goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

好き好きですか?好きです!

2006年10月10日 | 06 花たち

「蓼喰う虫も好き好き」という慣用句、耳胼胝くらい聞いてますますよね。
意味はご存知ですよね。
ピリリと辛くてとても口に出来ないような蓼にも、この植物を好んで食べる虫がいるということから、人の好みは千差万別という、そんな意味でしょうかね。
もっと積極的かな、誰にも判ってもらわなくていいもん、私は好きですからね、そんな意味もあるんだろうね。
オタクっぽい発言に通じるのかな?
ちょっと前まで、オタクって言葉、否定的に使われていましたよね。
それが今では、日本発の世界語になっちゃってますからね。
文化だったり、経済だったりしてます。


タデ科のお仲間たち、集めてみました。
私的には、全てが赤まんまの花で~~す。

6月から咲いていましたが、今でもまだ見られますよね。
私の回りでは、かえってここにきて元気になったように見受けられます。
咲き始めた順に紹介しますが、あくまで、私が個人的に出会った順番ということです。
順番とは言っても、長きに渡って重複して咲いていることをお断りしておきます。 



「オオイヌタデ・ 大犬蓼」


くすんだピンク


白花


赤っぽい花


咲き始めの様子

オオイヌタデとの出会いが最初でした。

花序が垂れるのが特徴でしょうか。
かなり大きな丈ですよ。
50cmは当たり前、この頃だと1mくらいのものも目に付きます。



「オオケタデ・大毛蓼」「オオベニタデ・大紅蓼」

これはもう巨大です。
1mは当たり前、2mになんなんとするものもあります。
花も大きく、ボリューム感があります。

日本にやって来たときは観賞用の栽培種でしたが、今や完全に野生化して、東京でも、道路脇の植栽の中などで見かけられます。
栽培しているお宅もありますね。
 


「イヌタデ・犬蓼」


「赤っぽいもの


くすんだピンク


白っぽいもの

20~40cmくらいの丈でしょうか。

アカマンマと呼んでオママゴトに使用したのは、この花が多かったようですよ。

オオイヌタデとの違い、比較するとすぐわかります。
全体に小振りですし、オオイヌタデの花序が垂れるのに対して、こちらは上に向いていることが多いです。
花数の少なさのせいで、垂れるほどの重さが無いというむきもあるようですが、一面群れ咲いてるイヌタデの原は、柔らかく、愛しい世界が広がってます。
私の環境では、こちらのイヌタデとオオイヌタデがたくさんあります。


ハイ!これでイヌタデのお仲間の紹介は終わりですよ~~~

         のはずだったんです。


出会っちゃいましたよ、他のイヌタデのお仲間に。



「ボントクタデ・凡篤蓼」

 

出会った瞬間、あこがれの「サクラタデ・桜蓼」に遭遇かってね、ドキドキしちゃったんですが、   調べてみると違ってました。
いえいえ、がっかりしたわけじゃありません。
私にとっては、初めまして、こんにちわの花ですからね。

それがね、調べてみても、名前が特定できませんでした。

ヤナギタデとボントクタデ、このふたつが似てたんですよ、検索してた画像ではね。

両者の違いは、大まかにいうと、葉っぱに辛味があるかどうかなんですって。

まさか葉っぱを齧ってはいませんでしたからね。
後日行って葉っぱを齧ってみました。
全然辛くありません。青臭いだけでした。

ということでボントクタデなんだろうなと思って特定した次第です。

ボントクとは、ボンクラ、役に立たないという意味です。
イヌと付くのも、同じ意味ですね。

ということはですね、今まで紹介したものは、全て役立たずの蓼ということになります。

それじゃ役に立つ、由緒正しい蓼とは、一体どんなものなんでしょうか?
 


「ヤナギタデ・柳蓼」


まさかまさかの出会いです。
特定したという意味では、もちろん初めてです。
(過去に見たことはあるんだろうと、想像つきますけどね)

これこそが、「蓼喰う虫も好き好き」に言われてる蓼です。

鮎の塩焼きに供される蓼酢は、この葉っぱを擂り鉢であたって、酢などの調味料で味付けしたものです。
辛味のある味、経験したかたも多いでしょう?

