今週のカープ（5/16-5/21）

今週は西武・日本ハムとの交流戦。

16日火曜日はダグラスとグラマンの両外国人投手の先発。広島は初回打者一巡の猛攻で5点を奪う。ダグラスは4回までパーフェクトの内容だったが、5回2死からリーファーにソロ本塁打を打たれる。その後崩れるも、6回2/3を4失点でギリギリ試合を作る。打線は6回に石原の、7回に栗原のこの日2本目となる本塁打で差を広げ8-5で9回表を迎える。本来ならベイルを送るマウンドだが、いないものは仕方がない。横山がマウンドへ。しかし横山は一死二塁から代打平尾に本塁打を打たれ、一点差。ここで永川が登板。続く二者を凡退に打ち取り逃げ切った。苦しい試合。中継ぎ陣にとって、ベイルの抜けた穴の大きさを感じさせる試合となった。

17日水曜日は雨天順延。先発投手の頭数の未だ足りない広島にはありがたい。予備日程は交流戦の後ろに入るため連戦となってしまうが、それまでに投手陣の救世主となる選手が出てくることを期待したい。

18日木曜日は佐々岡、帆足で試合が始まった。いきなり初回一点を奪われるものの、その裏16日に続き打線が爆発し、栗原のスリーランと新井のソロで4点を奪い返す。2回裏にも2点を加え楽勝かと思いきや、この日は佐々岡がピリッとしない。4回表、2本のソロ本塁打で2点を返され、3点差にまで追い上げられる。6回は長谷川が登板。栗原がファールフライを取れないエラーが絡み、2点を失った。1点差。ブラウン監督はここから執念の継投を見せる。激しくなる雨も見込み、8回までに6投手を送り出すリレー。避けていたイニング中の交代を敢えて行うのは、時間稼ぎという意味合いもあっただろう。その甲斐あって、試合は8回表終了時に雨天コールド。こういう試合では打線が追加点を取っておきたいところ。1点ずつ取っていけば相手にとっては重くのしかかるだけに、こういう展開の中でケース打撃を見せて欲しいところなのだが。

19日は交流戦好調の日ハムとの対戦。先発は大竹とルーキー八木。あまり見るべきところのない試合となった。大竹は4回まではまずまずの内容だったが、5回に無死から4連打を浴び降板。4回0/3で4失点。その後、ロマノと大島も1点ずつを失い、6失点。打線は八木を打ちあぐね、軽々と8回完封（コールド）を喫してしまう。連勝の勢いの感じられない試合となってしまった。大竹は故障の影響でまだ球数を投げられないのか、今後に向けて不安を残した。

20日は黒田と江尻。打線はランナーを出しながらもチャンスをつぶす展開が続いたが、5回裏、走者一三塁から黒田が三塁戦へ絶妙のバント。江尻が取って一塁に送球する間に、野手の動きを良く見ていた末永がホームへ向けてスタート。ディレイドスクイズの形になり重い先取点を奪った。末永の類稀なる野球センスが発揮された瞬間であった。このプレーで試合の流れを引き寄せた広島は、梵、嶋の連続本塁打で4-0とする。黒田が前日負担の掛かった中継ぎ陣に考慮して9回完投、4勝目を挙げた。101球での完投とはいえ、球数以上に消耗しているように見えた黒田の姿は痛々しかった。と同時に、やはりこのチームの投手陣は黒田頼みだと実感させられた。

21日は、ダグラスと金村。この日は打線が効果的に点を奪い、8回までに6点のリード。贔屓目かもしれないが、目に付くのは末永。この日も4打数2安打1打点。打率は以前5割をキープしている。故障者続出の中で、こういう人が出てくるのは嬉しい。投手陣ではダグラスが調子が悪いながらに5回1/3を2失点で切り抜け、自慢の継投へ。この日は昨日休めた中継ぎ陣がしっかりと抑え6-2で勝利した。この勝利の影に昨日の黒田の奮闘があったことを忘れてはいけない。

この5試合、4勝1敗と好調に乗り切った。来週は連敗中のオリックスと楽天という「美味しい」カード。ここで取りこぼしていては借金返済の目処が立たない。最低でも4勝2敗で乗り切りたいところだが・・・。