G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

高室山(818m) ~山頂は噂通りの大展望の湖東の山~

2020-09-29 | 山行

山行年月日:2020年9月21日(月)、快晴
参加者:G.G.他3人
アクセス:各務原7:30→(高速、彦根IC下車)→8:45佐目自然公園P/走行距離(片道)≒85km
沿面距離≒9.1 km/所要時間≒4:53 hr.(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±910m
コースタイム:P8:55→10:10三叉路10:40高室山、昼食11:3012:17鉄塔12:24
13:06つかって舎→13:48P

GPSトラック図:
反時計周りに周回した。特段の危険箇所や道迷いしそうな箇所はなかった。
                 (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
下山時、標高図では鉄塔を過ぎたあたりから暫くは、急傾斜であるが、実際は笹に覆われ足元が
見えず不安定であり、又、道は九十九折のため歩行距離が意外に長いので可なり体力を消耗した。

山行レポート:
新型コロナ禍のお陰で3月7日の藤原岳以降、山行自粛し、今回が久々の山行である。
未だコロナは収束したわけでないので、マイカーでの移動時は、三密を避けるため乗員は4人、
マスク着用、走行中は窓を開け換気するなどの安全に配慮しながらの山行である。

駐車場は佐目自然公園である。公園といっても看板とトイレがあるだけの広場である。
車は20台位駐車可能である。登山口は広場脇の階段で、上がると登山道で直ぐ林の中に入る。
看板のルート図で下山路は赤線(危険)になっているが後述するように危険ではないが要注意。

山頂に着くまでの途中、展望全くない。杉の植林が目立ち、殆どに鹿の食害防止用の青いテープがしっかりと巻かれていたのが目に着く。

三叉路で林道に出会い、右が高室山で左は南後谷集落の標識がある。傍らに登山届提出用のボックスがある。林道を右に進んで行くと道から少し外れうっかりすると見落としそうな所に高室山方向を示す標識がある。

■山頂に着くと、広場が広がり、突然に360°の大展望が出現し思わず快哉を叫びたくなる。
予定より50分も早い10時40分であるが昼食にする。他のグループも三々五々憩っている。
そうしているうちにもハイカーが次第に増えて来て明るい雰囲気が横溢してくる。
山頂からは遮るものがなく正に大展望が眼前に展開し山々の同定に暫し時の経つのを忘れる。
事前に見てきた山行記録の多くが好展望と記述していたが、これほどとは予想しませんでした。

■南方に目をやれば遠くに御在所、雨乞岳などが望めます。

 ■南東に目をやれば鈴鹿山脈の最高の標高を誇る御池岳の巨体が横たわっています。

■東方に目をやれば岐阜県側からの景色と全く違い、左から烏帽子岳、双耳峰の三国岳、焼尾山が整然と並び美しい山容を見せています。

■北方に目をやれば、鍋尻山を前衛に、伊吹山を後衛にして霊仙山の巨体が横たわっています。

■西方に目をやれば彦根市街を眼下に、琵琶湖と西岸の比良山地の一大パノラマが展開します。
当日は快晴であったものの、湖上は多少、霞んでいたのが多少残念でした。

■50分も山頂でマッタリと過ごして最後に記念撮影をする。生憎の逆光で露出は悪く、
おまけにピンぼけで顔はハッキリしないがご笑覧下さい。

■下山時、鉄塔を過ぎて間もなく石仏が出迎えてくれる。殆ど自然石に近い仏様であるが、
きちん手入れされていて村人の優しさが伝わり、思わず手を合わせる。

■鉄塔を過ぎてから30分位、笹で覆われて足元が見えない所もある九十九折のトラバース道を下りやっと「つかって舎」の看板がある東屋に着く。懸命に下り、草臥れたので大休止する。


■「つかって舎」から暫く行くと集落の外れに「ガッタリ」小屋で立っていた。ガッタリとは「獅子威し」とも言われシーソーの一方に水受けがあり、水受けが一杯になるとシーソーが下がり、水がこぼれて軽くなり、シーソーが上がり、反対側は下がりその力で米や穀物を脱穀する仕掛けである。
最近は観光客が来ないようで、ガッタリは手入れがされていず、動いていなかった。

■佐目集落近くで道路の上を横断している橋の上に小屋がある光景を目にした。丁度、測量をしている人がいたので何の橋かと尋ねたところ、以前に大阪セメントがセメント用石灰石の運搬に使ったコンベヤーの遺物だそうであった。産業遺産風で何となく気になる風景です。

■佐目集落の中を散策気分で家々を眺めながら歩き、無事に策駐車場に戻ってきた。
予定よりも早く帰着したので、帰途、途中にある縁結び・厄除けの神様で、「お多賀さん」の
名で広く親しまれている滋賀県第一の大社へ参拝することにする。
新型コロナ禍の最中であるが、4連休中であり多くの観光客が訪れ、拝殿の前には行列ができ、大分、危機感が薄れているようです。

雑感
◆多くの山行記録で好展望の山として紹介されていたが、実際はそれほどでない場合が多いので、
眉唾ものと思っていた。当山はその予想を裏切って本当に360°好展望の山でした。
特に鈴鹿山脈の名峰の幾つかが堂々たる山容を惜しげもなく見せてくれているのが印象的でした。
◆多くのハイカーは高室山をピストンしているようであるが、今回のように周回がオススメであると思います。途中、山中に石仏があり、集落にはガッタリといった前時代的な施設があり、産業遺産的建造物があったりして退屈することはありません。
但し、復路の鉄塔から下は道の整備状況は良くなく、初心者だけの山行には向かないと思います。
◆今回の山行は半年振りの山行であり、その分とても新鮮で楽しかった。
新型コロナ騒動が早く収束し、昔日のの日常が戻って来て欲しいものだと改めて思いました。
                                        (以上)
         

 

 



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