富士乃屋B&C

つれづれなるままに。

SCANDAL

2006年03月29日 | Consumer Game
PS2が発売された頃に発売されたタイトル。Play Station時代に話題になった「やるドラ」シリーズのPS2初登場版ということになる。

「やるドラ」とは「見る」のではなく「やる」ドラマという意味。つまり、自分自身の選択により、ドラマを作り上げていく・・・というもの。このシリーズの魅力は、オールアニメーションでストーリーが進行していく点。自分が主人公となり、一つのアニメーションストーリーを完成させる、とでも言おうか。

PlayStationのCDからPS2のDVDになり、アニメのクオリティが増している。その点は評価できるところ。

このゲームの魅力は多彩な選択肢による多彩なストーリー展開だが、それが弊害になっているところも。理に叶った選択肢を選んでいけばハッピーエンドに結びつくというわけではなく、ある程度選択肢を総当り式にしていく必要がある。なので、攻略しているという達成感に乏しい。

本格的推理ロジックが含まれていて、正しい選択肢を選んでいけば良い構成になっているといいのだが・・・それだと一本調子になりすぎるのだろうか。このあたりは難しいところだ。

もう6年も前の作品なので1000円程度の料金で購入できた。これくらいの料金であれば満足できるが、定価を払うほどの価値はないように感じる。何度も同じストーリーを追っていくようなジャンルではないし、3日もやれば全ての選択肢を網羅できてしまうため。

アニメ製作にお金が掛かるのもわかるので、難しいところだ。ゲームとして面白くもあるのだが、基本的には一度クリアすれば満足できるものであり、7000円は払えない。そしてそれでは制作費を賄いきれない。そのあたりのバランスが取れないから続編が出ないのだろうなぁ。新しいゲームジャンルに挑戦している意欲作なのだが、扱いが難しい。ジレンマだなー。

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