モケーレムベンベ井澤聖一の「浮世の散歩」

モケーレムベンベのボーカル、井澤聖一のブログ

まるわかりロックギター入門

2018-08-31 14:29:08 | Weblog
どう考えたって逆だ
最前線切り拓く方にお前が合わせろ時代
まだ鈍くたって手放すな感性
10年経ってやっと 量産が追いついた頃になって
最近きてるねって言うの?
それが心底好きならべつにいいが

ベアフットエイジーズボーイズ&ガールズ諸君
せめて一度 自分の耳で聴いてみ
ベアフットエイジーズボーイズ&ガールズ諸君
せめて一度 詞を最初から読んでみ

それでもしダメならいーや
また10年後に会おうぜ


例えば好きなもんが周りと違ったって
それで孤立するクラスに未練はなくても怖いのはわかる
たぶんなんの足しにもならんが 俺のこと信じれる分だけ
そいつらより君のほうが千倍かっこいいってことは信じておけよ

ベアフットエイジーズボーイズ&ガールズ諸君
そんで一度 エレキギターなど弾いてみ
ベアフットエイジーズボーイズ&ガールズ諸君
俺が憧れたロックバンドの影響で

テレキャスターをお勧めするけど
見た目が好きなやつを買えばいーよ

創業以来、言葉にこだわり続けるおじさん

2018-08-22 04:11:29 | Weblog
「暮れてく日のこと 朝焼けに見立てて撮ったんだって あのシーン」
日が長くなって
帰り道でちょうど 君を思い出してる

通り過ぎる町になってしまったって
帰る場所をなくしたぶんだけ
どこかに向かおうとして

光ある景色を今 ここで見たかった
ここで見たかった
これで最後みたいな気がしてさ
窓の外ずっと見てた


暮らした日のこと
朝焼けに見立てて
「どう終わったんだっけ あのシーン」
日が長くなって
帰り道でいつも それを思い出してる

変わらないこの車窓から、染まっていく町へ

帰る場所じゃなくしたぶんだけ
これで悪くないと思ってるよ
どうかな

光ある景色を今 ここで見たかった
ここで見たかった
最後みたいに笑ってさ
ゆっくりと遠くなって
光ある景色を今 ここで見たかった
どうしても見たかった
これで最後みたいな気がしてさ
窓の外ずっと見てた


「暮れてく日のこと 朝焼けに見立てて撮ったんだって あのシーン」
日が長くなって
帰り道でちょうど 君を思い出してる

ビバ・阪急オアシス あべの店編

2018-08-09 23:59:54 | Weblog
遅くなってしまったが、nanoのライブに来てくれた皆さん、ありがとう。

しんみりとはするまいと思っていたが、
MC中、マイクスタンドの緩んだところを直してくれたミノウラ君にぐっときてしまい、
それ以降はいささか歌声が詰まり気味じゃったか。

それはそれでいいライブだとは思うが、プロらしからんですまぬ。
マイクスタンド直してもらうのも最後かと思ってしもたのだった。

nanoのミノウラ君は無事フォーエバーした。
これからはnano2階にあるバー、◻︎◻︎◻︎ん家(だれかんち)のミノウラ君である。

門出はとてもめでたい。



ライブ翌日、たまにある西成での仕事の帰り。

ふだんと違う道で家に帰ろうとすると、見慣れたマークの看板があった。

前回のブログで書いたスーパー、阪急オアシスの違う店舗だった。

チェーン店のスーパーの中はどこも雰囲気が同じで、
やはり野菜が安かったので、あやうくうちの鍋を溢れさせるところだった。
一人暮らしの普段の生活には、鍋いっぱいのシチューはちと重たい。

閉店したあの店舗の、あのいつもの、落ち着いた接客の鼻の高いおばちゃんが、
もしかしてここの店舗に移動してたりせんかなー。
なんて思ったが、さすがにそうドラマチックにはいかない。

トマト缶を買って、めんつゆとオリーブオイルで、冷製パスタっぽいトマトそうめんにしてみた。
取り返しのつかないほどではなかったが、まあまあうまかった。



生活は続く。
それなりに元気に暮らしている。

阪急オアシスフォーエバー。
永遠は一瞬の出来事だ。
だからこれからも、きっと何度もあるだろう。


次のライブは12日、神戸にて。
武装衝突主催のフェス。

ライブもたぶん一瞬の出来事だけど、すごいもんを見せるよ。
よろしくお楽しみに。

ビバ・阪急オアシス

2018-08-05 00:17:14 | Weblog
最寄りよりも一つ遠いスーパーが閉店していた。
7月31日をもちまして、ご愛顧に感謝、
との張り紙。
またひとつ好きな店が看板だけになった。


