G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

藤原岳(1144 m)周回 ~静寂な木和田尾根から紅葉鮮やかな聖宝寺へ~

2018-12-11 | 山行

山行年月日:2018年12月1日(日)、薄曇り、稜線は風速10m
参加者:G.G.他6名
アクセス:各務原7:00→8:30藤原簡易パーキング、60km(片道)
沿面距離≒15 km/所要時間≒7:40(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒1,400 m
コースタイム:P 8:408:55登山口→11:30県境尾根11:55昼食12:15→12:45山荘12:52
       →13:07藤原岳13:23→13:35山荘13:50→15:35聖宝寺15:45→16:16 P
GPSトラック図:
白瀬登山口から木和田尾根を登り、藤原岳に立ち寄り、聖宝寺の紅葉を鑑賞して駐車場に戻った。
聖宝寺への下山道が多少、ガレたり、枯れ沢の中を通ったりするので油断はできないが特に問題はない。

                   (1目盛り:500m)
GPSトラックの標高図:
全体を通じて、喘ぐような急坂はない。

 山行リポート:
国道から林道に入ると直ぐに、大きな雄鹿が罠に掛かっているのを目撃した。側に寄ると、怯えて逃げようと暴れ、顔を檻にぶつけて血だらけになっているのが哀れであったが、鈴鹿の山には未だまだ野生が豊富で、これも鈴鹿の魅力のひとつであると思ったりした。

少し進むと林道の左側に登山口の目につく標識があり、登山道は林道から分岐する。

 木和田尾根道は静寂な雰囲気が濃厚な雑木林の中で、時折、紅葉・黄葉が綺麗であった。
登山道を埋め尽くす落ち葉も色とりどりで目を楽しませてくれた。

 県境尾根への登山道は最後に、踏み跡が分からなくなるが2本の鉄塔の真ん中を目指して登って行けば、容易に県境尾根に到着できるので心配は無用である。

■県境尾根に上がると、指呼の間に御池岳が望める。遠くには嘗て登った天狗堂とサンヤリのピークが頭を覗かせていた。稜線は強風が吹き荒れ、時々、身体が風に持ってゆかれそうであった。
携帯温度計は7℃であったが、体感温度は氷点下のようで非常に寒かった。

 12時近くなったので、風を避け昼食を摂ってから山荘に向かう。風が強く寒いのでフードを被り無口で進む。

 ■藤原岳が視野に入ってきたが、時折、雪雲が流れ来て頂きが見えなくなった。

山荘で一息入れてから藤原岳に向かう。何時もなら山荘周辺は多くのハイカーが屯して賑わっているが、当日は人影が疎らであった。
山荘の前には一株のマユミがピンク色の可愛い実を付けて、荒涼とした風景に紅一点の色彩を添えていた。

 山荘から15分で山頂に到着した。人影疎らで記念撮影も好位置を容易に確保できた。記念撮影に三脚を使ったが強風で倒れそうになるので、石で固定して撮影した。
一同、此処までの山行をエンジョイしてテンションが上がったためか、強風の中バンザイをする。

 藤原岳からの下山時に山荘方面を見ると、山荘は荒涼とした景色の中、ポツンと丸裸であった。
この時期でなければ緑に囲まれたり、冬季には雪に覆われしている姿に馴染んでいるので大変、荒涼とした異様な風景に見えた。

再び、山荘に立ち寄り、休憩してから聖宝寺を目指し下山にかかる。途中、特に見るべきものも無いが、しいて言えば涸れ沢の終点に三筋の小滝があり、気分を和ませてくれよう。

 大堰堤に突き当たり、左側の階段を上がると舗装道路に上がり立つ。右下に聖宝寺のお堂が見えるが道は大回りしているようなので、草付きの斜面を、適当にお堂目指して下っていくと境内脇の道に降り立つ。
境内のモミジは三段紅葉で、今を盛と研を競っていた。巷間では、今年のモミジは余り期待しない方が良いと言われていたが、このような美しいモミジに遭遇できた天の配剤に感謝である。

雑 感:
■この時期、この長丁場のコースは素晴らしい。木和田尾根は静寂で、晩秋の雰囲気が濃厚に漂い/稜線に上がれば寒風が吹き荒れ冬山に近く/藤原岳周辺は何時もの賑わいが嘘のような荒涼とした景色に変身し/山麓の聖宝寺は紅葉真っ盛りで極楽浄土の様相を呈していた。
■藤原岳は土曜日にも拘らず人影疎であったが、その理由は、多くのハイカーが見ている天気予報の“てんくら”が当日は登山不適格日“C”を、明日曜日は登山日和“A”を予報していたので、当日の登山を中止した向きが多かった為と推測した。
■因みに、私は日本気象協会の“登山天気”(有料)も参考にしているが、こちらは登山日和“A”を予報していた。登山ルート、地形などから風の影響はあまりないと分析した予報で、こちらの予報が正しいと判断し山行を決した。以前の登山でも同様な経験をしているので、教訓としては「“てんくら”の予報を100%信用しない」で、季節、地形なども勘案して、GO-NO GOを決定するのが賢明であろうという事である。
■聖宝寺の紅葉は見事であった。今秋、この界隈で紅葉の名所と言われる、美濃の横蔵寺と長浜市の鶏足寺を訪れたが此処のが最高であった。
■今回は時間的に余裕がなく天狗岩に立ち寄らなかったが、見どころ満載であるので出発時間を早めるのが賢明であろう。                                                                                                                                                                                                               (The End)


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