NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は自分の満足度で評価

「ベンジャミン・バトン~数奇な人生」

2009年02月13日 | な~は行の映画

~人生は すばらしい~

2008年 アメリカ (09.2.7公開)
[配給]ワーナーブラザーズ映画
[監督]デビッド・フィンチャー  [原作]F・スコット・フィッツジェラルド
[脚本]エリック・ロス       [上映時間]167分
[出演]ブラッド・ピット・・・・・・・・ベンジャミン・バトン
     ケイト・ブランシェット・・・デイジー
     タラジ・P・ヘンソン・・・・・クイニー 
     ティルダ・スウィントン・・・エリザベス・アボット

<見どころ>
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。
80歳の肉体で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男・ベンジャミンの生涯を
描いた、静かで味わい深いドラマ。
ベンジャミンを演じたブラッド・ピットは徐々に若返る男という難しい役柄を、
これまで見せたことない寡黙な演技で淡々と表現。
ケイト・ブランシェット演じる生命力あふれるデイジーと対比すると、
その印象はさらに強くなる。

<あらすじ>
1918年、ニューオーリンズ。
生まれながらに80歳の姿で生まれたベンジャミン(ブラッド・ピット)は、
父親に老人ホームの前に置き去りにされた。
しかしそこで働くクイニー(タラジ・P・ヘンソン)に育てられ、
少しずつその肉体は若返っていく。そして1930年の感謝祭、
彼はその後の人生を変える女性、6歳のデイジー(ケイト・ブランシェット)と出会う。
2人はすぐに心を通わせ、ベンジャミンの身体の秘密もデイジーは受け入れた。
その後ベンジャミンは船員として働き始め、海へと出るが……。 

<感想>
ありえないお話なんだけど、映像がすごく美しく俳優さんがみんなうまいので
すんなり映画の中に入れました。

80歳で生まれ、徐々に若返っていくベンジャミン(ブラッド・ピット)。
 
生まれたと同時に母は死亡。その醜さに驚愕した父親は老人ホームに
ベンジャミンを捨ててしまうのだが、育ての母クイニー(タラジ・P・ヘンソン)の
献身的な愛情の元、育っていく。
幸いなことに、ベンジャミンは、愛あふれる人がいっぱいの中で人生を
歩んでいくので、観ているこちらも暖かい気持ちになる。

彼の生い立ちがこんなだから、ベンジャミンは命に限りがあるということを
承知で生きていく。だから、ひとつひとつの出会いがすべて「一期一会」。
中でも幼馴染のデイジーは、生涯ベンジャミンのかけがえのない存在となる。
 
デイジーと結ばれる前には、しっかり?人妻との恋愛も経験する。

そして、人生の中間地点で二人はようやく結ばれる。
 
だが、今度はデイジーが老いていき、ベンジャミンはどんどん若返り・・・。
人生の最後は、みんな“死”なんだけど、ベンジャミンの場合は
死ぬ時は、赤ちゃんの姿。デイジーはおばあちゃん。
共に年老いていく・・・なんていうのは不可能。
 
老いていく身になるデイジーにすれば、どんどんイイ男になっていく
ベンジャミンを見たいような見たくないような気分かもね。
私も、デイジーと同じ立場だったら、ベッドインする前にデイジーと同じ
せりふを言ってしまうわね。(こんなおばちゃんの私に・・・って)

それにしても特殊メイクの技術にはびっくり!
  
↑20代のデイジー      ↑80代のデイジー

ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットの特殊メイクはほんとうにすごかった。
一番驚いたのが、変わり行く姿の継ぎ目がまったくなく、ホント自然だったこと。
そして、うれしかったのが、映画の後半、青年になったベンジャミンの姿。
そう、デビュー当時のブラピの麗しいお姿が!!
 
これだけでも、観る価値十分あり!ではないかと思う。
(これが、なんとも色っぽい目線で

生まれたら、必ず“死”がやってくる。
老人だけど、赤ん坊のベンジャミン。そして、赤ん坊だけど老人のベンジャミン。
だけど言いかた変えると、年老いていくと、ある意味みんな赤ん坊になって
いくのだと思う。
ただ、年齢も見た目も老人だと、赤ん坊に見えないから、難しいんだよね。
最後、ベンジャミンとデイジーの様子を見てると、そんな風に感じてしまい
考えさせられるようなせつなくなるような、いろんな思いを交差させてくれる
映画だったように感じる。

