銀幕大帝α

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セッション

2015年09月26日 21時02分00秒 | 洋画ドラマ
WHIPLASH
2014年
アメリカ
107分
ドラマ/音楽/青春
劇場公開(2015/04/17)



監督:
デイミアン・チャゼル
脚本:
デイミアン・チャゼル
出演:
マイルズ・テラーアンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズテレンス・フレッチャー
ポール・ライザージム・ニーマン
メリッサ・ブノワニコル
オースティン・ストウェルライアン・コノリー
ネイト・ラングカール・タナー



<ストーリー>
偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。(allcinemaより抜粋)

<完璧>を求めるレッスン。二人のセッションは誰もみたことがないクライマックスへ――。

-感想-

この能無しでノロマなユダヤ野郎!!

みたいな事を言われてたと思う。

生徒のニーマン、教師のフレッチャー。
どちらにも全く感情移入出来ぬまま、まさかあの驚愕なラストシーンを迎える事になるとは。

思い上がりの激しいニーマン。
僕は音楽に集中したいから、君(ニコル)とはもう会えない、さようなら。

退学になり、ドラマーの夢を諦める。

やる事が無い日々&一人ぼっちで寂しい。

いや~久しぶりに電話しちゃった(照)、もう一度、君(ニコル)に会いたいなぁ。

うわぁ、こういう煮え切らない男、嫌い。

偉大な指導者になりたいという思いだけが強く、生徒を体育会系のノリで精神的にも肉体的にもとことん追い詰め(潰し)ていくフレッチャー。
俺様の思い描く通りの演奏をやりやがれ糞ったれ!

教え子がうつ病になり自殺。

嘘の涙を生徒の前で流し、同情させてからの強烈な扱き。

指導方法を密告されて学校をクビ。

少しは丸くなったのかと思いきや反省の色ゼロ。

密告したのはお前だろ!と、大衆の面前で恥をかかせて不敵な笑みを浮かべる。

うっわぁ、人としても指導者としても最低だろこいつ、ムカつく大嫌い。

倍テン出来たら一流のドラマーなのか?
自分は鍵盤楽器以外の楽器はやった事が無いので何とも言えないけれども、速く打てなかったら無能、打てたら有能、その辺の線引きにやたらと拘るフレッチャーの考えが理解出来ないんだよなぁ。
日本で例えるならYOSHIKIのドラムは速いけれども、松岡昌宏のドラムは普通やん?
でも、どちらもドラマーとしては名を残している訳だし、速いからドラマーの素質は十分だ、と一様に括ってしまうのは違う様な気がする。
個人の希望でパフォーマンスの一つとして速さを追及するのは良いかもだけど、あくまでもジャズバンドの一員に過ぎない訳だし、何故に3人のドラマーだけをやたらと目の敵にして指導するのか、他の楽器奏者は二の次かよって、バンド全体を育てる気が丸で無いみたいなフレッチャーの振る舞いが気に食わなかった。

でもそのイジメにも似た扱きがあってニーマンのスピードテクニックが格段に上達したのは確かで、ざまぁwwと笑われた後トボトボと半泣きになったまま退場せず席に戻り、テメェの望む以上の事を今から見せ付けてやんよ!とフレッチャーを無視して勝手にドラムを叩き始めるラストが悔しいけど秀逸なんだわ。

散々これまで嫌い嫌いと思ってきたのに、最後は「好き」になっちゃってた(笑)。
目をキラキラさせているフレッチャーを観て、ニーマン同等にどうだ!と私も勝ち誇った様な顔をさせられたんだもん、変な映画だよこれ。

