡り翻弄されている。

近頃では、市の職員が頻繁に店を訪ね、街づくりのアイデアを聞かせてほしいと言ってくる。
拡幅をどうするかの是非も問わずに街づくりとは可笑しな話で、交際もしてない人に対して家族計画をしている様なものだと言える。


近所の店を尋ねると、思想はどちらでもないけども、長い間やるだやらないだ言っているから、改装することすら出来ないらしい。

何でもないほんの一例の話ではあれど、×(かける)住人の声があるということを立案する側は謙虚に受け止めるべきである。
そうした主権者である住人を後回しに、机上の空論だけで計画だけを進めていくこと事態が理に適ってない様に僕には見える。


また、計画に賛同する住民と何度か話をしましたが、大橋や川が好きだという思いは賛成側も反対側も大差ない様に僕は感じた。

決して賛成=お金の人ばかりではないのである。


世論が知るべきものは、何対何で事業が進み(或は凍結し)という事象ではなく、そこに存在する数多の物語ではないなろうか。

さすれば、簡単に賛成だ反対だとは割り切れない現実が浮かびあがり、はじめて問題と関わる意識が芽生えてくるのではないだろうか。


ジャンル:
ウェブログ
コメント (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« アライバリズム×イルリメ | トップ | アライバリズム×イルリメ あ... »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2014-03-06 15:15:57
過程のお話としては全くその通りなんですが、最後は選択をせざるを得ないわけで、割り切れない現実に立ち止るのが一番まずいような気もします。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131123


コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む