齧ってみましたよ。
いやいや、聞きしに勝る辛さでした。
ピリピリとした刺激的な辛味が、かなりの間残っておりました。

調べたところ、蓼の仲間で辛いのは、「ヤナギタデ」だけだとういうことでした。


今年、イヌタデのお仲間の植物で最後に出会ったのが、こちらです。


「ハナタデ・花蓼」

白花と赤花がありました。

ちょっと見の風情はイヌタデに似てますが、よくよく見ると違いますね。
一目瞭然、花蓼という名前のわりには、花付きが疎らなんです。

この花も、昨年までは遅く咲いてるイヌタデだなとしてしか見てなかったんだと思います。
思い込みで見てはいけませんね。反省しきりです。
ということで、こちらも私にとっては新人さんです。

この控え目な風情、好きにならないはずありませんよ。
好のみで~~~~~~す。 


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蓼食う虫も好き好き (ポージィ)
2006-10-11 11:08:33
わぉ、すごいすごい!悟郎さん、よくぞ集められましたね!

花が咲いている株にも出会われたんですね。可愛い~~(^^)



うちの近辺ではイヌタデがほとんど、川の方にオオイヌタデが

あったな、オオケタデはどこかで1回だけ見たな…なんて

思い出を辿りながら拝見しました。前半は。



後半はみなさん初めまして、でしたよ。

ボントクタデ、ヤナギタデ、葉を齧って確認されたんですね!(^^)

蓼酢…食べたことあるかなぁ??無いかもしれません。



ひょっとしたらハナタデはどこかで見かけているかもしれません。

でも見たとしても、イヌタデの花付きが悪いもの、としか思わなかった

だろうなーと思います(^^;)

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ハナタデ (悟郎)
2006-10-11 19:39:33
ポージィさん

最初オオイヌタデに出会ったとき、今年はイヌタデの仲間たちの、それぞれ花色の違うものを集めてアップしようかなって、そう思って撮り貯めしてたんです。

そろそろアップしようかなと思ってたら、記事にも書いたように出会っちゃったんですよ。

嬉しい僥倖も手伝って、こんなに長い記事になっちゃいました。



蓼酢、かなり辛いですよ。

辛いの苦手なポージィさんには、無理かもしれませんね(笑)。



ハナタデは仰る通りかもしれません。

少なくとも、私はそうでした(笑)。

まだ充分間に合うと思います。

探してみてください。
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まいった! (noodles)
2006-10-11 20:23:12
以前、仰っていた企画とはこれだったんですね~。

圧巻です!!



サクラタデは僕も憧れです。。
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いやいや (悟郎)
2006-10-12 01:01:23
noodlesさん

ここまでの分量になるとは、企画段階では思ってもなかったんですよ。

行きがかり上、こんなに長くなっちゃいました。



今年は無理だったけど、来年こそはと、サクラタデに思いを馳せています。
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すご~い! (ちょびママ)
2006-10-12 04:20:29
タデ科の花、結構見かけるんです。

でもね、特定が難しいし、ピントが合い難いですよね(涙)

小さい花を写そうと思うときに限って風が吹き始めるんです。

私の一番のお気に入りがシロバナサクラタデ。

めっきり数が少なくなった上に、すぐ刈られたり漉き込まれたりするので

思い切って我が家にお越し願いました(笑)

鉢に植えて楽しむ私に夫の白い目。

観賞用としても十分いけるくらい清楚でキレイなんだけどな~
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あっ!見たことある (marupapa)
2006-10-12 15:00:54
イヌタデって見たことある。

ねえねえ これって「鮎」にかける「タデ酢」

のタデ?
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ありがとうございます (悟郎)
2006-10-12 18:38:31
ちょびママさん

夏から秋にかけて、タデ科の花たちいろいろありますよね。

ミズヒキもそうですし。

仰る通りです。涙、涙の撮影でした。

この夏は野草系に思いが向いていたので、ピント合わせには苦労しました。

もう自分に腹がたち、しびれを切らして、結果再撮という憂き目に何度あったことでしょう(大泣)。

記事をアップして、ほっとしてるところです。



やっぱりですか、サクラタデ、シロバナサクラタデ、もうメチャクチャ憧れてま~~す。

ネット画像でしか見たことないので、なお思いが募ります。

ちょびママ家にやってきたんですね。

誰が何と言おうと、ちょびパパの白い目があろうと、育ててくださいね。

清楚な白い花、ウウウ・・・羨まし~~~い!



marupapaさん

今、代々木公園でイヌタデとハナタデ、花盛りですよ~~



塩焼きの鮎にかけるのは、「ヤナギタデ」↑の葉で作った「蓼酢」ですよ。

タデなら何でもいいってものでもありませんからね。
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