ブラッド・ピット演じるベンジャミンの懐深い愛の大きさに圧倒。
そして演技力もなかなかだった。ケイトの存在も光る。
でも、忘れてはいけないのが、育ての母クイニーを演じた
タラジ・P・ヘンソンの存在。 地味だけど、彼女の存在は映画の中で大きかった。
ただ、3時間近いのは、ちと長いような。
それで、終わり方が意外なほどあっさり。これには少々肩透かしの感が。^^;

いろんな面で見る価値あり、の映画。 ちらっとだが、ブラピとアンジェリーナの
娘が出ているのもおもしろい。本編で探してみてください。

生きるとは?死ぬとは?をさりげなく問いかけているなかなかの作品です。
点数:8.5点 (10点満点)
-- 予告編 --


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6 コメント

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観てみたかったのです (ZIN)
2009-02-13 19:42:43
この映画観てみたいと思っていたのです。NAOさんのコメント見て 更に観たくなりました。
返信する
ZINさんへ (NAO)
2009-02-13 20:23:58
2時間47分と、なかなか見ごたえのある映画です。
「生」と「死」を語っていますが、そこに「恋」も入っています。
ベンジャミンが淡々としているのでお話も静かに進んでいきます。
そういう意味ではインパクト薄くて特殊メイクの
ほうに目線がいってしまいますが、じわじわと
くる映画だと思います。
ぜひ、劇場まで足を運んでください♪
返信する
一期一会 (Any)
2009-02-18 17:05:37
NAOさん、こんばんは♪
色々な意味で観応えがありましたね。
静かに淡々と進んでいくストーリー展開ですが
全く飽きることなく惹き込まれました。
・・・中年までが長かったけど(笑)
それも彼の生涯を描くには必要な尺だったのかもしれませんね。

それにしても特殊メイクとCGの技術は素晴らししかったです!
いやもう~若き日のブラッドを拝めて幸せでしたよ(涙


>ひとつひとつの出会いがすべて「一期一会」。

そうですね。出逢いの一つ一つに意味があった様に思います。
『フォレスト・ガンプ』的テイストも有り、
この映画もお気に入りの一作となりました。
切なく哀しい物語でしたが、鑑賞後のキモチは
何故か温かい。そんな作品でした^^

ブラピ&アンジーの娘ちゃんが出たのは知らなかったーー
やっぱり、もう一回映画館で観たいです!
返信する
Anyさんへ (NAO)
2009-02-18 23:05:31
Anyさん、こんばんは♪
長時間でしたが、納得の作品でしたね。

>『フォレスト・ガンプ』的テイストも有り、

そうそう私も、感じました。^^
悲しいんですけど、なんか温かみを感じる・・そんな映画でしたね。
後半のブラピは、鼻血ものでした。(^m^)
どれかアカデミー賞とれるといいんですけどね~
返信する
面白かったですね~。 (ベル)
2009-02-20 12:35:09
NAOさん、こんにちは。
私も、水曜日に、見てきました。
とても長い映画でしたが、ベンジャミンの人生が丁寧に描かれていて、綺麗な作品でしたよね。

ラストは、もう、涙無くしては見れなかったのですが、「生きることについて」や「老いることについて」、そして、「出逢い」など、色々と考えさせられました。

女性としては、いつまでも老けたくない・・・というのが正直な気持ちですが、でも、大切な人達と、共に老いてゆく幸せというのも有るのだなぁ・・・と、ベンジャミンとデイジーを見ていて感じました。

しっとりとした、良い映画でしたね。

えっえっ??
ブラピとアンジーの娘さんが!!??
どこに出ていらしたのかしら??
もしかして、デイジーが赤ちゃんを産んだシーンかしら?
全然知らなかったです~。

そうそう。
特殊メイクも凄かったですよね。
私の隣で見ていた方達が、映画が終わった瞬間に、
「あの若返りのメイク方法、教えて欲しいよね~」
と話してらして、思わず笑ってしまいましたです(^m^)
でも、ホント、あの若メイクは気になりますっっ。

TBを送らせていただきました(*^^*)
また、宜しければ、ご承認お願いいたしますvv
返信する
ベルさんへ (NAO)
2009-02-21 01:17:51
ベルさん、こんばんは♪
余韻の残る映画でしたね。

>デイジーが赤ちゃんを産んだシーンかしら?

ご名答。
若返りのメイク、ほんと伝授してほしいです。
それにしても若い頃のブラピが拝めてほんとよかった。
返信する

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