20日夕刻、西川日本郵政社長が怒りの内に辞任した。小泉元首相から三顧の礼で、日本郵政の社長に迎えられ、着実に利益も上げこれからという時に、政治に翻弄され詰め腹を切らされた、その無念な思いが会見に滲み出ていた。そもそも、郵政民営化の趣旨は「郵便貯金と簡易保険で数百兆円の金融資産を家計から吸い上げ、それを、財政投融資という形で不採算の事業に回す官製金融の仕組み。そこにメスを入れ民間部門を主体に金融や資源が回って行く姿に変えることだった。
4年前の、郵政選挙で大惨敗した民主党、自民党から追い出された亀井静香、両者の「怨念」-にっくき小泉・竹中路線の息の根を止めるーが今回の全てではなかったか。当然のこととして、その流れで、郵政民営化法案は閣議で廃案が決定した。
時計の針は、また「官営化」に逆戻りした。
元々、民主党は、自民党と構造改革を競っていたではないか。「怨念」だけで国益を損なって貰いたくない。
選挙は、武力行使のない戦争というが、今回の騒動は、敵の首を取り合う戦国時代を彷彿とさせる。つくづく「戦に負けるものではない」と自民党の方は思っているのではないか。
話は逸れるが、自民党大惨敗の第一の戦犯は、小泉純一郎その人と思えてならない。それは、改革の途中で首相の職を辞したこと。そして何より、小泉改革の趣旨を自分の閣僚や自民党員に伝え理解させていなかったこと。自党の政策を理解していない議員が、国民を説得したり、ましてや選挙に勝てるわけがない。
小泉内閣の郵政所管の総務大臣であった、麻生太郎元首相が「元々、自分は郵政民営化には賛成ではなかった」と言ったことがその証拠だ。
4年前の、郵政選挙で大惨敗した民主党、自民党から追い出された亀井静香、両者の「怨念」-にっくき小泉・竹中路線の息の根を止めるーが今回の全てではなかったか。当然のこととして、その流れで、郵政民営化法案は閣議で廃案が決定した。
時計の針は、また「官営化」に逆戻りした。
元々、民主党は、自民党と構造改革を競っていたではないか。「怨念」だけで国益を損なって貰いたくない。
選挙は、武力行使のない戦争というが、今回の騒動は、敵の首を取り合う戦国時代を彷彿とさせる。つくづく「戦に負けるものではない」と自民党の方は思っているのではないか。
話は逸れるが、自民党大惨敗の第一の戦犯は、小泉純一郎その人と思えてならない。それは、改革の途中で首相の職を辞したこと。そして何より、小泉改革の趣旨を自分の閣僚や自民党員に伝え理解させていなかったこと。自党の政策を理解していない議員が、国民を説得したり、ましてや選挙に勝てるわけがない。
小泉内閣の郵政所管の総務大臣であった、麻生太郎元首相が「元々、自分は郵政民営化には賛成ではなかった」と言ったことがその証拠だ。