【ホソバアキノノゲシ・細葉秋の野芥子(罌粟)】キク科
アキノノゲシの細葉バージョンです。
アキノノゲシの葉には切れ込みがあり、もっと幅も広いですが、ホソバは切れ込みも無く、名前通り細くて長い葉です。
ただ品種間で交雑しているようで、葉の変異はいろいろあるようです。
ここまで立派できれいな状態のアキノノゲシ(ホソバは省略しますね)にお目にかかったのは、きっと初めてのことかもしれない。
おじさんの背丈をゆうに越えるほど大きくて、2メートル近くありました。
アキノノゲシには、萩の花を紹介した土手で、毎年見ることは出来るのですが、ほとんど倒れた状態の株なんです。
だからこのアキノノゲシに出会ったときに、あまりの丈の高さに、感心してしまいました。
知っていると思っていても、まだまだですな。
東南アジアが原産ですが、稲作が日本にやってきたときに一緒に渡って来た、史前帰化植物だといわれております。
ハハコグサ、ヤエムグラ、メドハギ、ヤハズソウ、イヌタデなど、日本の自生種だと思っているたくさんの植物たちが、史前帰化植物だったりします。
淡黄色の花色が基本ですが、白っぽいものから黄色の濃いもの、まれに紫色のものもあるらしいんだけど、今回出会ったアキノノゲシは、あきらかに紫色の色素が混じっているのが見てとれます。
名前の由来はですね。
まずノゲシ・野芥子の説明から。
goro's 花 Diary では何回も登場しておりますノゲシですが、本家の芥子とはまったく関係ありません。
野に生え、葉が芥子に似ていることからノゲシ・野芥子と付けられました。
(芥子の葉には似てません)
それを踏まえて、秋に咲くノゲシに似た花だから、アキノノゲシ・秋の野芥子と命名されたんだそうです。
この花がアキノノゲシと名付けられたことから、ノゲシのことをハルノノゲシ・春の野芥子というようになったんですってさ。
だから、と繋げるのもなんですが、アキノノゲシは秋にしか咲きませんが、ハルノノゲシは春だけじゃなく、真夏以外、ほとんど年中咲いております。
そうそう、今回のアキノノゲシには、ホソバもくっ付いちゃうんでしたね。
例によっておじさんレベルだと、ホソバは無くてもいいと思ってますけどね。
あっ、黄色い虫くんが写ってるよ
すでに綿毛になってるものもありました。
アキノノゲシ、goro's 花 Diary で紹介してるとばかり思ってましたが、実は初登場だったってことが判明いたしました。
ブログ内検索しても、ヒットしないんですよ。
あの土手のアキノノゲシ、毎年撮影していたんだけどな。
ひょっとしたら間違った名前で紹介しているのかもしれない・・・