日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 中国毒餃子に関する報道が次第に勢いを失いつつことが懸念される日本のマスコミですが、まだまだ頑張っているところもあります。『毎日新聞』は特に奮闘しています。頑張れ。もっと頑張れ。

 ちょっと長くなりますが同紙の記事を転載します。



 ●中国生産食品企業:緊急アンケ、強い危機意識を浮き彫り(毎日新聞東京朝刊 2008/02/17/21:48)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080218k0000m020086000c.html

 毎日新聞社の主要食品メーカーへの緊急アンケートから、中国製冷凍ギョーザ中毒事件をきっかけにした消費者の不安の高まりに対する企業の強い危機意識が浮かび上がった。人件費が安く、原料調達でも有利な中国への生産依存を各社が強める中で、生産拠点の移転は容易ではなく、ほとんどの社が安全管理体制の強化などで信頼回復を図り、現状の生産体制を維持する構えだ。

 アンケートに回答した26社は、いずれも自社工場や委託生産、中国市場向け工場など、何らかの形で中国に生産拠点を持つ。多い会社では20拠点に上った。半数以上の企業が個別の回答で社名を掲載しないよう希望し、「この状況では、答えることだけでリスクになる」と回答そのものを拒否する企業もあるなど、各社が消費者の反応に敏感になっていることをうかがわせた。

 実際に、事件を機に6社の売り上げが低下しており、味の素冷凍食品は「深刻な影響がある」と回答した。

 このため、安全管理体制の強化が各企業にとって急務になっている。事件を機に「対策をとった」「とる方向で検討中」と回答した11社以外にも、「状況に応じて見直す」(江崎グリコ)、「体制の再チェック段階」(調味料メーカー)などの回答があり、これらを含めると半数以上が何らかの対策を取る必要性を感じている。

 一方で、中国からの生産拠点の移転について、「検討している」と答えたのは、カゴメなど2社のみ。「中国で製造しているから危険というわけではない。(4割を切る日本の)食料自給率を考えると不安を早く解消し、安定供給体制を確保することが最も重要」との意見もあった。

 ただ、「まだ原因が解明されていないので情報収集に努めている」(調味料メーカー)などと明言を避けた企業も5社あり、今後、移転を検討する企業が増える可能性もありそうだ。【秋本裕子、工藤昭久】

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 ●中国製ギョーザ中毒:食品企業アンケート 消費者不安に危機感 中国生産依存強く(毎日新聞東京朝刊 2008/02/18)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080218ddm002040101000c.html

 毎日新聞の主要食品メーカーへの緊急アンケートから、中国製冷凍ギョーザ中毒事件をきっかけにした消費者の不安の高まりに対する企業の強い危機意識が浮かび上がった。人件費が安く、原料調達でも有利な中国への生産依存を各社が強める中で、生産拠点の移転は容易ではなく、ほとんどの社が安全管理体制の強化などで信頼回復を図り、現状の生産体制を維持する構えだ。

 アンケートに回答した26社は、いずれも自社工場や委託生産、中国市場向け工場など、何らかの形で中国に生産拠点を持つ。多い会社では20拠点に上った。半数以上の企業が個別の回答で社名を掲載しないよう希望し、「この状況では、答えることだけでリスクになる」と回答そのものを拒否する企業もあるなど、各社が消費者の反応に敏感になっていることをうかがわせた。実際に、事件を機に6社の売り上げが低下しており、味の素冷凍食品は「深刻な影響がある」と回答した。

 このため、安全管理体制の強化が各企業にとって急務になっている。事件を機に「対策をとった」「とる方向で検討中」と回答した11社以外にも、「状況に応じて見直す」(江崎グリコ)、「体制の再チェック段階」(調味料メーカー)などの回答があり、これらを含めると半数以上が何らかの対策を取る必要性を感じている。

 一方で、中国からの生産拠点の移転について、「検討している」と答えたのは、カゴメなど2社のみ。「中国で製造しているから危険というわけではない。(4割を切る日本の)食料自給率を考えると不安を早く解消し、安定供給体制を確保することが最も重要」との意見もあった。ただ、「まだ原因が解明されていないので情報収集に努めている」(調味料メーカー)などと明言を避けた企業も5社ある。【秋本裕子、工藤昭久】

◇アンケート回答企業(50音順。1社は社名掲載拒否)

 アサヒビール▽味の素冷凍食品▽江崎グリコ▽エスビー食品▽カゴメ▽加ト吉▽亀田製菓▽キッコーマン▽キユーピー▽協和発酵フーズ▽キリンビバレッジ▽キリンホールディングス▽サントリー▽東洋水産▽日清オイリオグループ▽日清食品▽日清製粉グループ本社▽日本食研▽日本水産▽日本ハム▽ハウス食品▽不二家▽ミツカングループ本社▽明治製菓▽明治乳業




