G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

誕生山(502m)~天王山(538m) ~新緑と濃尾平野の大観を楽しむ~

2018-05-25 | 山行

山行年月日:2018年5月20日(日)、快晴、爽やか
参加者:G.G.他7名
歩行データ:沿面距離≒9.7km/所要時間≒7:00(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒±970 m
アクセス:16BK駐車場7:30→7:55 JAライスセンターP/走行距離≒20km(片道)
コースタイム:P 8:079:28誕生山9:51→10:45白山→11:50天王山、昼食12:50→
                    13:51白山→14:33白山神社→15:07 P

GPSトラック:
JAライスセンターから直ぐに山道に入る。登山道は東洞コース(沢沿い)を辿る。
誕生山からは尾根歩きになるが誕生山から一気に石仏のある鞍部まで170m程下る。
その後は白山他2個のピークを踏んで天王山に着く。帰路は白山手前の鉄塔の近くから白山神社へ下山する。白山神社~JAライスセンター間は一般道である。               (1目盛約300m) 

GPSトラックの標高図:
誕生山からの降下と天王山への登りが多少、急勾配であるが足元は歩きやすく緊張を強いられるような箇所はない。

 山行リポート:
登山口から直ぐにコアジサイが咲いている小道に入る。「あじさいロード」と呼びたくなるような愛らしい小径である。

 

誕生山には今年の4月に出来たばかりの山頂から大きく張り出された大展望台が設置されていた。眼下に200°位の視野で濃尾平野が展望でき、雄大な景観に暫し見惚れることであろう。

この日は登頂時間が早く大気が透明で伊吹山、伊勢湾、恵那山方面の景色がクッキリと望め、誠に気持ちが良い。

間近には蛇行する長良川と美濃市が一望である。

誕生山を後にして峠に降りると、建立が天明六年と刻まれた石仏がある。
因みに、天明六年は1786年で約230年前で、田沼意次が失脚した年であるが、その割には新しく、苔生してもいないので違和感がある。
その直ぐ側に宮川源流点へ分岐があり、訪れてみると苔生した岩肌から水滴が滴り落ちて如何にも源流の雰囲気がある所であった。

 ■峠を後に小ピークを2つ越えると今日の目的地の天王山である。前方の濃尾平野の大観は誕生山と同様である。ここで、マッタリと昼食を摂り、一時間程、至福の一時を過ごす。

 ■前方の景観は誕生山同様であるが、誕生山では展望台が迫り出している分、視界を遮るものがなく展望は優れている。
後方は間近には矢坪ヶ岳、今淵ヶ岳、高賀山を始め奥美濃の山並みが一望できるのが嬉しい。

■帰路は鉄塔まで戻り、そこから南方へ下り、白山神社の近くに降り立つ。神社からは集落の中の一般道を通り駐車場に戻る。
途中、100円均一の無人野菜販売所に立ち寄り家へのお土産を求める。 

雑 感:
誕生山の展望台からの眺望は視界を遮るものがなく、誠に雄大で気持ちが良い。
■所要時間が7時間も掛かったのは、今回は近場ということで、頻繁に景色を眺め、樹木や、山野草を鑑賞しながらのユッタリ山行であったためである。普通に歩けば6時間位であろう。

 

 


ブンゲン(1,260m) ~新緑のゲレンデ歩きも乙なもの~

2018-05-08 | 山行

山行年月日:2018年5月5日(土)、快晴、無風、爽やか
参加者:G.G.他6名
歩行データ:
沿面距離≒7.9km/所要時間≒4:50(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒±740 m
アクセス:16BK駐車場7:00→8:50 奥伊吹スキー場P/走行距離≒70km(片道)
コースタイム:P 9:1010:30リフト終点10:37→11:16ブンゲン、昼食12:07→
       12:25甚吉岩12:30→13:16品又峠→14:00 P
GPSトラック:
当初計画では、西尾根(点線で示す)から登る予定であったが、山頂近くで竹薮が酷く匍匐前進を強いられるとのブログ記事を見て、メンバーに女性がいることに鑑み、ゲレンデをリフトに沿って登ることにした。下山も北側のゲレンデをリフトに沿ったコースを辿った。
ゲレンデ以外は尾根道であるが道幅が2メートル位(但し、リフト終点から東側の500m位は踏み跡程度)あり良く手入れされて遊歩道的であった。
                   (1目盛約300m)
GPSトラックの標高図:
リフト終点まではリフト沿いの直登であるが、ゲレンデは草付きの地面で足場もよく、ゆっくりと登れば快適である。

