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平安の男性装束ー直衣(のうし)の着付けの実演ー

2018年03月30日 | 雑記

今日は、北風が強く吹き、

サクラの花が花吹雪となって

散っていました。

 

朝日カルチャーセンターで、

畠山大二郎先生による

『平安の男性装束ー光源氏の直衣姿』の

冬の直衣を着装する実演がありました。

 

直衣は、平安貴族の男性の日常着です。

『源氏物語』の中の「藤裏葉」の光源氏と

その息子・夕霧の服装や、

「若菜上」に表れる蹴鞠の場面を

例にとって、直衣のご説明がありました。

 

     

『源氏物語 若菜上』の蹴鞠の場面を描く葉書です。

『源氏物語』の中で、一番、重要な場面です。

 (光源氏の正妻・女三宮が、飼い猫につけた紐によって、

  御簾が上がってしまい、

  柏木に姿を見られてしまう場面です。

  悲劇の始まりの場面です。)

男性4人が、直衣を着ています。

 

                       

 

先生のご説明の後、

実際に直衣を着付けを拝見しました。

着物は、すべて畠山先生の設計による

オリジナルな着物です。

 

畠山先生と助手の女性の方と二人係で

着付けが始まりました。

着付けにも作法があって、

袴を穿く時は、右足から穿くのだそう…。

いやはや、大変そうです。

 

流石に先生は手馴れておいでで、

美しく着付けられました。

     

     

     

一番上に着る袍(ほう)は、平安時代から色も

固定され、冬は表白・裏紫の浮き出した紋入りを

着用するのだそうです。

一見、白く見えますが、紋の織りが入っています。

     

紋を拡大しました。

 

袴は指貫といって、下がくくってあります。

指貫には、鳥襷(とりだすき)の紋が入っています。

鳥の模様が見えますね。

     

指貫に紋があるのは、公卿以上の身分を表わしているそうです。

 

     

ご説明くださる畠山先生とモデルの方です。

 

驚いたのは、平安時代は裸足で着物を着装するのだそう…。

最も袴がたっぷりしているから、足を包んでいるのでしょうね。

平安時代は、温暖化の時代だったそうです。

でも、『枕草子』でも『源氏物語』でも、雪の積もる描写があるので、

足が冷たかったでしょうね。

 

その外に、着装の説明が沢山ありました。

ここには、この位にしておきます。

このご講義を拝聴しまして、

『源氏物語』や『枕草子』の理解が深まり、

よかったです。

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ご講義の後、『枕草子』を読む会の皆さまと一緒に、

〈石塀小路・豆ちゃ〉で〈京のおばんざい箱御膳〉を

頂きました。

     

白味噌仕立てのお汁と京料理。

     

お抹茶とわらびもちのデザート。

 

春の一日を有意義に過ごしました。

皆さん、有難うございます。

 

 

 


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