昔、お付き合いしていた人が隣町に住んでいて、
月に一度、大きい鍋にシチューを作りに行くことにしていた。
その人の家からはそこが最寄りのスーパーで、野菜が安いので、いつもつい買いすぎて鍋があふれた。

最後になって「何か足りない気がする」とか言って、調味料をあれこれ足すのは素人の料理あるあるだろう。いつも味が迷子になりがちだったけれど、
いつだったか作った、
かぼちゃをレンジでへろへろにして、つぶして溶かし込んだシチューは、
たぶん取り返しがつかないぐらいうまかった。




形あるものはいつか壊れるというが、
形のないものもわりとバンバン壊れる。

恋は終わるし、友情は失われるし、思い出は薄れていく。

それはそれでいい。なにも残そうとしなくていい。
そのうち新しい店かなんかになって、すっかり忘れてしまうだろう。

阪急オアシスフォーエバー。
永遠は一瞬の出来事だ。

その人は、いつもすまないねえ、なんて言って笑ってたんだっけか、ぜんぜん忘れてしまったけれど、
あのシチューは、たぶん取り返しがつかないぐらいうまかったのだった。




ぬ、いささかエモ意味深風であるな。

じつはまったくもって深い意味はない。
ただただ、パートのおばちゃんたちの勤め先が心配なばかりである。


日付変わって今日はnanoでライブ。
スタッフのミノウラくんの最後の日。
なにも残そうとはしないけれど、
取り返しのつかないぐらいフォーエバーするつもりでいる。
皆さんよろしくお楽しみに。

ビバ・日清食品

2018-08-03 06:40:06 | Weblog
先日のトイレットペーパーに続き、切れかけていたティッシュまでも購入した。
いちいち報告せんでもよいかね? いやいや、生活なくして音楽なし。
すなわち、ノーティッシュ、ノーミュージックである。
て、これ、拙者のような成人男性が言うといささかアレなセリフであるな。
決して他意はないので、皆くれぐれも、
「拙者がぬか床のフタ付近の汚れをぬぐうシーン」など、あらぬ想像をしたりせぬように。
雑菌はぬか床の大敵である。



先日のブログにて、カップヌードルの謎肉について余すところなく語った拙者であるが、
読んでいて、ひとつ引っかかる点はなかっただろうか。

前回ご紹介した「珍種謎肉 ガーリックシュリンプ味」
これ実は、珍種謎肉シリーズの第2弾だったのである。
ラブ・日清食品などと語りながら第1弾をスルーしてしまうとは、まったく迂闊。

すまない日清食品よ。拙者が馬鹿であった。
もし、もう一度やり直せるのなら。

祈るような気持ちで向かったカップ麺コーナーの棚に、それはあった。

「カップヌードル珍種謎肉 スモーキーチリしょうゆ味」

入っているのは、珍種謎肉第1弾、チリ謎肉。
パッケージには、
「チリ謎肉とは、唐辛子を練り込んだ辛みがクセになる新しい味わいの謎肉です。」とある。

二礼二拍手ののち購入。帰宅してお湯を注ぐ。

そして黄金の3分間を過ぎ、フタをめくれば、
慣れ親しんだカップヌードルに浮かぶ、やや赤みがかった立方体、チリ謎肉。


期待と不安入り混じる中、それを口に運べば、



…………



風である。


南の大地を駆ける、風である。



口の中に広がる、熱っぽい夏の香り。
いやこれはもはや、恋の。恋の、香りなのか。

拙者はメキシコへ飛んだ。
情熱的な年頃の娘さんとの、恋を探しに。

最後のスープを飲み干すまで15分余りの、
それは素晴らしい旅であった。


「珍種謎肉」などをシリーズ化したり、
奇をてらったようなバリエーションも多いが、
カップヌードルはいつも君を裏切らない。

どんなテイストになろうとも変わらず、万人の「ちょうどいい」を煮出したようなスープ。
謎肉に負けず劣らず謎な、あの妙にふわふわとしたたまご。
というかそもそも麺からしてすでに謎である。
各社こぞって本格ラーメンを再現しようとする中で、一貫してあのでろんでろんの麺。

謎麺、謎肉、謎たまご。
それらを包み込む、ちょうどいいスープ。

スモーキーチリしょうゆ味であれ何味であれ、
そこにあるのはやはりいつもの、おれたちのカップヌードルなのであった。

偉大なるかな日清食品。ビバ日清食品。



しかしやはり、
自ら「謎肉」と言ってしまうところだけは、ちと小粋さに欠けておるな。うむ。
日清食品には、もうちょいファンを信じてもらいたい。

みずからことさらに「謎肉復活!」とアピールせずとも、あの肉がそこにあるだけで、

我々ファンは、「謎肉が……! ついにおれたちの謎肉が……!!」
と狂喜し、真夏の海へと繰り出し、
スパイシーな出会いを求めるも空振り、
帰りの車内で、今更思い出したかのようにサザンを流し、涙するのである。
おんまいまい、いんよーさい。