 山行リポート:
登山口の奥伊吹スキー場は岐阜の人間にはあまり馴染みがないので、可成り小規模で、うらびれたスキー場をイメージしていたが大外れであった。大規模で、建屋、リフトは新しく、ゲレンデも良く手入れされているのに驚いた。写真はスキー場の正面エントランス。

 
ゲレンデをリフトに沿ってのんびりと登っていく。当初はゲレンデ歩きなんて面白くないと思っていたが、豈図らんや、そよ風は爽やか、地面は足に優しく、開放的で気持ち良く、楽しい。

ゲレンデ途中で振り返ると両翼を広げ、威風堂々とした金糞岳(1,317 m)が聳えている。こんなに格好の良い山は数多くあるまい。
昨年6月に東長時にブンゲンのスキー場が豆粒ほどに眺望できたのを思い出し暫し佇む。

頂上近くなると、道の両側にネマガリダケが現れ、皆がネマガリダケの筍取りに夢中になる。
山頂は笹や雑木に囲まれているが、展望に支障はない程度である。
食事を摂り、四方の景色を眺め、記念撮影したりしてマッタリと50分も過ごす。
写真で今にも駆け出しそうな可笑しな姿勢をとっているのは標識板が低位置にあり、それに合わせて腰を落した結果である。

 山頂からの展望は一級品である。北方遥かには冠雪の能郷白山、東方には尾根続きで貝月山(1,234m)、南方には虎子山(1,183 m)を前衛にした伊吹山、南西には琵琶湖の竹生島方面が望めた。

 

■山頂を後にし、リフト終点まで戻る。途中、甚吉岩(大岩)に上がりゲレンデを一望するも特段の景色はない。
リフト終点から北側の廃リフトまでは踏み跡が薄いものの、GPSで確認しながら辿り道迷いの心配はなかった。廃リフトに沿って品又峠(岐阜県の久瀬村へ通ずる)まで下る。
■品又峠からは正面に金糞岳の秀峰を望みながらの一服の絵画のような風景のゲレンデを気持ち良く下る。女性陣は、山菜(ウド、ワラビ)の採集に心奪われたようであった。

■女性陣は山菜採りに時の経過を忘れたようであるので、男性陣は先に駐車場に戻る。
ゲレンデの末端には満開の八重桜に出迎えてくれ、山行のフィナーレを祝福してくれた。
女性陣は持ちきれない程の山菜を成果に、20分程経ってから漸くご帰還であった。
待った甲斐があり、男性陣にも沢山のお裾分けがあり、有り難く頂戴する。


■山行中に見た花のアルカルトである。お粗末な絵であるが、左上から時計回りにシャクナゲ、イワウチワ、タムシバ、オオカメノキです。

雑 感:
伊吹山北、姉川源流の地に奥伊吹スキー場の様な近代的なスキー場があるとは寡聞にして全く知らなかった。岐阜から1時間半位で行けるので、岐阜のスキーヤーに取っても魅力的ではなかろうか。駐車場の一部ではジムカーナが物凄い騒音を撒き散らし盛大に行われているにも驚いた。
■コースの大半はゲレンデ歩きであるが、ゆっくり歩けば、足場は良く、開放的で、景色や花を眺めながらのゲレンデ歩きも乙なものと認識を新たにした。
■本コースは多くはないが花あり、360°の好展望あり、登山道は遊歩道的で安全、ゆっくり歩けばゲレンデ歩きも快適、山菜もゲットでき、標高も高く空気は爽やかなど色々とリラックスして楽しめるので、魅力的なハイキング コースと言えよう。
 とは言え、当日出会ったハイカーは一人きりであり、全山貸切状態であったのは意外である。もっと高く評価されても良さそうに思えた。
■山の天気予報は当てにならない事を実体験した。当日の「てんくら」(日本気象株式会社)、では“C”(登山に不適)、一方「登山天気」(日本気象協会)では“A”(登山に適当)であった。
いずれの予報も、貝月山や伊吹山では風速10m以上の予報であったが、貝月山と隣リ合わせのブンゲンでは殆ど無風であった。今回に関する限り「てんくら」の“C”予報はあてにならないと言える。
風のみが問題ならば、風向と登る山の周辺も含めた地形を勘案すれば、GO-NO GOの決断は下せよう。
■奥伊吹スキー場近隣の甲津原、曲谷、甲賀、吉槻の4集落は「東草野の山村景観」として國の重要文化的景観(文化遺産の一種)の一つに文化庁により指定されている。山行とは別に、これらの景観を探訪し、日本の原風景に出会うのも一興であろう。

