モケーレムベンベ井澤聖一の「浮世の散歩」

モケーレムベンベのボーカル、井澤聖一のブログ

ビバ・日清食品

2018-08-03 06:40:06 | Weblog
先日のトイレットペーパーに続き、切れかけていたティッシュまでも購入した。
いちいち報告せんでもよいかね? いやいや、生活なくして音楽なし。
すなわち、ノーティッシュ、ノーミュージックである。
て、これ、拙者のような成人男性が言うといささかアレなセリフであるな。
決して他意はないので、皆くれぐれも、
「拙者がぬか床のフタ付近の汚れをぬぐうシーン」など、あらぬ想像をしたりせぬように。
雑菌はぬか床の大敵である。



先日のブログにて、カップヌードルの謎肉について余すところなく語った拙者であるが、
読んでいて、ひとつ引っかかる点はなかっただろうか。

前回ご紹介した「珍種謎肉 ガーリックシュリンプ味」
これ実は、珍種謎肉シリーズの第2弾だったのである。
ラブ・日清食品などと語りながら第1弾をスルーしてしまうとは、まったく迂闊。

すまない日清食品よ。拙者が馬鹿であった。
もし、もう一度やり直せるのなら。

祈るような気持ちで向かったカップ麺コーナーの棚に、それはあった。

「カップヌードル珍種謎肉 スモーキーチリしょうゆ味」

入っているのは、珍種謎肉第1弾、チリ謎肉。
パッケージには、
「チリ謎肉とは、唐辛子を練り込んだ辛みがクセになる新しい味わいの謎肉です。」とある。

二礼二拍手ののち購入。帰宅してお湯を注ぐ。

そして黄金の3分間を過ぎ、フタをめくれば、
慣れ親しんだカップヌードルに浮かぶ、やや赤みがかった立方体、チリ謎肉。


期待と不安入り混じる中、それを口に運べば、



…………



風である。


南の大地を駆ける、風である。



口の中に広がる、熱っぽい夏の香り。
いやこれはもはや、恋の。恋の、香りなのか。

拙者はメキシコへ飛んだ。
情熱的な年頃の娘さんとの、恋を探しに。

最後のスープを飲み干すまで15分余りの、
それは素晴らしい旅であった。


「珍種謎肉」などをシリーズ化したり、
奇をてらったようなバリエーションも多いが、
カップヌードルはいつも君を裏切らない。

どんなテイストになろうとも変わらず、万人の「ちょうどいい」を煮出したようなスープ。
謎肉に負けず劣らず謎な、あの妙にふわふわとしたたまご。
というかそもそも麺からしてすでに謎である。
各社こぞって本格ラーメンを再現しようとする中で、一貫してあのでろんでろんの麺。

謎麺、謎肉、謎たまご。
それらを包み込む、ちょうどいいスープ。

スモーキーチリしょうゆ味であれ何味であれ、
そこにあるのはやはりいつもの、おれたちのカップヌードルなのであった。

偉大なるかな日清食品。ビバ日清食品。



しかしやはり、
自ら「謎肉」と言ってしまうところだけは、ちと小粋さに欠けておるな。うむ。
日清食品には、もうちょいファンを信じてもらいたい。

みずからことさらに「謎肉復活!」とアピールせずとも、あの肉がそこにあるだけで、

我々ファンは、「謎肉が……! ついにおれたちの謎肉が……!!」
と狂喜し、真夏の海へと繰り出し、
スパイシーな出会いを求めるも空振り、
帰りの車内で、今更思い出したかのようにサザンを流し、涙するのである。
おんまいまい、いんよーさい。

1 コメント

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Unknown (J)
2018-08-03 07:59:31
『ノーティッシュ、ノーミュージック』、、初っぱなから大ウケしましたよ~wwww
それから、糠床に触れる際には私も雑菌を恐れて、テレビドラマで見る手術前の外科医並みに気を使ってる所だったので「糠漬けってそうですよね~!」って凄く共感できて嬉しかったです。
しかし、きよっさんが「ティッシュ」ってワードを出したところで、ホントに全くいやらしい事は想像しなかったですよ。清潔感しかない…
多分、ホントのエロスを知ってる人はそういうんじゃなくてきよっさんのような文学男子なんだろうとは思いますが…
やはり結論的にきよっさんは"エロ師匠"(←久々思い出しましたこのワードww)なんでしょう。

きよっさんのブログ、読み始めてから10年くらいになりますかねぇ?こっちのブログに引っ越す前から欠かさず読み続けてますが、ここ最近のブログがこれまでで一番読んでて面白い(愉しい)ですわ~。かつてのFireloopマホさんのコラム並みに…ww

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