モケーレムベンベ井澤聖一の「浮世の散歩」

モケーレムベンベのボーカル、井澤聖一のブログ

ちゅうぶらりんの わたくしに、ちゅうしてたもれ おじょうさん。

2015-09-01 08:53:45 | Weblog
季節の変わり目という季節は蛇腹のような形状をしとるのです。

そこにさしかかるまで、まるで無いようでいて、
直前まで来ると、急にびよーんと展開。
その蛇腹のひだのひとつひとつに、思い出やらなんやらがいっぱい挟まってあって、
次に着地するまでのその合間、季節は伸縮を繰り返しながら、なんともとぼけた調子を奏でやんので。

四次元アコーディオンー! とドラえもんの節で言うてみる。

道具の用途が見えん。




先日の話。

VIVAROSSAのライブを観た。
一度しか観たことのないバンド、全然思い入れのあるわけではないバンドやったのやけど、

もうすぐ解散です、大阪でやるのは最後です。というライブをしてた。

かっこよかった。

ベースの人が、
ひとつひとつのフレーズに思い入れがある、さんざん考え抜いてこれだぜって決めて、たくさん練習してきた、そんなのが一目でわかるよーな顔で演奏してた。
すげー楽しそうだった。

あー、そこ、こだわりなんだろな、
おー、そういう風に合わせるのか、
でも、それ弾いたら、終わってしまうじゃないか。
なんそれ。めっちゃ悲しないか。

なんかすごい泣いた。




夏の始まりには、夏の終わりの匂いがする。
秋の始まりには、もう冬の匂いがしてる。
無闇に希望に満ち溢れるほど若くはないけれど、
始まったそばから終わりを考えるのは、いいかげんやめたい。