 


汾陽寺山(520m)~権現山(516m)周回 ~終日、誰とも出会わず貸切状態の山行を満喫~

2018-05-04 | 山行

山行年月日:2018年4月29日(日)、晴、無風
参加者:G.G.他8人
歩行データ:沿面距離≒10km/所要時間≒6:34(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒±990 m
アクセス:16BK駐車場7:00→7:45寺尾千本ヶ原公園駐車場P/25 km(片道)
コースタイム:P 7:569:05汾陽寺山9:15→10:10汾陽寺10:30→10:50権現山登山口→
11:45昼食12:15→12:55権現山13:20 →14:30 P

GPSトラック:
汾陽寺山と権現山を反時計回りに周回したGPSトラックを下に示す。
この山塊には標識類が皆無であるので道迷いしないよう注意が必要である。
先ず、送電線真下付近の登山口に取り付く。始めてだと多分、分かるまい。汾陽寺山を過ぎてからの左折地点も要注意。権現山登山口は送電線真下を通り過ぎてからであるので要注意。権現山の下山口近くの左折点も要注意。
               (1目盛約300m) 

GPSトラックの標高図:
■標高約400 mの独立峰2山を登るので可成り足応えはある。権現山頂の前後が比較的急傾斜である以外は全体的に緩斜面で歩きやすい。

 山行リポート:
汾陽寺山への登山道は一般的な地道で歩きやすい。汾陽寺山頂で休憩、記念撮影する。林間
で展望はなし。

汾陽寺山から下山途中にあった祠は朽ち果てて僅かに残骸を残すのみ。人口減少、高齢化、信仰心の希薄化など時の流れを思わせる。

山麓にある汾陽寺の本堂は雨漏り防止の為か?ブルーシートで覆われ痛々しい。徳川家光の乳母であった「春日局」に縁のある由緒正しい禅寺であるが、山中の祠と同様に維持管理が大変なのであろう。
庫裏は多少荒れているものの立派な建屋であるが生活の気配はなく、静まり返っていた。

山門を後にすると杉木立の中に苔生した参道が続く。参拝者が多くないせいか、びっしりと厚く苔生し、如何にも歴史を感じさせる風情がある。
その上を歩けば軟らかい苔の感触が気持ち良く、暫しタイムスリップした感がしよう。

汾陽寺の参道を後にし、舗装された県道を10分程歩くと送電線直下の権現山登山口に来る。送電線真下を過ぎた所が登山口であるので要注意。
■権現山頂迄の間は先程歩いた汾陽寺山が望めるくらいで特段の展望はない。山頂で暫し休憩し、記念撮影する。林間で展望はない。立派な社が祀られていたが、山名のプレートもなく如何にも無愛想である。

■山頂から少し下った所の鉄塔が、本コース唯一のビューポイントであろう。先程登った汾陽寺山や北方の緑に覆われた山並みが楽しめよう。


 雑 感:
当日は日曜日にもかかわらず、終日、駐車場も含め誰とも出会わず貸し切り状態であった。
桜やタムシバが終わったこの時期、これと言った花もなく、好展望も期待できないからであろうか。
本コースには登山口・コース標識、山名プレートなど標識類は皆無であるので、
はじめてのハイカーは事前のコースチェックを怠ってはいけない。
■本日はN氏がOB参加してくれた。未だお若いので今後のご活躍が楽しみである。