NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は自分の満足度で評価

「サマーウォーズ」

2009年08月12日 | さ~た行の映画

~「つながり」こそが、ボクらの武器~

夏休みのアニメ作品なのに、ひとりで鑑賞。周りは家族ばっかり、悲しすぎます。

2009年 マッドハウス  ワーナーブラザーズ配給 (09.8.1公開)
[監督] 細田守
[脚本] 奥寺佐渡子  [キャラクターデザイン]貞本義行
[音楽] 松本晃彦    [上映時間]113分
[声の出演] 神木隆之介・・・・・・・・・小磯健二 (数学の天才。高2) 
         桜庭ななみ・・・・・・・・・篠原夏希 (健二の憧れの人。高3)
         谷村美月・・・・・・・・・・・池沢佳主馬 (キングカズマのゲーム達人。13歳)
           富司純子・・・・・・・・・・・陣内栄  (陣内家16代当主。90歳) 
             斎藤歩・・・・・・・・・・・・・陣内侘助 (曾祖父の隠し子。41歳)

<見どころ>
2006年の「時をかける少女」が評判を呼んだ細田守監督が、気弱な理系少年の
思いも寄らぬひと夏の大冒険を描くSF青春アドベンチャー。
ひょんなことから片田舎の大家族と夏休みを過ごすハメになった17歳の少年が、
仮想空間に端を発した世界崩壊の危機に立ち向かう姿を家族の絆を軸に
迫力のアクション満載で描き出す。声の出演は神木隆之介、桜庭ななみ、富司純子。

<あらすじ>
仮想都市OZ(オズ)が人々の日常生活に深く浸透している近未来。
小磯健二は、天才的な数学の能力を持ちながらも内気で人付き合いが苦手な
高校2年生。彼は憧れの先輩、夏希から夏休みのアルバイトを頼まれ、
彼女の田舎、長野県の上田市を訪れる。そこに待っていたのは、夏希の
親戚家族“陣内(じんのうち)家”の個性溢れる面々。
この日は、夏希の曾祖母で一族を束ねる肝っ玉おばあちゃん、栄の90歳の
誕生日を祝う集会が盛大に行われていた。その席で健二は夏希のフィアンセの
フリをする、というバイトの中身を知ることに。そんな大役に困惑し振り回される
傍ら、その夜健二は謎の数字が書かれたケータイ・メールを受信する。
理系魂を刺激され、その解読に夢中になる健二だったが…。(allcinemaより)

<感想>
細田監督の作品ということで、期待して行きました。
また、キャラクターデザインが「エヴァ」でおなじみの貞本さんというのもミソ。

映画の舞台となるのが、ネットサービスの“OZ(オズ)”と、陣内家という旧家の家。
  
一見、ミスマッチのように感じるのだが、話が進むにつれ、それは気にならず。
 
健二が何気なく説いた問題が、実は「オズ」のパスワードだったことから事態は一変。
健二のアカウントがハッキングされ、サイバーテロの犯人にされてしまう。
おまけに、すべての機関がハッキングされ、社会は大混乱。
ひいては、小惑星探査機が地球へ落ちてきてしまう・・・というアニメならではの
奇想天外さ。
今の世の中、なんでもネットでこと済む世の中。下手したら、こういうことが
近い将来似たような事件があるかもしれない。ハッキングされたらどうすることも
できない、コンピューターのもろさを感じます。
 
この作品のおもしろいところが、田舎の大家族と近未来のネット空間が
交互に話が進んでいく有様。
話がこんがらってしまうのではないか?と思ったが、作り手がうまいですね。
仮想空間の絵のタッチと現実社会の絵のタッチをまったく変えているので
観ているほうもスッキリ整理できます。
 
キャラクター設定もはっきりしていておもしろかった。
特に、90歳の栄おばあちゃんのスーパーぶりには圧倒。
戦国武将の末裔である陣内家の当主だから、肝も据わっているしセリフも粋。
養子の侘助が開発したソフトがそもそもの発端だとわかると
「身内がしでかした不始末は、一家でカタをつけるよ!」の一声。
 
栄おばあちゃんの信念は「人の力を信じること」。
何度もくじけそうになるみんなにを見るたびに、「あんたならできる」と声かけする
シーンは、胸が熱くなります。
そうして、コンピューターに何回も負けるが、そのたびに結束していく
大家族たちに姿にも心打たれるものがありました。 