 長文ではありますが、ポイントは最後の企業名一覧だったりして(笑)。記事の趣旨とは異なるかも知れませんが、消費者にとってこれほど有り難い情報はありませんから。

 しかも、毒餃子に続く新たな問題も浮上して参りました。

 ●中国で加工の冷凍サバから「ジクロルボス」…52品目を回収(YOMIURI ONLINE 2008/02/18/20:42)
 ●冷凍サバからジクロルボス デンマーク産、中国加工(asahi.com 2008/02/18/21:56)
 ●中国加工のサバから殺虫剤 香川の会社が自主回収(共同通信 2008/02/18/22:15)

 叩けばまだまだ色々と埃が出てくることでしょう(笑)。もちろん、叩く度胸が日本側にあれば、ですけど。

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 さて標題の件。いうまでもなく、

 ●速報:中国製の抗凝固薬、米国で死者4名・アレルギー反応350名!(2008/02/15)

 の続報です。米国での出来事とはいえ、「死者4名・アレルギー反応350名」です。まだ中国の工場に問題があった、という結論には達していないのですが、毒餃子の折も折だけにインパクト十分。喰いついてもよさそうなのに、なぜか日本のマスコミは至って静かです。

 しかしながら某巨大掲示板には関連スレッドが立ちました。ネットの力を過大評価してはなりませんが、マスコミが足並み揃えてスルー、というニュースもどんどんネットで拾い上げられていく。世論誘導が機能しにくくなりました。まことにいい時代になったものです。むろん、それを逆手にとる動きには注意する必要はありますけど。

 という訳で今回はネット上に流れている情報を含め、皆さんから寄せられたコメントで続報エントリーとさせて頂きます。横着者というお叱りはごもっとも。ただし当方も仕事をしながらですから中国情報を集めるだけで手一杯なのです。どうか御容赦のほどを。

 繰り返しになりますが、某巨大掲示板に関連スレッドが立ち上げられました。



 ●【米中】ヘパリン投与で4人死亡・・・中国製の薬品成分が原因?FDAが調査を開始[02/15]
 http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203041013/l50

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 ■1 名前:壱軸冠蝶φ★ 投稿日:2008/02/15(金) 11:03:33

 ●ソース:ロサンゼルスタイムス(依頼スレ91さんの依頼で記者が英文記事を翻訳)
 http://www.latimes.com/business/la-fi-baxter14feb14,1,6817997.story?ctrack=1&cset=true

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は中国から輸入された血液の抗凝結薬が、激しいアレルギー反応を示し幾つかの死亡例と何百もの症例報告と直結している可能性があるとし調査を開始した。

 バクスターヘルスケア社のヘパリンは、いくつかの有効成分を中国で生産している。ただしFDAやメーカ側もそれが原因として発生したと判断するにはまだ早計だと話している。

 FDAによるとヘパリンを投与された何人かの患者は生命に危険が及ぶほどのショック症状を示し、呼吸困難や吐き気、嘔吐、多汗、急激な血圧の低下などといった症状が見られたとのこと。FDA職員は薬との直接な関係は不明としながらも、ヘパリン投与後に四人が死亡したと話した。

 中国国家食品医薬品局へ問い合わせても回答は得られなかった。

 近年中国は輸出で食品材料と同様、調剤成分の分野も活発化し主要な輸出業者となった。中国の貿易統計を引用したドラッグビジネスニュースによれば、ヘパリンとその成分に関する中国の輸出は2007年の前半だけで、前年同期間より13.7%増加し計5780万ドルに達したと
報じている。

 公表では広州だけでも49の会社がヘパリンとその成分を輸出しているとのこと。バクスター社は月曜日にヘパリンの複数回投与用瓶の製造を停止したと発表した。

 ヘパリンは注射薬で、ブタの腸から作られる。心臓のバイパス手術やその他の外科手術において危険な血液の凝固を防ぐために用いられる。バクスター社によると、全米で使われるヘパリンの半分は同社が製造しているとの事。

 バクスター社のスポークスウーマン、エリン・ガーディナーによると製造元は30年以上ヘパリンを製造しており、バクスターに対しても20年以上供給を続けてきたと話している。また中国でのプラントはこの数年稼動を続けてきていたとの事。

 バクスター社は去年米国内の製造元施設と、中国のプラントを検査し双方で良好な成績を出したと言っている。政府職員の話によれば、FDAは中国国内のプラントについては検査をしていないと話した。




 さあお待ちかねの中国「毒」フラグが米国でも立ちました。


「下」に続く)




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