ラブ・日清食品

2018-08-02 01:49:23 | Weblog
ツアー前から切れかけていたトイレットペーパーをついに購入した。
我ながらなんの報告や、とは思うが、
そこはノーライフノーミュージック。生活なくして音楽はない。
すなわち、お手洗いの平和なくして音楽なし、である。

帰りに寄ったスーパーで購入したので、ついでに夕食の材料も、と探していると、
見慣れないカップヌードルが目にとまった。

その名も
「カップヌードルシーフード 珍種謎肉 ガーリックシュリンプ味」

カップヌードルは昔に比べ、ずいぶんバリエーションが増えたが、
最近は謎肉を推していることが多い。

謎肉。
その名の通り、カップヌードルに入っている謎の肉である。
その正体はミンチにした肉と、ミンチ状にした大豆を混ぜて味付けし、
3〜4ミリほどの立方体に成形したものとのこと。
あの謎の肉うまいよねー、ってなわけで、ファンの間から謎肉と呼ばれ親しまれていたのだが、
ある時カップヌードルは大きくモデルチェンジを図る。
その中で、謎肉は「コロチャー」、おそらくコロコロチャーシューの略であろう、
謎肉と同じような形の、ただのチャーシューになってしまったのである。

賛否両論は覚悟の上だったであろう。
人気だった謎肉をあえて一新。より本格的にラーメンに近づく、チャーシューに。
わかる。わかるぞ日清食品よ。だが考えてみたまえ。
はたしてカップヌードルが、ラーメンであったか。
カップヌードルはもはや、「カップヌードル」という新たなジャンルを確立してしまってはいなかったか。

我々はファンは、ラーメンが食べたい時にカップヌードルを買うのではない。
カップヌードルが食べたい時にカップヌードルを買うのである。
それがどれほどのことか!
自らの偉大さを自覚すべし!

と、おそらくそういう意見が殺到したのであろう。
モデルチェンジから数年、
とうとう「謎肉復活!」の文字がスーパーの棚に並んだ。
それからというもの、カップヌードルは謎肉を推しはじめ、
大量の謎肉が入った謎肉祭りエディションや、
謎肉自体のバリエーションを増やした商品を発表。

そして本日、スーパーの棚にて発見。
「カップヌードルシーフード 珍種謎肉 ガーリックシュリンプ味」である。

パッケージには「珍種謎肉第2弾、えび謎肉発見!」
「えび謎肉とは、口の中に広がる香ばしいえび風味、プリッとした新食感謎肉!」とある。

長年のカップヌードルファンである拙者は、もちろん購入し帰宅。

お湯を注いで3分。いかにモデルチェンジしようとも変わらぬ行程。
今や世界中で親しまれているであろう、黄金の3分。
そしてフタを開ければ、慣れ親しんだカップヌードルシーフードに浮かぶピンク色の立方体。


期待と不安入り混じる中、それを口に運べば、



…………



風である。


大海原を渡る、風である。



口の中に広がる、香ばしいえび風味。
プリッとした新食感。

偽りなし。まさに偽りなし。
珍種謎肉発見せり! その名も、えび謎肉!

て、きみ、
それは、えびや。
謎やのうて、えびや、きみ。

とは思ったが、しかしそれは謎肉。
まさしく謎肉。

カップヌードルがラーメンでないように、
謎肉ももはや肉ではない。

肉が食べたくて謎肉を食べる者はおるまい。
謎肉が食べたくて謎肉を食べるのだ。

カップヌードルに入っている、四角いかたまり。それが謎肉。
概念である。概念イン概念である。

偉大なるかな日清食品。



我々ミュージシャンも、かくありたいものである。
音楽が聴きたいから聴くのではなく、モケーレムベンベを聴きたいから聴くのだ。

そういう存在になるべく頑張るどー、と決意を新たにしながら、
今日もカップヌードルをすする拙者であった。


しかし、自ら「謎肉」と言ってしまうところだけは、ちと小粋さに欠けておるな。
謎はファンのものである。
日清食品には、もうちょいファンを信じてもらいたい。
みずからことさらに「謎肉復活!」とアピールせずとも、あの肉がそこにあるだけで、

我々ファンは、「謎肉が……! ついにおれたちの謎肉が……!!」
と狂喜し、木材を用意して櫓を組み、
キャンプファイヤーの炎を囲んで、夜通し舞い踊るのである。アワワワワ。