コミュニケーションに乏しい健二が、大家族のふれあうことで、人とのつながりが
大事だと再認識。そして、ネットの世界でも最後の最後で大切なのは
人とのつながりが大事・・というのが作品を通して伝わってきます。
 
それと同時に、お年寄りに対する敬意と、先祖に対する敬いなども
嫌みなく描かれていて、デジタル・アナログのバランスがとってもいいのに
感心しました。
劇中、あさがおのシーンがよく出てきますが、ほんとキレイで印象に残りました。

最後、絶対うまくおさまるとわかっていても、見ごたえある作品。
最近のジブリにないものを、ここで感じることができました。
「時をかける少女」の出来もよかったですが、個人的にはこちらのほうが
さらによかったように思います。夏休みイチオシのアニメ作品。ぜひ!

点数:10点 (満点)


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10 コメント

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TBありがとうございました。 (sakurai)
2009-08-12 19:45:21
見て、気持ちのいい映画でしたね。
かつての宮崎アニメの精神は、こんなだったと思いますわ。
やっぱ生身の人が大事なんだ!!という一貫したスピリッツもよかったですね。
返信する
sakuraiさんへ (NAO)
2009-08-12 20:53:47
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました♪
爽快感を感じる作品でしたよね。
宮崎アニメの初期を思わせる作品で、見ながら
「そうだよ、ジブリもこういうのつくってよ!」
と心の中でつぶやいていました。
軸がぶれていない作品は観ていて安心しますね。^^
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通りすがりに目に付いたので (こみやん)
2009-08-12 22:37:57
おばあちゃん素晴らしすぎますね。

身内がしでかした不始末は、一家でカタをつけるよ!

ってセリフ。
追い出した後でも「身内」ってはっきりと言ってる所に感動しましたね。
返信する
こみやんさんへ (NAO)
2009-08-12 23:25:11
コメント、ありがとうございます。(^▽^)
こういうおばあちゃん、いいですよね。
昔のことを大事にしながらも、新しいものも受け入れる姿勢とか、私も見習いたいです。

怒っても、すべてに愛情があるように思えました。
返信する
10点満点 (きなこ)
2009-08-13 20:47:02
久々に満点がつきましたね。
私も気になっていた映画です。
NAOさんの記事を拝見して、さらに気になっちゃってます。

>ひとりで鑑賞。周りは家族ばっかり、悲しすぎます。

お気持ち、お察しします。
が、映画が始まってしまえばひとりもふたりも同じですよ。
とはいっても、私ひとりで映画をみたことないんですけどね。
NAOさんはおひとりでご覧になることって多いんですか?
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きなこさんへ (NAO)
2009-08-13 23:49:09
はい、久々の満点です♪
背景が。「千と千尋~」の方が担当なので
雰囲気がジブリ作品とよく似たように感じます。^^
日本家屋の風景、ほんとキレイでした。

映画は、ここ最近ひとりで見ること多いですね。
複数で見に行く場合は、子供か映画が趣味のお友達が
いるので
その方と一緒に見に行くのがほとんどです。
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Unknown (つけめんデリック)
2009-09-20 09:45:12
『電脳コイル』を思い出しました。
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つけめんデリックさんへ (NAO)
2009-09-20 21:05:32
はじめまして♪
コメントありがとうございます。

「電脳コイル」、確かアニメ作品でしたよね。
これ、作品名は知っていますが、まだ観たことありません。
今度、レンタルで借りて観てみますね^^
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Unknown (Nakaji)
2009-10-07 15:33:56
こんにちは♪
おーーーおなじく満点ですね~♪

これ以外によかったですわ~!!
そうそう田舎ならであなのかもしれないのですが、
お年よりの敬意や人とのつながりなどなど
とてもよく描かれていましたよね♪

またみたくなる作品ですわ♪
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Nakajiさんへ (NAO)
2009-10-07 21:16:24
こんにちは~Nakajiさん♪
Nakajiさんも、満点つけられたんですね☆

>これ以外によかったですわ~!!

私もその口です。^^
キャラ設定が、けっこうしっかりしていましたよね。
あと、背景画がきれいなものよかったです。
私も、これもう1回、映画館でみてもいいなと思います♪
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