評価:★★★☆
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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画はよくできていました (ミス・マープル)
2015-09-27 06:53:38
ドラムの魅力が全然伝わらないんですよ。
ひたすらフレッチャーの鬼指導姿が映るだけ。
もしかしたら彼自身は自分の才能のなさをひがんで
いたのかな、と思ってしまうほど。
それだけJ・K・シモンズの演技が秀逸なんですね。
でも内容は好みじゃなかったです。
>ミス・マープルさんへ (ヒロ之)
2015-09-27 12:00:32
こんにちは!
コメント&TBありがとうございます。
シモンズの演技は素晴らしいと感じましたが、何故そこまでドラムを打つ速さに拘るのか自分には余り理解出来ませんでした。
ドラムをやっている人には共感が得られるんでしょうかね。
好みの分かれる作品ではありましたねぇ。
こんばんは (maki)
2015-09-27 20:35:04
別d難速さを競っていたわけではないと思うなあ
ドラマーにとっては(テンポが)速い遅いは致命的ですので
それの練習をひたすら繰り返しさせていたのだと。
父はエレキバンドをやってるんですが、ドラマーさんが実際には本人にはいえないですが、下手だそうです。テンポが常に一定ではなくずれると。バンドってドラムがテンポを握ってると言っても過言ではないですからねえ。
「変な映画」というのは当たっていますね
最後、フレッチャーと同じくかつニーマンと同じく「どうだこのやろう」と思わせられる痛快なものでしたもんね
Unknown (ふじき78)
2015-09-27 21:17:09
凄いし圧倒されるけど好きじゃない映画。
数こなしているとこういうのが出てくる。
こういう奴の方が賞取ったりするんだよね。
思い出しました! (そよ)
2015-09-28 14:38:05
あ~そっか~
ラストのところ、記憶が二つ残ってたんですがそーゆうこと!

この映画はですね やっぱキツイです

そうですね、いろいろとありましたね・・・
彼女と勝手に別れておいてまた連絡する
これはダメでしょ
再会した彼女がしっかりと自分の道を歩いていてよかった~。。と思いました
>makiさんへ (ヒロ之)
2015-09-28 15:14:54
こんにちは!
なるほど~。
自分はバンドとかやった経験がないので素人目線で観てたのですが、ドラムのリズム(テンポ)がバンドとしては重要なんですね。
中々楽しく観れない作品だなぁと思いつつも見続けていましたが、ラストは引き込まれました。
ここで一気に感想が変わったてのもおかしな話ですが、そういう意味でも変な映画だなぁと。
>ふじき78さんへ (ヒロ之)
2015-09-28 15:16:40
こんにちは!
これもアカデミー賞絡みなんですよねぇ。
好きか嫌いか、答えに困る作品ではあります。
>そよさんへ (ヒロ之)
2015-09-28 15:20:28
こんにちは!

殴られ罵声浴びせられな話なので、ちょっと苦痛には感じます。
褒められて伸びる自分なので余計にキツかったです。

自分から別れ話切り出しといて、また会いたいだなんて、お調子者も甚だしいですよねぇ。
こういう煮え切らない男は同姓としては嫌いです
気分は悪くなるけど・・ (メビウス)
2015-09-28 18:43:58
ヒロ之さんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

罵りながらとことん追い詰める鬼教師に、野心だけは人一倍な生徒と、どっちもどっちな感じだから確かに終始鬱な気分にさせる内容でもあるんですよねぇ^^;(汗
最後のコンサートだって最悪な展開になりますし、これで『バードマン』より高評価なの?と疑いたくもなったのですが、それでも土壇場でやはり魅せてくれましたね。お互いいがみ合っていたけど、最後の最後で納得のいく結果となったのか、不意にこぼれる笑みが何とも言えませんでしたw
>メビウスさんへ (ヒロ之)
2015-09-29 14:39:09
こんにちは!
コメント&TBありがとうございます。

どちらかに感情移入出来ていたらまた違った感想が生まれたかもしれません。
どっちも自分の為に生きているような人物だったので、キャラクターが好きになれないってのは観ていて辛かったです。
こんな感じで最後まで続くのかと、どんどんしんどくなってきたのですが、最後でようやく苛々が吹き飛ぶシーンが見れて幾分安堵しました。
互いに自己チューだからこその気迫あるラストシーンになっていて、結果的にはこの人物設定で正解だったのかもしれませんが、なんか余り「面白かった」とは言い難かったです^^;

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