モケーレムベンベ井澤聖一の「浮世の散歩」

モケーレムベンベのボーカル、井澤聖一のブログ

レイトショーて響き、なんかそわそわするよね。

2018-12-22 18:11:26 | Weblog
エーオ!

2日目の更新である。
予告どおり、ボヘミアン・ラプソディを観てきた感想を記そうと思う。
ちなみに一切のネタバレを含まない。好きな作家は時雨沢恵一である。


映画館自体がもう何年ぶりかだった。
最後に映画館で観たのは、インスタント沼だったか、東京タワーだったか、
当時お付き合いしてた人が観たいというので、一緒に行った覚えがあるぐらい。

映画観ること自体は好きなはずなのに、なんでかなーと考えたら、
どうやら映画館=デートの定番みたいなイメージがあって苦手意識が芽生えていたようだ。

映画にしてもライブにしても演劇とかにしても、わりとひとりで観たいタイプなので、
映画なら家でDVDとかで観たい。
なんならできればネットカフェとか、狭くて暗くて閉鎖されたとこで観たい。

しかし、新しい映画が話題になるたび、
友人は皆「最高だった! これは絶対映画館で観るべき!」と言う。

気になってはいた。
マッドマックス 怒りのデスロード。
気になってはいた。
シン・ゴジラやカメラを止めるな。

そして、ボヘミアン・ラプソディに相次ぐ絶賛の声。

勢いである。迷った時に大事なのは、ひとえに勢いである。
行くぞ! わしは! 映画館に!

エーオ!!



その日の仕事はずいぶん忙しく、職場を出たのは20時過ぎだった。

予定がひとつダメになり、すっかり夜の表情になった町には、パラパラと雨が降り出していた。

今日だな、と思った。
疲れた頭が刺激を欲していた。

上映スケジュールを調べる。
ボヘミアン・ラプソディ、最終、20:50上映。

便利なもので、そのままネットでチケットの予約ができた。


空いた時間で一杯だけアルコールを入れて、頭と身体の凝りをゆるめる。
家より一駅先にある小さい映画館に入った時点でもう、なんだか少し泣きそうだった。

チケットを交換。レイトショー価格1300円。
レイトショーがちょっと安いの、どう考えてもおかしくないか。
暮らしの中のどこに映画があってほしいかって、こんな日の夜に決まってるじゃないか。
むしろ3割増しにしてよいと思う。


上映時間になってもガラガラの客席。
次々に流れる予告編、STOP! 映画泥棒。

そしてついに始まった、ボヘミアン・ラプソディ。
ネタバレを避けるため詳しく内容は語らないが、2時間後の拙者は、どばどば泣いていた。

世界的ロックスターであれ、無名のインディーズバンドであれ、
バンドっていうのは、まさしくあんな感じなのだ。

流れるエンドロール。
羅列されたスタッフの名前。
その人数のあまりの多さにまた泣いた。

映画一本作るのにこれだけの人数が命を削っている。
彼らもまたでっかいバンドのようなものなのだろう。
最高であった。これは絶対映画館で観るべきである、て、
こいつあ今回も、まったくもっててへぺろであるな。
あなどっておったよ映画館。
すごくいいじゃないか。夜行くと特に。


エンドロールも終わり、明るくなる館内。
周りを見れば、クイーン世代であろうおばちゃんが目頭を押さえながら帰り支度をしていた。

レイトショーは価格3割増しでいいと思う。
そのかわり、終わった後ちょっとだけ明るくせず、無音のままで、
「もうちょい泣いててもかめへんでタイム」を作ってほしい。

ひとたび映画館を出れば、
夜な夜な泣いているおばちゃんがいれば何事かと驚くし、
夜な夜な泣いているメガネの地味な成人男性は、これ不審なことこの上ないからである。

しからば今回はこれにて。
エーオ!

ボヘんどる? みんな、ボヘんどる?

2018-12-20 11:43:35 | Weblog
エーオ!
またしてもブログを放置してしまったのであって、全くもっててへぺろである。

てへぺろって死語化しすぎて、もはや新種のめっちゃ辛いトウガラシみたいよね。
なんとかスコーピオンみたいな強そうなのより、
かわいい語感のやつがじつはいちばん辛い。みたいな。テヘペロ。

しかしなにゆえわしのブログは続かぬのか。
考えてみると、これひとえに、気張りすぎなのだと思う。
書くこと自体はとても楽しい。
ブログひとつ書けぬほど忙しいわけでもないし、
べつにネタがないわけでもない。

ただ、書くからには。
書くからには作品として良いものを。
皆が読んで楽しく、詩的なニュアンスも漂わせつつ、尖っていながら誰も傷つけず。

言葉のテンポや、全体の流れや、意外かつ気持ちいい着地点や、などなど。

考えだすとキリがなさすぎて一向に進まぬ筆。進まぬフリック入力。
いかん。このままではいかん。

勢いである。迷った時に大事なのは、ひとえに勢いである。
書く! わしは! ブログを!

エーオ!!


そう、お察しの通り、ボヘミアンラプソディを観たあとのテンション。
その勢いでもって書き始めている。

次回は映画の感想などを述べようと思う。
そう、次回へのフリである。
ひとつひとつを短くまとめ、次回へのフリをつくる。
これもまた、ブログを続けるために有効である。
またしてもテヘペロについて語ることなきよう、がんばっていかなあかんな、おもてますけども、ええ。
また次回。エーオ!