2010年11月に開校した『フクロウ学校2010』が、この6月で終了しました。
清泉寮では、5年前から八ヶ岳山麓に多く生息するフクロウの巣箱作りから
営巣した巣箱のヒナの巣立ちまでを見守る、『フクロウ学校』のプログラムを実施し、
八ヶ岳南麓エリアでのフクロウの保護・観察活動を行っております。
※バードウォッチングが目的のフクロウウォッチングとは別プログラムです。
『フクロウ学校』についての詳細は、こちら(清泉寮イベント情報欄)をご覧ください。
第5期となる2010年度は、4名の新入生を迎え、
2010年11月から2011年6月までの約半年間、八ヶ岳山麓のフクロウを見つめ続けてきました。
簡単にですが、アルバム形式で『フクロウ学校2010』の活動の様子をお届けします。
興味を持たれた方、ご質問等、お気軽に清泉寮までお問い合わせくださいませ。
*参加者に清泉寮オリジナルネームプレートをご用意。 *野鳥関連の書籍コーナーも充実しています。
*講義風景 しっかりと講義も用意しています。 *フクロウの繁殖の手助けのため、巣箱製作をしています。
*完成した巣箱 見本も合わせて4つ完成。 *冬の清里には、澄み切った風景が広がります。
*野鳥観察の時間も多く、初心者でも楽しめます。 *清里湖にて水鳥系の観察。
*遠目にお目当てフクロウのシルエット。 *冬鳥でもメジャーなハギマシコの大きな群れ(左上の点々)。
*夕暮れ時、八ヶ岳の壮大な風景に息をのみます。 *夜も、野鳥の映像でフクロウの勉強ができます。
*12月、完成した巣箱を持って森に掛けに行きました。 *吹雪の中、エサを探すフクロウの様子の観察。
*日によっては、夜間ウォッチングへ行くことも。 *この日は、運よくカモシカの親子に出会いました。
*1月、冠雪した八ヶ岳をバックに野鳥観察中。 *雪の積もった冬の季節は、動物たちの足跡も見られます。
*4月、吐龍の滝では、カワガラスのヒナに出会えました。通しのプログラムのため、季節ごとの野鳥観察ができます。
*野生動物による巣箱被害防止のため、上がり防止の板を設置しました。
*繁殖期、営巣が確認された巣箱では観察用の巣箱カメラを設置し、離れたテントから負荷をかけずに観察をします。
*5月、大門川付近では、夏鳥のさえずりが響いていました。*夜間観察、フクロウの親子が鳴き交わすことも。
*巣立ち直前のヒナ。外の空気に触れうたた寝中? *巣立ち直後のヒナたち。だいぶ大人らしい顔つきになりました。
*巣箱調査の結果、動物のフンや、謎の物体が見つかることも。フクロウ以外の動物が棲みついていることもありました。
*6月、巣立ちの時期を迎え、新入生も卒業です。 *たくさんの参考図書は、お部屋で読むこともできます。
フクロウ学校も第5期を終え、卒業生は26名になりました。
フクロウ学校の中で、講師の齋藤一紀先生は言います。
「フクロウを守ることは、この八ヶ岳の自然を守ること。」
この地域を拠点に活動する者として、ただフクロウや野鳥を見て楽しむだけではなく、
拡がる開発の流れやマナーの低下した利用者によるフィールドの荒廃などから
八ヶ岳の自然とフクロウや野鳥の生息環境を守っていく必要があります。
しかしながら、そうした活動を持続的にしていくには、どうしても一人では限界があります。
清泉寮もそうした地元の自然を守る主旨に賛同し、齋藤さんと共に、フクロウ学校のプログラムに取り組んでいます。
八ヶ岳の環境や清泉寮が好きで清里に来ていただける皆さん、
野鳥が好きで野鳥の生息環境を守っていきたい思う皆さんと、みんなで一緒になって作業したり、
マナーを学んだりしながら、フクロウとそれを取りまく環境を守り続けていけたらと思います。
2010年度のフクロウ学校は先日終わりましたが、『フクロウ学校2011』も開催を検討しております。
バードウォッチング初心者の方からベテランの方、自然保護活動に興味がある方、
八ヶ岳や清泉寮が好きな方、どなたでも楽しみながらフクロウや野鳥について学ぶことができます。
興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、『フクロウ学校』についての詳細をご覧の上、お気軽にお問い合わせくださいませ。
担当: 清泉寮フロント 佐藤陽介
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